安楽智大「160キロの夢を達成したい」 プロ野球ドラフト2014会見要旨

構成:スポーツナビ

まずは1軍の舞台に上がれるように

――(上甲)監督との1つの夢はかなえましたが、まだ夢はあると思います。これからどのようなプレーをしていきたいですか?

 やはり160キロという夢は自分にとっても必要なことだと思いますし、自分には可能性があると信じていますので、プロという素晴らしい舞台でいろいろな方に野球を教わりながら、160キロという夢を達成していきたいと思います。

――高校では甲子園で日本一になりましたが、プロに入ってからは?

 日本一というのもありますが、それ以前にまずは1軍という舞台に上がれるように、楽天イーグルスのユニホームを着て皆さんに応援してもらえるように、しっかりと練習していきたいと思います。

――あらためて高校野球の3年間のは安楽選手にとって、どのようなものでしたか?

 やはり高校野球で学んだことはたくさんあります。正直、技術だけではなく、精神的なものもたくさん学ばせていただきました。高校野球は質よりも量が求められていると思っていまして、質よりも量を重視した練習を今までしてきて、その成果がどう発揮されるかだと思います。監督さんからもよく言っていただいた言葉がありますが、「30代の保険を20代の間でかけておけ」と言われていました。30代になって動けなくなるから、それまでに20代のときにしっかり練習をしておくんだ、ということを言っていただいていたので、この3年間はプロに行ってしっかりできていれば成功に少しでも近づけたと思ういます。自分自身しっかりやってきたつもりなので、自分がやってきたことを含めて、これからもやっていきたいと思います。

誰もが認める投手になるのが本当の夢

――昨日、上甲監督の座右の銘である「夢叶うまで挑戦」という言葉を色紙に大きくかかれましたが、あらためてこの言葉の意味、今この瞬間を迎えてどのように受け止めますか?

 監督さんが亡くなられてから、自分の座右の銘を「夢叶うまで挑戦」にしていますが、やはり夢は途中だと思うので、その夢は実現するようにと思いながら日々練習してきました。1つの夢がドラフト1位でかないましたが、まだまだ夢はかないきっていないので、夢がかないきるまで、挑戦し続けたいと思います。

――上甲監督もその言葉を言い続け、優勝しても言い続けていました。これからの安楽選手にとって、この言葉はどういうものになりそうですか?

 本当に誰もが認める投手になるのが本当の夢ですが、全員に認めていただけるようになるには何年かかるか分かりません。その夢がかなってみるとどうなのかも分からないので、自分自身、夢のゴールは見えませんし、これからも、もっともっと挑戦していくつもりでやっていきます。

――上甲監督がもし生きていたら、安楽選手にどのような言葉をかけていたと思いますか?
 
「厳しい世界だけど、お前ならやれるからしっかりプロの世界で頑張ってこい」と言っていただけると思います。

――両親に対してはどのような気持ちですか?

 父親、母親にもたくさん迷惑をかけてきましたし、1つの恩返しもまだしきれていませんが、ドラフト1位という形でプロの世界に行けるということを誇りに思いながらこれからも恩返ししていきたいです。

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