崔領二が2度目の火祭り優勝=ZERO1

佐瀬順一

決勝戦でW−1のKAIを下し5年ぶりV

決勝でW-1のKAIを下し2度目の火祭り優勝を飾ったZERO1の崔領二 【前島康人】

 プロレスリングZERO1「第14回 真夏の祭典・火祭り2014決勝戦」が行われた3日の東京・後楽園ホール。2014年火祭りの決勝はKAIvs.崔という顔合わせに。KAIが優勝すれば初出場・初優勝。崔が優勝すれば2009年の第9回大会以来2度目となる。
 W−1のリングでもエースKAIとデスペラードの崔として闘う機会の多い両者だが、ホームリングで負けるわけにはいかない崔は強烈なミドルキックを何発も叩き込んで、KAIを立てなくする。KAIも朦朧(もうろう)としながらもトペで反撃すると、フェースロックで追い込んでいく。だが、スプラッシュ・プランチャを狙ったところを雪崩式ブレーンバスターで切り返した崔は那智の滝を投下。だが、KAIもトラースキックからパワーボム、そしてスプラッシュ・プランチャで応戦。
 トラースキック3連発から垂直落下式のLATで叩き付けたKAIは再びコーナーに登っていくが、またしても雪崩式ブレーンバスターで切り返した崔は、山折りから高さ充分の那智の滝を落として3カウントを奪った。

火祭り刀を手に宣言「本気で変えたい」

崔は大谷、田中らの祝福を拒否し喧嘩を売るような態度も 【前島康人】

 2度目の火祭り優勝を達成した崔は火祭り刀を受け取ると、自分を含めた歴代の火祭り優勝者で、そこから本当にプロレス界を変えるようなことをやってのけた選手はいないと断言した上で、「本気でここでいろんなものを変えたいと思っています。皆さんに応援していてよかったなと思ってもらえるような選手になりたいと思っています。このままベルトに挑戦だけして、チャンピオンになって『僕って強いでしょ』『火祭りとベルトの二冠ですごいでしょ』どうですか? こんなもんで俺は満足する気ありません。ここに立っているメンバー、みんな素晴らしいと思います。でも正直言います。俺一人だけ違う目標持っています。1つだけ言います。必ず近い将来、成し遂げてみせます!」と、火祭り優勝を機に何か大きなことを成し遂げることを宣言。
 崔の優勝を祝福しようと握手を求めてきた大谷や田中、さらにKAIや鈴木秀樹といった全方位に対し、握手を拒否した上で喧嘩を売るような態度を見せた。

王座奪取の鈴木、防衛戦にカシンを指名

タマ・ウィリアムスから第22代NWA UNヘビー級王座を奪取した鈴木は防衛戦の相手にケンドー・カシンを指名した 【前島康人】

 また、火祭り公式戦で対戦した際、わずか39秒で失神KOされたタマ・ウィリアムスに対戦要求し、タイトルマッチで再戦を行った鈴木秀樹は必殺のダブルアーム・スープレックスで勝利。第22代NWA UNヘビー級王者となった鈴木は「せっかくベルト獲ったんだから防衛戦はします。相手はケンドー・カシンです!」とマイクアピールしてみせた。
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