王者・永田と丸藤がファンの前で舌戦 GHCヘビー級選手権公開調印式
7.5GHC防衛戦を前にファンの前で火花を散らす王者・永田(右)と丸藤 【写真:プロレスリング・ノア】
王者・永田は5度目の防衛戦。森嶋猛を破り初挑戦から12年目で初のGHCヘビー級王者となった永田。KENTA、杉浦貴、マイバッハ谷口、モハメド ヨネとノアのヘビー級選手をことごとく破り、“最後の砦”となった丸藤の挑戦を受ける。
6.22大阪での最後の前哨戦では丸藤をKOした永田。丸藤は「“最後の砦”だと思ってしっかり戦いたい」と至宝奪還と自身8年ぶりの戴冠を改めて誓った。
永田「今までにない“えげつない永田裕志”が観られる」
「今までにない“えげつない永田裕志”を見せる」と防衛宣言 【写真:プロレスリング・ノア】
丸藤 先日の前哨戦で直接勝つどころか直接負けてしまった事実もありますんで。はっきり言って大きなプレッシャーをかけようと思ったんですけど、なかなか簡単にいかないチャンピオンで。逆に改めて気を引き締めて当日を迎えることができると思ってます。
――5度目の防衛戦を控えて現在の心境は?
永田 チャレンジャーの丸藤選手、今までの防衛戦の相手とは違って、一番、新日本プロレス・永田裕志にとってアウェー感を存分に感じさせてくれる選手だな、と前哨戦や挑戦表明してきた時の会場の空気で思います。今までのタイトルマッチの中で、僕が一番アウェー感を感じるということは、今までにない“えげつない永田裕志”が有明で観られるということですので、その永田のファイトを観たいと思うファンの皆様、是非、多数ご来場ください。そして永田の底力というものを改めて感じ取ってください。
――前哨戦を戦ってみての手応えは?
丸藤 チャンピオンのスキを突いてあわよくば……と思っていたんですけど、スキが多いのが俺のほうだったようで。過去2回シングルで負けてるんで、ある程度戦略を持って前哨戦を戦ったわけですけど、そのうえでも負けてしまったので……。次、タイトルマッチで負けたら、自分の存在が何なのか分からなくなってしまう。前哨戦を気にせずに行きたいと思います。
――これまでKENTA、杉浦貴、マイバッハ谷口、モハメド ヨネと4回の防衛に成功しているが、改めて振り返ってみて?
永田 2月8日、雪の後楽園、森嶋選手を破ってベルト奪取した途端にKENTA選手を送り込んできたノア、そしてKENTA選手を破った直後にリングに上がってきた杉浦。ベルトを取られたノアの危機感を感じましたし、本気で獲り返しに来たんだというのを感じましたね。
丸藤「“最後の砦”だと思って戦いたい」
丸藤は「“最後の砦”だと思って戦いたい」と王座奪回へ決意 【写真:プロレスリング・ノア】
丸藤 もちろん。責任感がないと言ってしまったら“ノアの丸藤は何なのか?”と思われますし、ノアのリング内では敵味方はありますけど、ノアの選手がことごとくやられてるのは事実なんで。自分自身で“最後の砦”だと思ってしっかり戦いたいと思います。
――新日本の海外遠征などを通じてグローバルな輝きを増したという自負はある?
永田 このベルトを巻いたからには、いかに多くのファンの皆様に今の“GHC王者・永田裕志”っていうのを見 せつけることを常に心がけてきたつもりです。さっきから話を聞いてると前哨戦で負けてしまったとか、分が悪いとか、次負けたら終わっちゃうとか、そういうようなコメントがチャレンジャーから聞こえてくるんですけど。この中(会場)にノアファンは何人いる? 君たちはそんな弱気なチャレンジャーの言葉、聞きたいか? どんな境遇でも永田をぶっ倒す!っていう丸藤正道の声を聞きたいはず。それが出ない今の心理的状況では間違いなく俺が有利。ただ、当日に向けどれだけテンション、モチベーションを上げられるか、それが鍵になってくると思います。現時点では間違いなく俺が負ける空気はできていない。でもそんな丸藤選手とは戦いたくないし、彼の底力は俺も良く分かってる。君たちに“最後の砦”と言われ、僕にアウェー感を一番与えてくれるのが丸藤選手。必ずベルトを獲り返すっていう丸藤選手を君たちは待ってるはず。あと数日で気持ちを思いっきり入れ替えて、 正々堂々と正面から戦えることを願ってます。だから、チャレンジャ―・マルちゃんには気合を入れて欲しいな。
(永田のコメントが終わるとすぐに)
丸藤 あの〜、今から喋ろうかなと思ってたことを、先にストップされた感があるんですけど……(苦笑)。さすがチャンピオン、好き勝手しゃべられてしまいました。しっかり俺は期待に応えるつもりだし、今まで出せなかったものもすべて出すし、最近、俺のチョップがイヤでイヤで仕方ないみたいなんで。当日は真っ赤じゃなくて真紫にしてやろうかな、と思ってます。……というようなことを喋ろうと思ってたんですけど、フタされそうになっちゃったんで喋っときます(苦笑)。
コメント後、フォトセッションが行われ、永田が敬礼ポーズをとると丸藤はピースサイン。ジャンケンに見立て勝利をアピールした。
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