中田翔、交流戦は「打ちまくりたい」 日本ハムの主砲がセ6球団へ強気の宣言

ベースボール・タイムズ

今季もここまで全試合4番で先発出場。交流戦でどこまで本塁打、打点を「稼ぐ」ことができるか? 【写真は共同】

 北海道日本ハム不動の4番にして日本の主砲・中田翔。4月を終えて打率2割3分0厘、5本塁打、17打点とスロースタートも、5月1日から3試合連続本塁打を放つなど、徐々に調子は上向きだ。
 そして迎える交流戦。昨季はセ・リーグの投手を相手に、打率3割1分6厘、8本塁打、18打点の好成績を収めた和製大砲が、再び「打って打って打ちまくりたい」と強気に宣言した。

力まず、気楽に打席に入れる交流戦

――いよいよ交流戦が始まりますが、率直に伺います。交流戦は得意ですか、不得意ですか?

 まあ、不得意ではないですね(笑)。本塁打も交流戦の方が出ていると思いますし、(セ・リーグの)球場も狭いので、力まずに行けるんじゃないかなと思います。僕たちは札幌ドームを本拠地にやっています。札幌ドームと言えば12球団でも上から何番目かに広い球場なので、それを考えると僕だけじゃなく他の選手も言っているんですが、気楽に打席に立てるという面はどうしてもあると思います。

――普段とは違うセ・リーグの投手との対戦になります。球場も変わりますが?

 力でバンバン押してくるというスタイルがパ・リーグの投手で、セ・リーグは技術で、特に変化球でかわしてくる投手が多いというイメージですね。そういう意味ではしっかりとらえることを心掛けています。バットの芯でしっかりとらえさえすれば、もちろんどこの球場でも入ります。ただ、セ・リーグの球場はちょっと打ち損じても、つまり(バットの)先でも(スタンドに)入っちゃう。東京ドームしかり、神宮しかり……。横浜スタジアムは風も強いですし、特に打者有利だという印象がありますね。チーム内でも「セ・リーグの球場がホームだったらいいな」という話が出ますよ。みんな、思っていることは一緒だと思います。

初対戦の投手は“本能”で打つ

――中田選手自身、昨季28本塁打中8本を交流戦で打ちましたが?

 今も言った通り、入りますからね(笑)。正直、今まで交流戦で打ってきた本塁打の中でも、「パ・リーグの球場では入ってないな……」という本塁打も結構ありますからね。そういう意味では「ラッキー」と言ったらいいのかどうなのか……。もし札幌ドームでやっていればその本塁打は二塁打になっているわけですから、普通で言ったらラッキーですよね(笑)。

――初対戦の投手も多くなると思いますが、打ちにくさは?

 いつも対戦する投手はデータ、癖などを(頭に)入れつつ試合に入りますが、僕は初対戦の投手の方が吹っ切れるというか……、何も考えずに打席に入ります。ある程度データは出ますけど、特に(ヤマを)張る球も捕手の攻め方も、パ・リーグとセ・リーグで違いもありますし、何を待ったらいいかわからないので、逆に自分の場合は思い切っていけますよね。どんどんその投手が思い切って投げてくるような球を「打ち返してやる」という気持ちだけで行っているので、それが良い結果につながっているのかなとは思います。

――交流戦は打者の“本能”として戦うと?

 僕はそうですね。セ・リーグもいろんな良い投手がたくさんいますし、そういう対戦は楽しみです。特に広島の前田(健太)さん。昨年・札幌で対戦した時はまぐれ(笑)で本塁打を打てましたけど……。セ・リーグの名のある投手とはぜひとも対戦したいですし、やっぱりこういう投手との対戦は気合いが入ります。楽しみですね。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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