武尊vs神戸翔太、危険な大一番の行方は!?=3.8Krush.39直前インタビュー

株式会社グッドルーザー

わが道を行く神戸「Krushしちゃいますか」

挑戦者決定トーナメントを勝ち上がった神戸(右)。準決勝では百戦錬磨のベテラン石川直生を下した 【t.SAKUMA】

以下は神戸翔太のインタビュー。

――今大会で王者・武尊選手とのタイトルマッチが決まりました。

神戸 1月は大滝(裕太)選手に勝つためにやってきて、あれからチャンピオンに勝つための練習を続けています。心境的にはいつもの試合と変わらないですね。なんだかんだ言って。

――武尊選手にはどんな印象を持っていますか?

神戸 今22〜23歳で選手としてピークを迎えているんじゃないですかね。

――今がピークということはこれ以上伸びることはない?

神戸 それは本人次第でしょう(苦笑)。でも彼はチャンピオンになってから楽な試合が続いているけど、自分は1年間通じてずっとキツい試合が続いている。そういう部分は俺にとって有利に働くと思っています。

――武尊選手と神戸選手のコメントを聞いていると性格が正反対だなと感じます。

神戸 そうっすか?

――武尊選手は「絶対に友達にはならないタイプの人間」と言っていました。

神戸 向こうは意外といい人そうじゃないですか…とか言っちゃうから俺は性格が悪いんでしょうけど。

――記者会見では「チームドラゴンは大きいチームで、俺は仲間で群れているのが大嫌い」という言葉もありましたが。

神戸 あれはあの場の思いつきです。頭に浮かんだことを言っただけです。自分は普段からそんな感じなんですよ。何も考えないで思ったことを口にしちゃう、みたいな。

――昔から大勢でいるのは嫌いだった?

神戸 そうっすね。仲がいいやつと2人で遊ぶのが好きでした。周りに人がたくさんいると面倒くさいじゃないですか。

――団体競技も苦手でしたか?

神戸 ああ…もう無理っす。

――なるほど。こうして話を聞いていると、神戸選手が中学卒業後に単身オランダに渡ったというのも納得がいきます。

神戸 中学を卒業する時に思ったのは、普通に高校に入ったら先輩後輩の上下関係ってあるじゃないですか。格闘技のジムも同じだと思うんですけど。俺、そういうのが大嫌いなんです。それでK−1を見たらトップにいるのはオランダ人ばっかりだったから、オランダに行って格闘技をやるしかないと思いました。だからまあ昔からわが道を行くタイプですね。

――武尊選手はKrushらしい激しい試合をする選手です。どんな試合になるとイメージしていますか?

神戸 今回は面白い試合になると思いますよ。噛み合う試合になるんじゃないですか。

――昨年はずっとトーナメントが続いて、目の前の試合に集中できなかった部分もあったと思います。今回は一発勝負のタイトルマッチで思い切って戦えますか?

神戸 どうだろう…今までの積み重ねが試合に出るんじゃないですか。別にこの試合に向けてやった練習がどうとかじゃなくて。とりあえずこの舞台(タイトルマッチ)を目指してずっとやってきたんで、それが自然に試合で出ると思います。

――1年を通じて自分の方がキツい試合をしてきたというのは自信になりますか?

神戸 キツい試合もやったし、つまらない生活をやってきたから、最後は神様が見ているでしょう。俺は練習で追い込むのには限界があると思うんですよ。じゃあどこで差がつくかって言ったら日頃の行い。節制してつつましい生活をしてあとは運に任せる、みたいな。そういうことだと思います。

――神戸選手はkrsuhのベルトというものにどんな想いがありますか?

神戸 昔みたいにテレビで格闘技をやっていれば、ベルトを持っていなくても面白い選手が注目されていたけど、今は実力主義の時代だと思うんで、ベルトは最低限必要なものだと思います。俺は格闘技でしか生きていけない人間だから絶対にベルトを獲る。何をするにしても称号は必要です。

――神戸選手自身、3大会連続でメインイベントを務めることになりました。

神戸 チャンピオン以外でこんな選手いないですよね? 俺は“持っている”選手だと思いますよ。

――ただし前回・前々回と試合内容的にメインイベントとして物足りない部分もあったと思います。ずばり今回はどんな試合をしたいですか?

神戸 Krushしますか。Krushしちゃいますか。一応、言っておきます。

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