ドラゲー望月が金丸撃破で全勝優勝宣言=全日本プロレス

高木裕美

優勝候補の金丸を撃破したドラゲー望月は堂々全勝優勝宣言 【t.SAKUMA】

 全日本プロレス「2014エキサイトシリーズ」開幕戦となる5日の東京・後楽園ホール大会では、936人を動員した。
 10選手参加のジュニアリーグ戦「Jr. BATTLE OF GLORY」では、金丸義信とDRAGON GATEの望月成晃によるシングル初対決が実現。タッチアウト対ツイスターという、互いの必殺技である変形ブレーンバスター対決を仕掛けた望月が、頭脳プレーで勝利を収め、堂々の全勝優勝を予告した。

白星発進の望月がウルティモけん制

【t.SAKUMA】

 望月は序盤からツイスターを繰り出し挑発を繰り返すと、得意のカカト落としやハイキック、一角蹴りなどを炸裂。金丸のディープインパクト、垂直落下式ブレーンバスターで首にダメージを負いながらも、フィニッシュを狙ったタッチアウトを首固めに切り返して3カウントを奪った。
「大本命の金丸に勝った。この1勝は大きい」と全勝優勝に大きく前進した望月は、「優勝して、ベルトに挑戦しないでDRAGON GATEに帰ろうかな」と、現世界ジュニアヘビー級王者で、望月とはWAR時代から深い因縁のあるウルティモ・ドラゴンにも牽制球を投げかけた。

青木、鼓太郎に初勝利でXceed離脱

先輩の鼓太郎から初勝利を飾った青木 【t.SAKUMA】

 前アジアタッグ王者コンビであった鈴木鼓太郎vs.青木篤志のXceed対決では、青木が雪崩式腕ひしぎ逆十字固めにより先輩の鼓太郎から初勝利。終始試合のペースを握り、鼓太郎のエルボースイシーダやブルーディスティニーなどの大技も振り切った青木は「これからは1人でやっていく」とXceedからの離脱を宣言。KENSOからのダークキングダムへの勧誘も拒絶し、「チャンスは自分でつかむ。シングルのベルトがほしい。負けられない」と、リーグ戦を制し、王者ウルティモにリベンジして王座をつかみ取ると誓った。

ワイルドバーニングが王者組に完勝

大森は世界タッグ前哨戦で諏訪魔を撃破 【t.SAKUMA】

 3日後の大阪大会で行われる世界タッグ王座前哨戦では、ワイルドバーニングこと秋山準&大森隆男組が、王者組であるラストレボリューションの諏訪魔&ジョー・ドーリング組に完勝。諏訪魔のラストライド&ドーリングのレボリューションボムの同時発射を免れた挑戦者組が、秋山のジャンピングニー&大森のアックスボンバーと繋いで諏訪魔に完勝した。
 確かな手応えをつかんだ2人は「何が何でもベルトを獲りに行く」(大森)「大森・秋山ここにあり、というのを見せる」(秋山)と、かつてはアジアタッグを巻いた同期タッグの絆で、世界のベルトを奪い取ると息巻いた。

潮崎が新技で王者・曙から3カウント

改良型ゴーフラッシャーで曙から3カウントを奪った潮崎 【t.SAKUMA】

 三冠ヘビー級前哨戦では、潮崎豪が王者・曙から完璧なピンフォール勝ち。2.23沖縄決戦を前に、早くも切り札を解禁した。
「長期戦でスタミナを奪うのも考えたけど」と、あえて短期決戦を狙った潮崎は、曙の強烈なエルボードロップやボディープレスに悶絶しながらも、対曙戦用に開発したという改良型のゴーフラッシャーを披露。通常のように左手でホイップしながら持ち上げるのではなく、右手で抱え上げることにより200キロを超える巨体を宙に浮かせ、一気にマットに突き刺した。
 タイトル戦の前にすでに隠し玉を出してしまった潮崎だが、「体重の持って行き方もつかめたし、この技で勝てた自信がある」と、マイナスを補ってあまりある成果を強調。「23日までまだ時間はある」と、悲願の三冠初戴冠に向け、さらなる秘策の投入も匂わせた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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