バカタレ!石井慧が遅刻の藤田和之を一喝=「ちゃちゃっと終わらせて帰る」

中村拓己

石井は遅刻の王者・藤田に「しばき回す」

会見に遅刻した王者・藤田に対して、「バカタレをしばき回す」と怒りを隠さなかった石井 【スポーツナビ】

 大晦日に開催される「INOKI BOM−BA−YE 2013」(12月31日/東京・両国国技館)の公開記者会見が29日、新宿ステーション スクエアにて行われた。
 いよいよ明後日に迫った大晦日決戦。会見にはアントニオ猪木を筆頭に、小川直也、ケンドーカシン、アレクサンダー大塚を除く全21選手が出席し、大会前の心境を語った。

 1年を締めくくるに相応しいカードが並ぶ中、最も注目を集めているのはメインイベントに組まれたIGFチャンピオンシップの王者・藤田和之vs.挑戦者・石井慧の日本人対決。この日は10月29日に行われた調印式以来、2人が公の場で顔を合わせることになった。しかし、藤田が会見の時間になっても会場に現れず。1人でファンの前に立った石井は「藤田選手は公開記者会見に来てないけど、そういう言われたことも出来ない人は人としてどうかと思います」と不快感を露わにし「そういうバカタレは明後日しばき回したいと思います」と憤りをぶつけた。

藤田はベルトを肩に掛けて「すごい闘いを見せる」

10月29日に行われた調印式以来となる王者・藤田(左)と挑戦者・石井の2ショットが実現 【スポーツナビ】

 会見終了後、藤田が渋滞に捕まっており、会場に向かっていることがアナウンスされ、藤田は無事に会場に到着。ベルトを持参した藤田は改めて石井との写真撮影に応じると「すいません、寒い中、待っていただいて。大晦日、両国のリングですごい闘い、すごい試合をお見せします。約束します」とファンにメッセージを送った。

 結果的に両者の2ショットが実現したが、待たされた石井のイライラは収まらない。囲み取材では「人間として時間を守るのは最低限のマナー。いい加減すぎる」と藤田の遅刻を厳しく指摘。今回の一戦に向けて「自分自身を高める練習をしてきた。どういう勝ち方は考えず、一生懸命戦う」と語った石井は「年の割にはゴツいと思った。でも体は小さいですね」と間近で見た藤田をバッサリ。「ちゃちゃっと終わらせて、ちゃちゃっと帰りたい」と早期決着も辞さない姿勢を見せた。

 セミファイナルのIGFスペシャルタッグマッチに出場する鈴川真一が対戦相手のジェロム・レ・バンナ&レイ・セフォーを強襲。バンナ&セフォーが登場した後、テーマ曲が鳴ってもなかなか会見場に姿を見せなかった鈴川は、パイプイスを持って現れるやいきなりバンナとセフォーに襲いかかる。怒ったバンナも鈴川に蹴りを見舞い、鈴川に拳を振り回すなど一触即発の状況に発展。スタッフが両者を引き離しても、互いに「長い話はなしだよ。明後日しっかり戦うから、逃げんじゃねえぞ」(鈴川)、「お前は口ほどにもないやつだ」(バンナ)と挑発し合った。

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著者プロフィール

福岡県久留米市出身。プロレスファンから格闘技ファンを経て2003年に格闘技WEBマガジンの編集部入りし、2012年からフリーライターに。スポーツナビではその年の青木真也vs.エディ・アルバレスから執筆。格闘技を中心に活動し、専門誌の執筆、技術本の制作、テレビ解説も務める。

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