羽生「GP大会より過酷な争いになる」=全日本フィギュア前日練習コメント・男子

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織田「僕よりも家族の方が緊張していました(笑)」

“笑顔”をテーマに集大成のシーズンを送る織田。いざ決戦へ 【写真は共同】

「試合まで何があるか分からないので落ち着いて、明日明後日と自分の力を発揮できたらいいなと思っています。

(氷の感触は?)まだ新しい氷だと思うんですが、ジャンプも跳びやすかったですし、試合に向けてもっと良くなるんじゃないかと思っています。

(ファイナルからはどんな練習をしてきた?)試合が終わってから、気持ちを一度落ち着かせて、また全日本という感じにしたかったので、1日ゆっくり休んで、家族と過ごす時間を増やしたりして、気持ちをリラックスさせるようにしていました。長く緊張感を持ちすぎると失敗してしまうタイプなので、なるべくぎりぎりまでリラックスして、考えすぎないように自分のやるべきことに集中してやろうと。

(ファイナルの前に靴を替えて、いまの感触は?)本当にラッキーで試合に出させてもらって、試合を1つ経験できて靴の感覚も良かったので、いまは全く問題ないです。

(ファイナルから修正してきたことは?)フリーのほうで、スピンのレベルが自分の望むレベルを取れていなかったので、そこをしっかり取れるようにすることと、ステップでもきっちりとエッジを使ってというのを練習してきました。

(家族は応援に来る?)ファイナルは応援に来てくれたんですけど、年末年始で忙しいので今回は自宅で見ているそうです。

(ジャンプ全体の仕上がりは?)良いとは思うんですけど、試合でしっかり跳べるようにできればいいなと。ファイナルのときはショートもフリーも冒頭で転倒してしまったんですが、とりあえずきちんと跳ぶことを意識してやってきたので、両方とも最初のジャンプをしっかり決めて、波に乗って演技ができればいいなと思います。

(家族に言われた言葉は?)僕よりも家族の方が緊張していて(笑)。もうなんか掛ける言葉もなかったみたいで『信じているから』とだけ言われました(笑)。全く同じ言葉を父にも言われました。

(何て答えた?)『はーい』とだけ言いました(笑)。本当にこれで全部が決まるんだなと緊張しますね。たださっきも言ったように、長く緊張すると疲れて失敗してしまうタイプなので、ぎりぎりまで楽しいことを考えてリラックスすることを心がけたいです。

(どんなことをして気を紛らわす?)僕、携帯でゲームをしているので、とりあえず『ポコパン』しながら気持ちを紛らわしています(笑)。

(代表獲りのポイントは)本当に終わってみないとまったく分からないと思いますし、気持ちのぶつかり合いだと思うので、自分が行くんだという強い気持ちで試合に臨みたいと思います」

小塚「滑りを取り戻せるように練習してきた」

けがの影響に苦しんだ小塚。五輪切符を目指し、力を振り絞りたい 【写真は共同】

「とにかく氷の上で練習するかしないと思っていました。自分の滑りを取り戻せるように練習してきました。時間をかけて氷の上を滑ることを重点的にやってきましたね。スケートを滑るスケーティングとかの練習になるかなと。(ジャンプの飛距離が出ているように思えたが)そういうつもりはなかったんですけど、いまはスケートをよく滑れているかなと思っています。(佐藤)信夫先生や(佐藤)久美子先生ではないのですが、昔から見てくれている先生に『タカの滑りじゃない』と言われたので、自分の滑りって何だろうと考えながら練習していました。そういうなかで自分の滑りを取り戻せたし、この滑りは自分にしかできないと思って自信を持ってやることができているから、飛距離が出ているように感じるんじゃないかなと。

(大会を迎える心境は)練習するときはすごく緊張していて、最初は体が動かなかったんですけど、滑っているうちに本来の自分を取り戻した感じです。滑りだけはよく滑っているんですけど、それをコントロールできていないと感じました。ただ、最後の方は自分の気持ちが足に乗ってきて、足も氷の上に乗ってきてという形で、一体となったかなと思います。(4回転については)悪くなかったと思いますし、ここ最近もあんなような感じできていました。また明日練習があるので、そこで確認して本番に臨みたいと思います。昨年は根拠のない自信だったんですけど、今回はしっかり練習できているので、自信を持ってやりたいと思います。(ほかの選手の試合は)なんとなく見ていました。僕はテレビっ子なので、つけていたら流れてきますよね。スケートを応援してもらえるのはうれしいんですけど、僕にはけっこうプレッシャーになっていました(笑)。でもそんななかで良い緊張感をもらいながら練習ができました」

無良、代表入りへ「4回転はどうしても必要」

「(GPシリーズのあとはどんな練習してきた?)最初にNHK杯までの試合で課題に上がっていたプログラムの改良と、4回転の調整やジャンプ全体の調整をしている感じです。(4回転は)ここに来る前は良い感じで来ていたんですけど、まだ氷の感じをつかめていないので、明日の練習でしっかり決められるようにしたいですね。(米国で調整をしたが)NHK杯でやったプログラムは昨シーズンにやったそのままの状態でした(編注:FSを昨季プログラムに戻した)。でもシーズンが終わって基礎練習をしたことで、スケーティングのスピードも上がったし、そういうこともあって曲が短くなってやりづらいという部分があったので、そういうところの調整をしつつ、振り付けの細かい部分を入れていきました。(ジャンプの調整は)実際のところ、不安定で失敗が多かったので、ここを押さえておけば失敗しないというポイントを見直したのと、疲れている状態でもそれがしっかりと体に染みついていられるようにしたという感じです。

(代表争いは厳しいが)現段階で6人が候補と言われていますけど、そのなかで5番6番の位置にいるのは確かだと思うので、表彰台に乗らない限り難しいと思います。なので表彰台を狙っていくことが目標です。そのためには4回転はどうしても必要となってきますが、そのほかのジャンプも失敗しないことが重要かなと思います。あとはプログラム全体を改良してきているので、そこをジャッジにアピールすることを今回はやりたいと思います」

男子滑走順

1.日野龍樹(中京大)
2.田中刑事(倉敷芸術科学大)
3.本田太一(関西大学中・高スケート部)
4.野添紘介(明治大)
5.多田野康太(名古屋大)

6.吉野晃平(関西大)
7.山本草太(邦和SC)
8.橋爪峻也(中京大)
9.近藤琢哉(慶應義塾大)
10.玉田裕也(京都アクアリーナSC)
11.宇野昌磨(中京大中京高)

12.則松亮(福岡大)
13.近藤眞樹(関西学院大)
14.江口涼一(中京大)
15.山本拓海(関西学院大)
16.杉中建人(大阪スケート倶楽部)
17.友野一希(上野芝スケートクラブ)

18.町田樹(関西大)
19.無良崇人(岡山国際スケートリンク)
20.村上大介(陽進堂)
21.織田信成(関西大)
22.山田耕新(関西大)
23.中村健人(立教大)

24.磯崎大介(同志社大学F)
25.羽生結弦(ANA)
26.高橋大輔(関西大)
27.小塚崇彦(トヨタ自動車)
28.坪井遥司(岡山大)
29.佐々木彰生(明治大)

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