今こそ話す、DeNAブランコ移籍での想い=その理由と10年来の“兄”の存在
定位置“脱出”へ DeNA奮闘を支える不動の4番
「ここまでの成績に満足しているが、チームが勝てていないので意味がない」と語るブランコ。Aクラス入りに向けて「最後まで戦う」と熱く話す 【写真は共同】
今季、ここまでの戦いができているのはなぜなのか――。そう聞かれたとき、誰しもが彼の存在を口にすることだろう。移籍1年目、開幕から3カ月にして、早くもチームの顔とも言える存在となった、トニ・ブランコだ。現在、打率3割3分6厘、24本塁打、65打点。いずれもチームトップの成績で横浜DeNA不動の4番として活躍を続けている。その助っ人が移籍1年目の今季、どんな思いで開幕を迎えたのか。質問をぶつけると、こんな答えが返ってきた。
「とにかく、チームに貢献するという自分の目標を達成すること。そして、なにより『最後まで戦い抜くこと』を目標にシーズンを迎えたんだ」
決意の来日5年目 必要としてくれたチームのために
「もともと(横浜は)攻撃力があるチームだと思っていた。そこに僕が加われば、もっと点数を取れるようになると思った。実際に入ってみたら、若くて才能ある選手が多いし、チームはまとまっているなぁと感じている。あとは勝利のための試合運びをどこまでできるようになるか、ということが大事だと思っている」
このチームは戦える。勝利、ひいてはAクラス入りへ、あとは気持ちの問題だと感じていた。重ねるようにブランコは話した。
「僕自身、ここまでの成績に満足している部分はあるけど、チームが勝てていないので意味がないとも思っている。シーズンは長いので、気を抜かずに、最後までアグレッシブにいきたい。チームのためにもっともっと活躍をしたいと思っている」
ブランコ自身、過去2年はけがもあって満足いく成績を残せていなかった。ただ当然、まだまだできる自信はあった。そんな自分を必要としてくれたDeNAへの貢献と、自身の復活。何度も『最後まで』という言葉を口にし、Aクラス入りへ向けた戦いを繰り広げることを口にした。