チェコのひたむきなプレーに野球への愛情が伝わった。侍ジャパンとの強化試合で前半はタイスコア。試合に敗れたが、アマチュア主体の選手たちの奮闘ぶりに脱帽
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
チェコの野球チームが好きだ。ひたむきなプレーに野球への愛情が伝わってくる。「世界一」の侍ジャパンとの強化試合に臨み、前半はタイスコアと粘りの野球を見せた。試合には敗れたが、アマチュア主体の選手たちの奮闘には脱帽だ。いつかきっとチェコが日本の強敵となる日が来ると信じている。
9日に名古屋のバンテリンドームで行われた試合。侍ジャパンは今月に開催される世界大会「プレミア12」に臨む。その強化試合としてチェコを招いた。
チェコは昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本の選手やファンに強烈な印象を与えた。選手たちのほとんどがアマチュア選手だ。WBCで日本と対戦した際には先取点を奪い、日本を翻弄した。大敗したとはいえ、強烈な輝きを放った。
今回のプレミア12にチェコは出場しない。それでも日本との強化試合は自らをさらに高める絶好の機会。日本は2021年の東京五輪で金メダル、昨春のWBCで優勝し、いまや世界一の存在だ。チェコにとっては日本を訪れて試合をする意義は十分にあった。
9日の強化試合第1戦。チェコがいきなり先取点を奪った。先頭打者がヒットで出塁。次打者の併殺でチャンスがなくなったように見えた。
しかし3番打者フルプ選手が真ん中に入ったストレートをフルスイング。打球はレフトフェンスを直撃して二塁打となった。そして4番のチェルベンカ選手が初球をセンターへ弾き返して1点を奪った。
日本の先発は高橋宏斗投手(中日)。今季セリーグの最優秀防御率のタイトルを手にした22歳。12球団を通じても最も防御率の低い投手だった。その右腕から先取点を奪ったのは大きい。
フルプ選手はWBCでも佐々木朗希投手(ロッテ)から二塁打を放っている。アメリカの独立リーグでプレーしていたが、今年9月に巨人との育成契約を結んだ。着実に成長を遂げている。
侍ジャパンは3回に小園海斗選手(広島)の適時内野安打で1-1の同点に追い付いたが、前半の5回を終えて1-1のタイスコア。チェコにしてみれば、想定以上の結果を出している。
侍ジャパンが勝ち越したのは六回。森下翔太選手のタイムリーヒットなどで2点を奪った。ただ、チェコ投手陣はここまで3点を奪われても自責点は「0」。味方の守備の乱れが絡んでの失点だった。チェコのピッチャーにしてみれば、善戦していると言えるだろう。
七回。ついに侍ジャパンの本領が発揮された。先頭打者の源田壮亮選手(西武)が三塁打。清宮幸太郎選手(日本ハム)の適時二塁打で1点を加点。小園選手がライト前ヒットでチャンスを広げ、楽天の辰己涼介選手が右中間へ3点本塁打を放った。
これで日本が7-1として、そのままリードを守って快勝した。ただチェコにとっては、WBCで2-10と大敗した時よりも得点差を縮めた。味方の守備が乱れなければ、もっと僅差に持ち込めただろう。
チェコ野球は明らかに成長を遂げている。巨人と育成契約を結んだフルプ選手が支配下選手契約を勝ち取り、1軍で活躍すれば、チェコ球界はさらに盛り上がるだろう。日本でプレーすることが、多くの選手たちの夢になるかもしれない。
チェコの選手たちのレベルアップが続けば、日本にとって強敵となる日が来るかもしれない。野球が世界全体で普及するためには、その状況は歓迎すべきかもしれないのだ。
めざましい成長を遂げるチェコ野球。今後のさらなる発展を温かく見守りたい。
9日に名古屋のバンテリンドームで行われた試合。侍ジャパンは今月に開催される世界大会「プレミア12」に臨む。その強化試合としてチェコを招いた。
チェコは昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本の選手やファンに強烈な印象を与えた。選手たちのほとんどがアマチュア選手だ。WBCで日本と対戦した際には先取点を奪い、日本を翻弄した。大敗したとはいえ、強烈な輝きを放った。
今回のプレミア12にチェコは出場しない。それでも日本との強化試合は自らをさらに高める絶好の機会。日本は2021年の東京五輪で金メダル、昨春のWBCで優勝し、いまや世界一の存在だ。チェコにとっては日本を訪れて試合をする意義は十分にあった。
9日の強化試合第1戦。チェコがいきなり先取点を奪った。先頭打者がヒットで出塁。次打者の併殺でチャンスがなくなったように見えた。
しかし3番打者フルプ選手が真ん中に入ったストレートをフルスイング。打球はレフトフェンスを直撃して二塁打となった。そして4番のチェルベンカ選手が初球をセンターへ弾き返して1点を奪った。
日本の先発は高橋宏斗投手(中日)。今季セリーグの最優秀防御率のタイトルを手にした22歳。12球団を通じても最も防御率の低い投手だった。その右腕から先取点を奪ったのは大きい。
フルプ選手はWBCでも佐々木朗希投手(ロッテ)から二塁打を放っている。アメリカの独立リーグでプレーしていたが、今年9月に巨人との育成契約を結んだ。着実に成長を遂げている。
侍ジャパンは3回に小園海斗選手(広島)の適時内野安打で1-1の同点に追い付いたが、前半の5回を終えて1-1のタイスコア。チェコにしてみれば、想定以上の結果を出している。
侍ジャパンが勝ち越したのは六回。森下翔太選手のタイムリーヒットなどで2点を奪った。ただ、チェコ投手陣はここまで3点を奪われても自責点は「0」。味方の守備の乱れが絡んでの失点だった。チェコのピッチャーにしてみれば、善戦していると言えるだろう。
七回。ついに侍ジャパンの本領が発揮された。先頭打者の源田壮亮選手(西武)が三塁打。清宮幸太郎選手(日本ハム)の適時二塁打で1点を加点。小園選手がライト前ヒットでチャンスを広げ、楽天の辰己涼介選手が右中間へ3点本塁打を放った。
これで日本が7-1として、そのままリードを守って快勝した。ただチェコにとっては、WBCで2-10と大敗した時よりも得点差を縮めた。味方の守備が乱れなければ、もっと僅差に持ち込めただろう。
チェコ野球は明らかに成長を遂げている。巨人と育成契約を結んだフルプ選手が支配下選手契約を勝ち取り、1軍で活躍すれば、チェコ球界はさらに盛り上がるだろう。日本でプレーすることが、多くの選手たちの夢になるかもしれない。
チェコの選手たちのレベルアップが続けば、日本にとって強敵となる日が来るかもしれない。野球が世界全体で普及するためには、その状況は歓迎すべきかもしれないのだ。
めざましい成長を遂げるチェコ野球。今後のさらなる発展を温かく見守りたい。
見出し画像:雑記草(ざっきそう)
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