香川真司「決定力の差を痛感した」=コンフェデ杯、イタリア戦後コメント

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イタリアに敗れ、天を仰ぐ香川。イタリアとの差は決定力だったと語る 【Getty Images】

 サッカー日本代表は現地時間19日(日本時間20日)、ブラジルのレシフェでコンフェデレーションズカップの第2戦となるイタリア代表戦に臨み、3−4で敗れた。日本は21分に本田圭佑のPKで先制すると、33分にも香川真司のゴールで2点のリードを奪う。しかし、41分にイタリアのダニエレ・デ・ロッシに1点を返されると、後半立ち上がりの50分、52分にも連続失点。69分に岡崎慎司のゴールで同点に追いついたものの、86分にイタリアのジョビンコに決勝点を許し、逆転負けを喫した。

 試合後、日本の香川真司は「後半のチャンスで決めきれなかったのが悔やまれます。逆にイタリアは後半の数少ないチャンスを全部決めてきたので、その差は感じます」と決定力においてイタリアの方に分があったことを認めた。また、2失点目につながるミスを犯した吉田麻也は「ああいう個人のミスでもったいない形で失点してしまうのは、リズムも崩れるし、非常に申し訳ないと思います」と反省しきりだった。

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

「決めきれなかったことが悔やまれる」

(内容は日本の方が良かったが、敗れた点について)やっぱり2−0の段階で3−0、4−0のチャンスは作れていましたし、その時点で取らなければいけなかったと思います。

 後半の立ち上がりにああいう形で失点してしまって、しかも早々に失点してしまったので、すごくチームとして痛かったです。それでもすごく難しいなかで追いついて、組織的にやれば(点を)取れると思いました。やっぱり決定力というか、後半もチャンスがありましたし、決めきれなかったのが悔やまれます。逆にイタリアは後半の数少ないチャンスを全部決めてきたので、その差は感じます。

(ゴールについて)うまく反転できて、シュートもオフサイドポジションを確認しながらいい流れで落ち着いて決めれたと思います。冷静にシュートできました。

長友佑都(インテル/イタリア)

「日本には勝ちぐせが足りない」

 前半最後の失点がすごく痛かったです。内容的にはイタリアを上回っていたと思いますし、僕らがワールドカップに出場して、目指す方向性は見えてきました。こういう戦い方をすればいいというのは自信を持っていいけど、結局負けです。勝ちぐせというか、強豪のイタリアは内容が悪くても勝つサッカーをします。そういった意味で、日本には足りない部分だと思います。

(左サイドでの数的優位は狙い通り?)もちろん狙っていましたし、監督からも左から崩して仕掛けろと言われていました。僕と(香川)真司、(本田)圭佑が入ったので、そこでうまく崩せていたと思います。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

「僕のミスが試合のキーになったと思う」

 ブラジル戦に続いてDFでミスが出てしまって、チームに迷惑をかけてしまったのが申し訳ないと思います。(後半開始10分の時間帯の意識は?)ブラジル戦でもそこで失点していますし、チームとしてその時間帯がすごい重要だというのは分かっていましたし、次の1点がすごく大事だというのは全員が理解していました。そういう意味でも僕のミスがいただけなかったです。あそこがカギになったかなと思います。

(ジャッケリーニにかわされたプレーについて)クリアするか体を入れるかという2つの選択肢に迷いました。クリアしても良かったのですが、周りから声がかかったので体を入れようと思ったら、入れ替わってしまいました。

(3−3の同点に追いついたことについて)2−3の時はこの時間帯に1点取りたいというのもありましたし、取れると思いました。いいゴールだったので、取れて良かったですけど、個人的にはその前の2点目が一番もったいなかったと思います。

(後半の守備に関して)2トップというか、1.5列目の長谷部(誠)さんの後ろをジョビンコがウロウロしたり、ヤットさん(遠藤保仁)の後ろでウロウロしたりして、すごくつかみづらかったです。相手の監督がそこを狙って投入してきたのだと思うので、それで多少組織を崩された場面がありました。(失点を減らすためには)チームとして今日みたいにいいサッカーをしている時に、ああいう個人のミスでもったいない形で失点してしまうのは、リズムも崩れるし、非常に申し訳ないと思います。

 こういう相手と対戦する回数をもっと増やさないといけないと思うし、結局、個人的にこの大会で何もできませんでした。この2試合で残せたものはないと思っています。リーグで高いレベルでやっているのはもちろん大事ですけど、こういう舞台で結果を出せる選手にならなければいけないと思いました。チームとしてもそうだったと思います。

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