初代タイガーvs.丸藤は“真の空中戦”
6.7リアルジャパン見どころ

7年3カ月ぶりの一騎打ち

7年3カ月ぶりのシングルマッチとなる初代タイガーマスクと丸藤(写真は2012年9月のリアルジャパンより)
7年3カ月ぶりのシングルマッチとなる初代タイガーマスクと丸藤(写真は2012年9月のリアルジャパンより)【t.SAKUMA/佐藤崇】

 初代タイガーマスク率いるリアルジャパンプロレスが6月7日、東京・後楽園ホールにて『YES,WE CAN! 〜Revival of the Real Strong Style〜』を開催する。前回の3.22後楽園大会で、“帝王”高山善廣に3年半ぶりのリベンジを果たした初代タイガーマスクが今回のメーンイベントの相手に選んだのは、プロレスリング・ノアの丸藤正道である。 


 この一戦は、実に7年3カ月ぶりのシングルマッチ。前回は2006年3月10日のリアルジャパン後楽園大会で、この時は、初代タイガーが逆さ押さえ込みから丸藤を破っている。その後、両者は2度に渡りタッグを結成。ノアの丸藤プロデュース興行(2010年3月14日、ディファ有明)で金丸義信&平柳玄藩組、リアルジャパン(2012年9月21日、後楽園ホール)で高岩竜一&関本大介組を破っているのだが、反対のコーナーに立つことはなかった。

虎視眈々と首を狙っていた丸藤

 しかし、高山からの勝利で勢いづいた初代タイガーは、次なる相手に丸藤を指名した。ともに“天才”と表現される両雄。プロレスファンが待望する極上の闘いが決まった!そして、初代タイガーは、この試合のテーマを「空中戦」と断言した。


「足も調子が良いものですから、スクワットも、けっこう出来るようになりまして、いい試合になるのは間違いない」と、初代タイガー。このコメントに対し、丸藤は以下のように語っている。


「初代タイガーマスクから対戦を求められて、断る人間はこの世界にはいないと思うので、7年前の借りを返すつもりでいますし、虎視眈々とその首を狙っていましたので、そのチャンスが来たかなと思ってます。特に、スタイルを変えるつもりはないですが、すべての局面で対応できるように、気を付けます」

 

 対戦したくてもそう簡単にはできない初代タイガーとのシングルマッチ。丸藤だけではない。ファンはもちろん、現役レスラーで初代タイガーに憧れない者はいないだろう。たとえ、リアルタイムで体感していなくても、その影響力は現在でも絶大。ましてや、初代タイガーマスク、そして2代目タイガーの故・三沢光晴さんといったタイガーマスク伝説を知る丸藤からすれば、待ちに待った一騎打ちなのだ。

飛び技の品評会ではない空中戦

 しかしながら、現在の立場を考えれば丸藤にとっても、リスクのある闘いとなるだろう。丸藤はノアの副社長であり、レスラーとしてはケガから復帰したばかり。そのうえ、ノアは小橋建太さんの引退により、まるで新団体が旗揚げしたかのようなムードがある。それだけに、立場的にも負けて帰るわけにはいかないのだ。


 果たして、試合は初代タイガーが宣言する「空中戦」となるのだろうか。丸藤が「すべての局面に対応できるように」と言うように、初代タイガーからの“謎かけ”という可能性も考えられる。それを察知したか、丸藤は「(前回のフィニッシュになった)逆さ押さえ込みに注意」と警戒心も忘れない。「空中戦」をキーワードに両者の駆け引きを追うのも、観る側としては大きな楽しみのひとつだ。


 さて、「空中戦」とはいっても、初代タイガーが口にする「空中戦」は、現代のそれとは意味が異なる。タイガーの空中戦とは、飛び技の品評会ではない。相手を倒すために必要な空中殺法を仕掛けていく。初代タイガーがこだわるのは見た目の美しさよりも、その必要性である。初代タイガーマスクブームの時代には、空中戦のストロングスタイルがあった。ストロングスタイルの復興こそ、リアルジャパンのテーマでもある。それを、丸藤と展開したい、ということなのではなかろうか。ひらめきの天才である丸藤となら、それが出来る。そう考えたからこそ、の指名なのではないかと思えるのだ。


 先の高山戦では、格闘スタイルの強さを表に出してきた。ならばこんどは、真の空中戦を理解出来る者との空中戦によるストロングスタイル。そこに、この試合の大きな見どころがあるのではないか。そう考えれば、さらに興味が増す一戦となるだろう。

 いったいどんな答えが導き出されるのか、興味は尽きない!


(構成・文:新井宏)

■リアルジャパンプロレス「YES,WE CAN! 〜Revival of the Real Strong Style〜」

6月7日(金)東京・後楽園ホール 試合開始:18時30分


<メーンイベント 60分1本勝負>

初代タイガーマスク

丸藤正道


<セミファイナル 6人タッグマッチ 60分1本勝負>

長州力、スーパー・タイガー、アレクサンダー大塚

高岩竜一、関本大介、岡林裕二


<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>

石川雄規、長井満也

タイガー・シャーク、臼田勝美


<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>

ウルティモ・ドラゴン

ケンドー・ナカザキ


<第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負>

折原昌夫、グラン浜田

若翔洋、佐藤光留


<第1試合シングルマッチ 30分1本勝負>

スーパー・ライダー

間下隼人

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