エイシンフラッシュ悔しい3着も遠征の成果は十分に

JRA-VAN

僅差3着、悔しい結果となったエイシンフラッシュの香港QE2世カップだが、遠征の成果は十分にあった 【写真は共同】

 日本から国際G1香港QE2世カップ参戦したエイシンフラッシュ(牡6)は、ゴール前で猛追したものの、勝ち馬から1馬身3/4差、2着馬からハナ差の3着に惜敗した。

 ゲートが開くと、14頭立ての最後方に控えたエイシンフラッシュ。レース前のテレビインタビューで、「作戦は?」との問いに「それは見てのお楽しみ」と答えた藤原英昭調教師だったが、内枠絶対有利と言われるシャティンの2000mコースで、13番枠という外枠を引いたことで、この馬の最大の武器である瞬発力を生かす競馬に徹することを決めたようだ。

遠征馬の中では最先着

 前半はアシュキール(牡4)が、向正面中間からはイグーグー(牝5)が作ったペースは遅く、4コーナー手前で馬群はひと固まりになり、まさしく瞬発力勝負というエイシンフラッシュにとってはおあつらえ向きの展開となった。外を回っては間に合わず、馬群の真ん中を突いたのも想定の範囲内であったと思う。

 残念ながら、道中5番手にいたミリタリーアタック(セン5)に、上がり2F=22秒28という、エイシンフラッシュとほとんど同等の切れ味を発揮されて3着に敗れたが、前走G1ドバイデユーティフリー快勝のサージャー(牝6)を含め、遠征馬の中では最先着を果したわけで、十分な成果のあった遠征と言って良さそうである。

勝ち馬ミリタリーアタック、香港の中心勢力へ

 ミリタリーアタックは英国からの移籍馬。力を付けたのは今季に入ってからで、1月に香港G3ジャニュアリーSを制して重賞初制覇。2月に香港G1香港ゴールドCを制してローカルG1初制覇。前走香港G3プレミアプレートも制してここへと、上昇気流に乗っての参戦だった。ここへ来ての充実ぶりは目覚ましく、今後は香港におけるこの路線の中心勢力となりそうである。

(文・合田直弘/協力・JRA−VAN)
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