マエケンと鳥谷が勢いをつけた16得点大勝=橋本清氏が解説

構成:スポーツナビ

オランダ打線を完全に封じ込めた前田健太を橋本清氏も絶賛! 【写真は共同】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝ラウンド進出をかけた第2次ラウンドが10日、東京ドームで行われ、日本代表はオランダ代表に16対4で大勝し、米国で行われる決勝ラウンド一番乗りを決めた。

 試合は1番打者に起用された鳥谷敬(阪神)が初回、期待に応える先頭打者アーチをライトスタンドに放り込むと、これで目を覚ました侍打線が大爆発。先発全員の17安打、合計6本の本塁打、毎回の16得点と、強打オランダのお株を奪う攻撃力で圧倒した。
 投手陣も先発の前田健太(広島)が5回を投げて1安打無失点。オランダ打線をキリキリ舞いさせる好投で、侍ジャパン勝利に大きく貢献した。

 スポーツナビでは、巨人の中継ぎエースとして活躍し当時の長嶋茂雄監督から「勝利の方程式」として絶大な信頼を得ていた橋本清氏が、日本vs.オランダ戦をズバリと解説。橋本氏は先頭打者ホームランで勢いをつけた鳥谷、先発として完ぺきな仕事を果たしたマエケンを絶賛するとともに、米国での決勝ラウンド(日本時間18日開幕)に向けての必要ポイントを提言した。

 なお日本の次戦は12日、敗者復活2回戦に臨むキューバとオランダの勝者と2次ラウンド決勝(順位決定戦)を戦う。決勝ラウンドは18日(日本時間)から米国で行われる。

攻める気持ちを持てば日本投手は打たれない

 マエケンは右肩の不安を完全に100%解消してくれた内容で、強打オランダ打線のいいところを出させずに封じ込めた。ストレート、スライダー、カーブすべてにおいて良かったと思います。最高でした。マエケンの完ぺきな内容の投球が打線にもつながっていったと思いますね。

 一方の内海投手ですが、WBCではずっと中継ぎとしての起用が多いので、先発に持ってくることはもうないのかなという感じがしますね。左だと能見投手もいますし、今後も中継ぎの起用かなと思いますが、もう先発タイプだからとか言ってる場合ではないので、最多勝をとった投手ですから、本来の力を出してほしいと思います。きょうの試合に関してはコントロールが甘くて、彼本来の持ち味が出なかった。そこを微調整して切り替えれば抑える力ありますから、次は大丈夫だと思います。

 また、どんなにいい打者でも必ず得意なコースがあれば、逆に苦手なコース、ゾーンがあります。だから日本の投手陣は名前負けしないことと、小さくまとまらないことが重要。各自がそれぞれのスタイルを持っているわけですから、相手の力ばかりを見るのではなく、自分が攻める気持ちを持って、きっちりと低めに投げれば、日本の投手陣は決勝ラウンドに行っても簡単には打たれないです。自分の間合いで投げることを大事にしてほしいですね。

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