佐藤嘉洋「やっぱり強かったと思われたい」=Krushインタビュー

株式会社グッドルーザー

「やっぱり強かったと思わせたい」と意気込みを語る佐藤 【t.SAKUMA】

「Krush.26」(1月26日・東京・後楽園ホール)のセミファイナルで対戦するISKA世界ライト・ミドル級王者・佐藤嘉洋と初代Krush−70kg級王者・健太のインタビューが届いた。昨年11月のGLORYで6年ぶりのKO負けを喫し、これが復帰第1戦となる佐藤の心境は!? また、ビッグネームへの挑戦権を手にした健太の思いとは!?

佐藤「11月の負けはつらかった」

――11月3日のGLORYではサニー・ダルベックにKO負けした佐藤選手ですが、改めてあの試合のことを振り返っていただけますか?

 前日にアルバート・クラウスが欠場になって、本戦への繰り上がりが決まったんですけど、めっちゃ運がいいなって。これはもう佐藤嘉洋のストーリーが出来上がっているなと思いました。そうやって俺のためのトーナメントというつもりで臨んだのに結果が出なくて、なかなか人生はつらいものだなと思いました。

――どうしても日本では無名で、ヨーロッパでも目立つ実績がない選手にKO負けしたということが衝撃的でした。

 それでも強ければしょうがないと思うんですよ。シェムシ・べキリは本当に強い選手だと思ったし。でもサニーは、強いは強いですけど、決して自分が負けるような相手ではないんですよ。自分は今までそういう相手にきっちり勝って結果を残してきたので、そのくらいの選手に後れを取る流れなんだなと思います。試合の前日までは調子がめっちゃ良くて、現役で最強の状態だなと思っていたのに、結果が出なくて、こんな心境になっているんだから、人間の気持ちは分からないものです。

佐藤「何もさせないで勝つ」

――今大会では健太選手との日本人対決が組まれました。対戦相手として健太選手にはどんな印象を持っていますか?

 Krushの名城(裕司)戦や城戸(康裕)戦も見ているし、結構、研究のために試合は見ていますね。一発の爆発力には気をつけないといけないし、彼も負けが込んでいて、後がない状況じゃないですか。しかも僕のことを格上だと思って喰ってやろうという気でくるだろうから、プレッシャーは感じています。

――佐藤選手は魔裟斗選手以外の日本人選手には負けがなく、文字通り日本最強だと思います。しかし今の状況で日本人対決となれば、その座が危ういのでは、と思われる部分も否めません。

 まさにそれは自分が思っていることで、僕は現役生活を最後まで世界と戦う場で(試合を)やりながら辞めていこうと思っています。健太選手は日本のトップ選手ですけど、そこで負けて日本の二流、三流まで落ちるようなら身を引こうと。現役を続けるためにも差をつけて勝たなきゃいけないと思います。去年の2月もISKAの世界タイトル戦で久保(優太)君にメインを譲って、差を見せるつもりだったんですけど、内容としては久保君はKO勝ちで、自分は判定勝ち。差を見せることが出来なくて、世代交代をひしひしと感じています。だから自分を落ち目だと感じている人に今の佐藤嘉洋は共感してもらえると思うし、ここで自分が勝てばそういう人たちを勇気づけられると思います。

――その一戦で佐藤選手はどんな勝ち方をして、何を見せたいと思っていますか?

(健太に)何もさせないで「ああ…やっぱり佐藤嘉洋は強かったんだな」と思われる試合をしたいです。現に城戸はタイトルマッチで健太に完勝しているし、僕はああいう勝ち方は出来ませんが、僕は僕のやり方で、もう一度「佐藤嘉洋が世界で戦うところが見たい」というステージに上がりたいです。

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