初代タイガーマスク&小林邦昭、Wソバットを披露!=公開練習

大仁田成敗へ、初代タイガー(左)と小林邦昭が合同で公開練習 【(C)レジェンドプロレスリング実行委員会】

 レジェンド・ザ・プロレスリング1.13後楽園ホール大会で大仁田厚&矢口壹琅組と対戦する初代タイガーマスクと小林邦昭が10日、東京・興義館で公開練習を行い、合体技を公開。さらに「有刺鉄線スネ当て」投入を示唆した。

 大仁田の挑発を受けて実現することになった初代タイガーと“虎ハンター”小林の初タッグ。かつて凄まじい抗争を繰り広げた2人のタッグに不安を感じずにはいられないが、そんな雰囲気を一変させるほど息のあった動きを披露した。

若き日のメキシコ遠征以来、約35年ぶりの合同練習

かつてのライバルは最大の友……ダブルのソバットも息はぴったりだ 【(C)レジェンドプロレスリング実行委員会】

 一緒に練習するのは若手時代のメキシコ遠征以来、約35年ぶりとなったが、ともに鋭い動きを見せる。まずはサンドバック打ちからスタート。初代タイガーが小林の押さえるサンドバックに激しいパンチの連打を打ち込むと、小林のライバル心に火がともった。負けじと強烈な張り手をフルスイングで叩き込むと、サンドバックが大きく揺れる。これには初代タイガーも「こんなに揺れるなんて凄い」とその威力に驚きを隠せない。

 互いの実力を改めて確認した上で、今度は合体技を公開した。1つ目は小林の必殺技であるフィッシャーマンスープレックスを2人で決めるという荒技。リアルジャパンプロレスの平井丈雅代表を実験台にし、安全マットの上に投げ飛ばすと、平井代表はあまりのダメージに悶絶。しばらく立ち上がることができなかった。

 続いては両者が得意としているソバットを同時に発射。最初はタイミングがズレてしまったが、何回か練習していくうちに2人の息はピッタリと合っていく。これがピンポイントで負傷中である大仁田の脇腹に突き刺されば、決定的なダメージを与えることができそうだ。

Wフィッシャーマンのブリッジが決まれば「起き上がれない」

リアルジャパンの平井社長を実験台にダブルのフィッシャーマンスープレックスも容赦なく投下 【(C)レジェンドプロレスリング実行委員会】

 練習後、記者団の取材に応じた初代タイガーは「小林さんは随分と練習をやっているなと感じました。スタミナといい、パワーといい、キレといい素晴らしいですよ」とパートナーを絶賛。小林も「勘が徐々に戻りつつありますね」と笑顔を覗かせた。

 大仁田組は8日に公開練習を行っており、「初代タイガーと小林は合同練習なんてやらないだろうし、必殺技なんて考えてないだろう」と発言していたが、今回披露された合体技は一発で試合を決めてもおかしくない大技。特にWフィッシャーマンには「まだブリッジしてないからね。あれでブリッジして上から叩き落としたら起き上がれないですよ」と小林は確固たる自信を見せており、大仁田たちも無視できない大技となるだろう。

 昨年からずっと抗争が続いているだけに、初代タイガーは大仁田のやり方を熟知している。「小林さんは勘とおっしゃってましたけど、勘が必要な戦いというよりも喧嘩という感じになって、レスリングさせてくれないと思います。合体技をやる前にゴチャゴチャになっちゃう可能性もあるから、気を付けないと」と警戒心をあらわにした。

 もちろん小林も楽観視はしていない。「メチャクチャになるのは最初から分かっているんでね。頭の中を真っ白にして、喧嘩でやらないと。それは覚悟しているんで。矢でも鉄砲でも何でも持ってこいと。始めから負けると思って試合をやるバカはいないんで、勝ちに行きますよ」と必勝を誓った。

「小林さんと組むからには“あの時代の名誉”がある」

「“あの時代の名誉”がある」と初代タイガー(左)は闘志を見せる 【(C)レジェンドプロレスリング実行委員会】

 初代タイガーも「小林さんと組むからには“あの時代の名誉”がありますから」と決意を告白。かつてファンを熱狂させた初代タイガーvs.小林の伝説に泥を塗らないためにも負けは許されない。今回の合同練習も大仁田たちがそのニュースを見ることを前提に行っており、手の内はほとんど明かしていないという。

 大仁田は先日の公開練習の場で2本の有刺鉄線バットを使った合体攻撃を披露している。当然、その情報は初代タイガーの耳にも届いており、それに対抗したアイテムとして「有刺鉄線スネ当て」の投入を示唆した。「もともと総合格闘技のスネ当てやグローブは自分が採用したものですから。それに有刺鉄線を付けちゃおうと。小林さんは有刺鉄線シューズをはいてもらえば」と話す初代タイガー。あくまでも陽動作戦の可能性もあるが、邪道軍にとっては驚異になりそうだ。

 決戦は3日後に迫っている。小林は「ギリギリまで練習は続ける」と語っており、準備に余念がない。猛虎と虎ハンターの歴史的な初タッグは邪道軍団を相手にどんな動きを披露してくれるのだろうか?

※次ページの質疑応答に続く

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