『刃牙』板垣氏、岡見のアンデウソン再挑戦へエール=UFC

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 11月10日(土・現地時間)の「UFC MACAO」開催に際し、UFC.COM×UFCモバイル×sportsnavi×MMAPLANETのコラボレーション企画を、この1カ月間行ってきた。そんなコラボ企画も、「UFC MACAO」ウィークまで1週間を切り、最終章へ。

 ここでは『グラップラー刃牙』シリーズで格闘技ファンの間でも高い人気を誇る漫画家・板垣恵介氏と、アジア人最強UFCファイターの岡見勇信のスペシャル対談を4回に渡り、お届けします。

 刃牙シリーズを通して、最強を求め続けてきた板垣氏とUFCで最強を目指す岡見、他で聞くことができない深いUFC談義、最終回は引き続き最強アンデウソンの強さ、そこに再び挑む岡見に板垣氏がエールを現実味溢れる贈る必見の対談となった。

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計量でアンデウソンがリアルな存在に…

ROTRで戦った前日、24時間後にはケージの中で戦う二人が向かい合う 【(c)MMAPLANET】

――リオで2度目に対戦したとき、岡見選手はアンデウソンの怖さを知って戦った。だから、ソネンの2戦目のような極端な心の折れ方はなかった。ただし、1度目の対戦ではやはりアレに近い感情があったのではないかと思うのですが、如何でしょうか。計量の時から精神的に追い詰められている感がしました

板垣 そんな風だったの?

岡見 そんな風でしたね(笑)。

板垣 計量なら、試合までに随分と時間があるわけだけど、そこで何を感じたの?

岡見 計量の時って向き合うじゃないですか、その瞬間から戦いは始まっているというか、もう翌日には戦う相手が目の前にいるわけなんです。だから、あの場でアンデウソンがリアルな存在になったんでしょうかね……。

板垣 うん、この人と戦うんだって。

岡見 もちろん、ずっと前から決まっていることで、自信もあって試合に臨むわけなんですが、アンデウソンと向き合ったときに、翌日の戦いが現実のものに感じられ、あの時は恐怖感としてわきあがったのかもしれないですね。

板垣 岡見選手が感じていることは、相手だって同じだっていう風には思えなかった?

岡見 選手は皆、怖いっていう気持ちを持っていることは理解できるんです。ただ、アンデウソンに対しては違うなっていう風に感じた記憶があります。

板垣 ある空手の先生が、「脳よりも細胞の方が相手を理解するのが早い」って言っていたんですよ。昔、とある拳法の先生と組手をやったことがあって。その前にお弟子さんと手合せをして、それから先生と向き合ったんです。お弟子さんより、先生の方が10センチは背が小さい。

 でも、先生と対峙するとまだ距離があるうちから、『ヤバい』って感じになってきて。危険な領域っていうものが、お弟子さんと比べて遠い距離にいても感じられたんですよ。『これ以上は危ない』、お弟子さんの時のように近づけない。

 その話を空手の先生にしたら、「脳よりも細胞の方が早いんだよ」って言われて。ひょっとして……、説明が困難なことだけど、俺の体がビビッているよみたいなことがあるのかなって。

岡見 それはあると思います。

もう一回アンデウソンとやって見せてください

最初の対戦のときに感じた恐怖を乗り越えるために、岡見はUFCで戦い続けた。だらこそ、3度目が見たい。その時、岡見はアンデウソンに対し、どのような気持ちで向かい合えるのか 【(C) 2012 Zuffa. LLC.】

板垣 アンデウソンに対する恐怖感という部分、本当は選手ってそういうことを口にしたくないはずなのに、彼と対戦した選手はそういうことを話しますよね。だから、彼は余程のモノがあるだろうと想像していたんです。

 アンデウソン・シウバというファイターと戦うことができる日本人、岡見選手のような格闘家が存在してくれるということが、本当に数少ない希望なんです。

岡見 ありがとうございます。

板垣 だから、もう一度っ……。

岡見 はい。そうですね。

板垣 そりゃ、もちろん勝ってほしいけど、ここまで努力して、相手を理解して、彼に挑む。そして、向かい合った時にやっぱり3度めでもビビってしまうというのも見物だと思うし。

岡見 ……(苦笑)。

板垣 いや、どれだけ自分を磨いても、またビビっちゃうんだって(笑)。次に面と面を突き合わせたときに、岡見選手は怖気づかないようにするために、日々を送っていると思うんですよ、僕は。

岡見 はい。

板垣 そのために十分過ぎるような努力を積み重ねている。それでも向き合った時に、自分の身の内から『止めろ、近づいじゃダメだ』っていう声が聞こえてくるのか。酷いことを言うようなんですけど、とても興味深いんことなんですよ。『絶対に勝ってください』なんて安易なことは、僕は言いたくない。でも、もう一回やって見せてください。

岡見 ありがとうございます。もう1回、いきます。

板垣 ありがたいのかな、俺の言葉(笑)。

岡見 ありがたいです、ハイ。

――板垣さんという方が、十分に重圧感を醸し出されていて、その言葉を受けているわけですからね、岡見選手は

岡見 板垣先生からは、人間としての強さが、ビンビン伝わって恐縮しています。

板垣 そんなことないって(苦笑)。でも、1993年から始まったUFCなんだけど、こんなに内容が変わってしまった競技って……。まるで違うものだよね。一つの競技が出来上がるプロセスを見ることができたんだよね。

 UFCって、3時間ぐらいのTV中継を見ていて、誰もが知っている選手が出てくるまで長いじゃないですか。で、そこに辿りつくまでに出てくる「どこのどいつだ?」っていう選手が異様に強い。そんななかで、日本人の岡見選手がミドル級の第一線で戦っている。

 異種格闘技戦から、こういう世界を追い続けて来て、いろいろと苦渋も飲まされたけど、今は本当にすごいモノを見せてもらえていますよ。岡見選手の存在は一種の奇跡ですよ。

 次、12月だっけ?

岡見 ハイ、12月29日にラスベガスでアラン・ベルチャーと戦います。

板垣 じゃぁ、もう体重とかは調整に入っているの?

岡見 少しですかね。脂を摂らないようにし始めています。でも、まだ本格的に体重を落とすという段階ではないです。

板垣 じゃあさ、これから飯でも食いにいかない?  最後の脂を取りに行こうよ。

岡見 ぜひ、宜しくお願いします。

※この後、場所を移した板垣氏と岡見勇信の格闘技談話、男気談話、オトナの話は数時間に及んだ
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