飯伏がKO−D王者ジェネリコに3連敗で王座奪回ならず=DDT

高木裕美

エル・ジェネリコの危険技を耐えた飯伏だったが… 【t.SAKUMA・佐藤崇】

 21日のDDTプロレスリング「DDT SPECIAL 2012」東京・後楽園ホール大会では、先日行われたDDT48総選挙の結果を踏まえたカードが組まれ、超満員となる1424人を動員した。

 メーンイベントのKO−D無差別級選手権試合では、総選挙で1位を獲得した前王者の飯伏幸太がエル・ジェネリコに挑戦。9.30後楽園でのタイトル戦から1カ月足らずで再戦に臨んだ。ノータッチトペや旋回式ブルーサンダーなどを繰り出す王者に対し、飯伏は「自分が先に出してやろうと思った」と、ジェネリコの必殺技であるBrainbustaaaaahhhhh!!!!!(雪崩式変形ブレーンバスター)を狙うも失敗。エプロンサイドでのみちのくドライバーを食らいながらも、雪崩式スイングDDT、ラリアット、シットダウン式ラストライドとたたみかけ、フェニックススプラッシュでトドメをさそうとするも、これをヒザ剣山でブロックされた直後に首固めで丸め込まれ、3カウントを献上してしまった。

 5.4後楽園での復帰戦、9.30後楽園でのタイトル戦に続くジェネリコへの敗北にも、飯伏は「体調は良かったけど、3連敗はしょうがない」とサバサバした表情で、「今後は新しいユニットで頑張っていきたい」と前向きモード。次期挑戦者については、10.28新木場1stRING大会で、各ユニットの代表者による7WAY形式での決定戦が行われ、勝者が11.25後楽園で王座に挑むことになった。

HARASHIMAが王座返り咲き宣言

ハードコアファイターのMIKAMIからハードコアマッチで勝利を奪い自信を深めたHARASHIMA 【t.SAKUMA・佐藤崇】

 セミファイナルでは、総選挙3位のHARASHIMAと4位のMIKAMIが一騎打ち。HARASHIMAの上にラダーを載せてのセントーンなど、捨て身の攻撃を放つMIKAMIに対し、HARASHIMAもドロップキック、ファルコンアローで対抗。MIKAMIのヴォルカニックボムをヒザ剣山で迎撃し、リバースフランケンシュタイナーからの豪快な蒼魔刀で勝利した。

 ハードコアファイターのMIKAMIから勝利を奪ったことで自信を深めたHARASHIMAは、「ラダーは痛い。危ない。苦戦はしたけど、勝ちました。勝ち続けます」と、KO−D無差別級王座の挑戦権及びベルト獲得を力強く宣言した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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