bjリーグが開幕! 連覇目指す沖縄、浜松の参戦に注目=バスケ

柴田愛子

メンバーほぼ残留で連覇を目指す沖縄 

昨季王者の沖縄は、残留選手が多く連覇へ盤石の態勢を整えている 【写真:戸村功臣/アフロスポーツ】

 沖縄に移籍した遠山向人HCから、延岡学園高を率いた北郷純一郎HCへと変わり、新体制で臨む宮崎シャイニングサンズ。キャプテン小島佑太を残し、メンバーも一新。ヘッドコーチをはじめ、リーグ経験のない選手がほとんどということもあり、試練のシーズンとなりそうだ。「現在、選手の力量・性格・ポジションの確認等を把握するのに手さぐり状態」という北郷HC。

 特に外国籍選手は全員日本でプレーするのが初めてなので、「日本の生活になじむのが精いっぱいで、コート内でのコミュニケーション不足が課題」と悩みの種は多い。目指すバスケは、強固なディフェンスから速攻につなげるオーソドックスなスタイル。しかし、小島以外はキャリアのない若手ばかり、外国籍選手のコンディションが上がらないことも重なり、北郷HCも「開幕でかなりの出遅れが懸念される」と頭を抱える。全てにおいて手探り状態の宮崎が、どう成長していくのかを見守りたい。

 そして今季も優勝候補の一角は、間違いなく琉球ゴールデンキングスだろう。日本人、外国籍選手ともに昨季のメンバーはほぼ残留し、戦力そのままに連覇を目指す。9月に行われたプレスカンファレンスに集結した他チームの選手からも、沖縄への注目度は高く、今季もウエスタンをけん引する存在となりそうだ。

 注目は桶谷HCからチームを引き継いだ遠山HCの手腕。昨季とメンバーが変わらないこともあり、「自分たちがやってきたことに自信をもってもらいたい」とする遠山HCは、今まで以上にアグレッシブなディフェンス、オフェンスを目指す。ちょっとでも弱気なプレーをみせると交代させられそうになると小菅直人がいうほど、熱血指導でチームを引っ張っているそうだ。ベンチメンバー含め、選手層の厚さはリーグ屈指。固い結束とブースターの大声援を受け、今季も沖縄旋風を巻き起こしてくれるに違いない。

<了>

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