テーマはスペイン対世界――王者サワーを迎え撃つ=IT’S SHOWTIME展望
敵地スペインに乗り込むIT’S SHOWTIME70キロ新王者サワー 【ベン・ポンティア(Ben Pontier)& E.F.N.】
わずか20日間のインターバルの出撃となるが、ンギンビ戦の前にも1カ月半のインターバルで新K−1のリングで闘っていた。闘いながらコンディションを調整するタイプなので、本人にとってはさして大きな問題ではないのかもしれない。
■コンビネーションを得意とするサワーとディアス
地元の声援を受け、サワーと闘うゼベン・ディアスはIT’S SHOWTIMEではかつてジョルジオ・ペトロシアンの復帰戦の対戦相手を務めたキックボクサーとして知られている。ニックネームは“ザ・キラー・ボーイ”で、サワーに勝るとも劣らぬコンビネーションを得意とする。ならば、この一戦はどちらのコンビネーションが優れているかを問う一戦になるのではないか。
5月16日のK−1スペイン大会でサワーはスペイン70キロ級でディアスとともにツートップを張るアブラハム・ロクエニへのリベンジに成功している(初対決は昨年2月のスペイン。ロクエニの判定勝ちながら、サワーは明らかなホームタウンデシジョンだったと主張)。ここでサワーを下せば、ディアスは一気にスペイン70キロ級のトップに躍り出ることができる。それでも、コンビネーションの切れや加速度を比べたらサワーの有利は動かない。
絶好調リスティが連勝記録を更新するか
リスティはベルギー大会でKO勝利を飾り歓喜のハイジャンプ 【ベン・ポンティア(Ben Pontier)& E.F.N.】
というのも、今年に入ってから生活の拠点を母国スリナムからオランダに移したリスティは絶好調。新K−1のスペイン大会こそ風邪でコンディション不良だったが、ドラゴを圧倒して判定勝ち。続くIT’S SHOWTIME58ではサミール・ジャッパに何もさせず左フックでKO。試合後は驚異の跳躍力を活かしたハイジャンプのパフォーマンスで大観衆を沸かせた。いま、試合をするのが楽しくてたまらないリスティにとって、短い間隔での試合は全く苦になっていない。
また、王者ハヴィエル・エルナンデスに山本真弘が挑戦する61キロ級タイトルマッチについては「ファイターたちの素顔」の項を参照してもらいたい。さらに、新K−1で多彩なパンチを打つことで知られるハルト・グレゴリアンを逆転KOで破ったマーセル・グローエンハートも登場。地元カナリア諸島出身で同じ新K−1にも出場したマキシモ・スアレスと拳を交わす。185センチという長身から繰り出すヒザ蹴りは驚異だ。
(テキスト:スポーツライター布施鋼治)
■IT’S SHOWTIME テネリフェ大会
7月21日(現地時間)スペイン・テネリフェ
<第6試合 70kg Max>
アンディ・サワー
ゼベン・ディアス
<第5試合 IT’S SHOWTIME 61kg 世界タイトルマッチ>
[王者]ハヴィエル・エルナンデス
[挑戦者]山本真弘
<第4試合 85kg Max>
マキシモ・スアレス
マーセル・グローエンハート
<第3試合 95kg Max>
セルゲイ・ラシュシェンコ
ローレン・ハヴィエル・ホルヘ
<第2試合 85kg Max>
アミール・ゼヤダ
モイセス・ルイバル
<第1試合 70kg Max>
デビッド・カルボ
アンディ・リスティ
〜最強打撃格闘技〜 IT'S SHOWTIME59 2012・7・21 スペイン大会放送予定
7月22日(日) 05:55 〜 J SPORTS 3 生放送!!
7月22日(日) 21:00 〜 J SPORTS 2 再放送
布施鋼治J SPORTSコラム
http://www.jsports.co.jp/fighting/its_showtime/index.html
※J SPORTSはJ:COMなど全国のケーブルテレビ、スカパー!、スカパー!e2でご覧いただける国内最大のスポーツ専門TV局です。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ