どうなる新K−1!? グローリーがショウタイム買収
ショウタイムのルッツCEO(左)とグローリーのブーン会長が結束 【ベン・ポンティア(Ben Pontier)& E.F.N.】
今大会ではアンディ・サワーの王座戴冠、また、ピーター・アーツのベネルクス3カ国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)でのラストマッチなど見どころの多いイベントとなったが、メインのアーツ引退試合の前にIT’S SHOWTIMEとゴールデン・グローリーの役員がリングインし、ビッグニュースが全世界に告げられた。
「この瞬間から我々はベストファイターどうしの戦いが観られる」
キックボクシング界にとって歴史的な発表が行われた 【ベン・ポンティア(Ben Pontier)& E.F.N.】
「長年我々は互いに競合しあってきました。言葉での応酬も常でした。争っていました。長いあいだ我々は決して良い状態ではありませんでした。しかし今こそ争いを止めます。IT’S SHOWTIMEは会社をグローリーに売却しました。理由は、グローリーには間違いなく未来があると信じたからです。グローリーは格闘界で世界一になる全ての要素を持っています。ファンは一つのチームによる世界トップのファイターたちの戦いを観たいと思っています。今それが実現します。2つの会社が競合しあって選手の半分がこちら側で、他の半分があちら側という状態は良くありません。いま我々は、最高の選手たちと、最高のプロモーターと、最高の観客を得ることが出来ました。そして何より大切な出資者も現れてくれました。私の話を聞いて、一体とつぜん何が起こったのだ? と思う人も多々いることでしょう。でも信じてください。今日がキック史の偉大なるワンステップになるのです。この瞬間から我々はベストファイターどうしの戦いが観られるのです。キックボクシング史上最高の会社ができあがることを誇りに思います」
ショウタイムの年内興行は予定通り開催
リングマット、コーナーポスト、全てがグローリー色だった 【ベン・ポンティア(Ben Pontier)& E.F.N.】
「我々にはベストファイターがいます。グローリーは新標準のキックボクシング界を構築します。特に出資者のピエール・アンドレイド氏には深く感謝します。アンドレイド氏のおかげであらゆることが可能になったからです。今後のスペクタクルのマッチメイクを是非期待してください」
今後どのような路線がグローリーから提供されるのか楽しみに待ちたい。基本的には来年から起動する形でフォームの検討に入って行くという。IT’S SHOWTIMEは既にスケジュール化されている大会は続行する。少なくとも年内興行は全て開催しつつ来年度からの方向性に全面協力の体制をとることになる。
今後細かい点が詰められ徐々に実態が明らかになるだろう。全面的にIT’S SHOWTIMEのバックアップを受けていた新K−1だが、頼りのIT’S SHOWTIMEそのものがグローリーに買収掌握されたということで今後どうなるのか全く不透明だが2012年は全てが大きく変貌する節目となるだろう。
現地取材:Adam Steel(アダム・スティール)
編集: 遠藤文康
写真:Ben Pontier(ベン・ポンティア)
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