リーグ初の現役高校生と30歳目前の決意…新たなスタートを切った新人=bjリーグ ドラフト会議

柴田愛子

17歳、bjリーグ初の現役高校生は「日本を背負うプレーヤーに」

「若さで勝負」と宣言した17歳の橋本 【(C)AFLO SPORTS/bj-league】

 ドラフトで注目を集めたのは、大阪エヴェッサから2位2巡目で指名を受けた現役高校生の橋本拓哉(ヒューマンアカデミー高)だ。若干17歳ながらも「17歳という若さで勝負したい」と壇上で堂々と宣言する姿は頼もしい。しかし「1巡目で呼ばれなかったので、正直かなり焦っていました。期待して会場にきて良かったです」と高校生らしい表情もチラリ。

 地元大阪エヴェッサのバスケットボールカレッジに通い、間近でプロの世界を見ていた橋本。「自分もあの舞台に立って応援してもらえるようになりたい」と目を輝かせる。プロのスタートラインに立った橋本だが、最終トライアウトを受けるまでは大学進学をするかプロを目指すか、決めかねていたという。「最初は大学進学が希望だったんですが、トライアウトを受けて最終選考のピックアップゲームに選ばれたことで自信がつきました。自分はシュートが得意なんで、それを武器にプロで戦っていこうと決意しました」

 彼の決断に両親は反対せず、自分の好きなようにやりなさいと背中を押してくれた。もともとバスケを始めたのも自分で決めたことなので、大きな決断ではあったが、特に誰かに相談することもなく最後は自分で決めたという。「自分はアウトサイドのシュートが得意なので、そこをアピールして、とにかく試合に出たいです。若い勢いでチームに活気を与えられたらと思っています」と意気込む。「バスケは年齢的に20代で辞める人が多いですが、自分としては元日本代表の折茂(武彦=レバンガ北海道)選手のように、40歳を超えても日本を引っ張っていけるプレーヤーになりたいです」と目指すは日本をけん引するトッププレーヤーだ。プロの荒波にもまれながら大きく羽ばたいてもらいたい。

 指名を受けた17名のたどってきた人生はそれぞれ違う。しかし「バスケがしたい」という熱い思いは同じだ。2012−2013シーズンに向けてスタートを切ったbjリーグ。バスケへの熱意と信念をもったルーキーが加わり、さらにアグレッシブでパワフルなバスケを見せてくれるに違いない。

<了>

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