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心理戦の様相を呈するWWE王座戦 王者CMパンクvs.クリス・ジェリコ

王者CMパンク(写真左)はジェリコの心理攻撃に屈することなく、王座防衛できるのか 【(C)2012 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 以前は、2人の男が四角いリングの中で戦えば決着するくらいシンプルな抗争や不和だったのかもしれない。だが、WWE王者CMパンクとクリス・ジェリコの場合、その関係がより根深く個人的なものになってから、長い時間が経ち過ぎた。 

 12年1月2日に復帰して以来、ジェリコは自分がWWEに戻ってきたのは、“かつて自分のものだったものを取り戻すため”と公言している。それはつまり、ここ数カ月の間、CMパンクの膝の上に心地よく座っているWWE王座ベルトと“世界最高”の称号だ。ジェリコはすぐさまセカンドシティ・セイントとその腰に巻かれたベルトをターゲットとしたが、ロイヤルランブルとイリミネーション・チェンバーでの試合では勝利を奪えず。RAWで行われたバトルロイヤルで勝利したおかげで、レッスルマニア28でパンクのベルトに挑戦できるという驚きのチャンスを手に入れた。 

 以来、ライバル関係は決定的に心理戦の様相を呈するようになった。ジェリコは、対戦相手とリングに上がる前に、精神面から追い詰めようという作戦を実行。王者が長らく封印していた家族の秘密を暴き、パンクの精神面を攻撃し始めた。ジェリコはパンクの父親がアルコール問題を抱えていたことを突き止め(これが理由でボイス・オブ・ボイスレスは生涯ストレートエッジな人生を送ることにした)、妹と母親の名誉を傷つけるようなことをすることで、敵の人格を破壊し、最高の舞台で王座から引きずり降ろそうと画策した。 

 だが、この計画は失敗した。CMパンクはジェリコをアナコンダ・バイスで捕らえてタップを奪い、ショーの中のショーで勝利したのだ。業を煮やした挑戦者の反応は冷酷だった。ジェリコは、RAWスーパーショーで、マーク・ヘンリーにぶちのめされ、立ち上がれなくなっていたパンクを襲撃し、ストレートエッジ・スーパースターの口にウィスキーのボトルを突っ込み、別の瓶を頭でかち割り、パンクが貫いてきた真っ当な生活スタイルを破壊しようとした。 

 そして、ジェリコが”CMドランク(酔っ払い)”とはやし立て、パンク自身がアルコール依存症だと主張し、さらにその翌週のRAWでビールでびしょ濡れにさせる根本を揺るがすようなことをされても、パンクは我慢し続けた。 

 実際、この期間中にCMパンクが初めてうれしそうな様子を見せたのは、ジェリコが最終段階のセッティングを持ち出した時だった。エクストリーム・ルールズを舞台に、シカゴ・ストリート・ファイトで直接対決に臨むのだ。パンクは「詩的正義となるだろう」と語り、衛星中継でタイタントロンに登場した対戦相手を嘲り笑った。2人のライバル関係は、かつてと様子が違ったかもしれないが、今のパンクはただ戦いたいだけだ。そして、「シカゴで戦う時は、反則裁定は一切なしだ」と、ジェリコに告げた。 

 CMパンクはジェリコを相手に、再び王座防衛に成功するのだろうか? あるいは、悪巧みする挑戦者が、ついに自分のものだと主張するものを手に入れるのか? その答えはエクストリーム・ルールズで明らかになる。

このほかにも、ダニエル・ブライアンvs.シェーマスの世界ヘビー級王座戦、コーディ・ローズvs.ビッグショーのIC王座戦、サンティーノ・マレラvs.ザ・ミズのUS王座戦など、見どころ満載となっている。

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