桜満開ジェンティルドンナ、春二冠も手応え=桜花賞

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岩田「この馬の能力はまだまだこんなものじゃない」

「まだまだこんなものじゃない」と岩田、オークスでの二冠も見えてきたか 【スポーツナビ】

 不完全燃焼だったチューリップ賞からガラリ一変。馬名が意味する“貴婦人”と言うにはあまりにも力強すぎるステップを踏み、今度は阪神マイルで躍動したジェンティルドンナ。シンザン記念で牡馬を一刀両断した脚は伊達ではない。岩田にはすでに“二冠”への視界もくっきりと開かれている。
「この馬の能力はまだまだこんなものじゃないですね。馬自身が冷静ですし、オークスでも乗りやすいと思う。ジェンティルドンナという馬をもっと素晴らしい馬に上げていきたいですし、それだけの馬だと思います」

 石坂調教師も「テン良し、中良し、しまい良しの馬。精神的に大人びた馬ですから、距離が延びても対応できる。今日の内容から、オークスも期待を持って出走させられる」と、GIオークス(5月20日、東京2400メートル芝)へ太鼓判。ジョワドヴィーヴルから主役を奪い取ったニューヒロイン、ジェンティルドンナが府中・樫の舞台でも力強く舞う。

 また、石坂厩舎からは次週の牡馬クラシック第一冠・GI皐月賞(4月15日、中山2000メートル芝)にも、有力馬アダムスピークがスタンバイ。この春のクラシックは石坂厩舎2枚看板が席巻となるか。

ジョワドヴィーヴルまさかの惨敗……馬体成長が鍵に

1番人気ジョワドヴィーヴルはまさかの6着、鞍上の福永もガックリ 【スポーツナビ】

 馬券圏内はおろか、掲示板にも載れないまさかの惨敗。末脚不発に終わった2歳女王ジョワドヴィーヴルの敗戦に、主戦・福永もガックリと肩を落とした。
「馬の状態はひと叩きされてすごく良かったし、弾むようなフットワークでした。でも道中はポジションが悪くなってしまって、それでもと思ったんですが、最後は苦しくなって外に逃げてしまいました。それだけキツイ競馬を強いてしまったなと……」
 道中は後方から4番手。直線の脚に勝負をかけたが、鮮烈なインパクトをもたらした昨年暮れの阪神JFの再現とはならなかった。
「たくさんの方に支持してもらったのに、いい競馬ができなくて本当に申し訳ないです」

 一方の松田博調教師は「走る気は出てたけどなぁ。まあ、まだ体が薄いから、外に振られて、振られて」とサバサバした表情。この日の馬体重は前走からマイナス4キロの416キロ。これはデビュー以来最低体重であり、まだまだ成長途上がうかがえる。
 屈辱の敗戦から主役奪回へ、二冠目のGIオークス(5月20日、東京2400メートル芝)までの1カ月でどこまで実が入るかが大きな鍵となりそうだ。

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