新人アービングが34得点でMVP=NBAライジングスターズ・チャレンジ

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NBAライジングスターズ・チャレンジでMVPに輝いたアービング 【Getty Images】

 NBAオールスター・ウイークエンドが24日(日本時間25日)に開幕した。この日はライジングスターズ・チャレンジで有望なルーキーとソフォモア(2年目)の選手がプレー。白熱した戦いが繰り広げられた。

 金曜日に行われるこのイベントは、昨年までルーキーチャレンジと称して1年目の選手と2年目の選手が対戦していた。しかし、今年はルーキーとソフォモアの選手をチャールズ・バークレー氏とシャキール・オニール氏がGMとしてドラフトを行い、2チームに振り分けて対戦する形式となった。

 試合開始前の選手紹介。バークレー氏の「チーム・チャック」の選手から紹介され、昨年のドラフト1位のカイリー・アービング(クリーブランド・キャバリアーズ)や10年ドラフト1位のジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)が大きな声援を受けた。しかし、「チーム・シャック」の紹介が始まると、リッキー・ルビオ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がアービングやウォールを上回る声援を受ける。次に紹介されたジェレミー・リン(ニューヨーク・ニックス)には更に大きな掛け声。そして、最後に登場したブレイク・グリフィン(ロサンゼルス・クリッパーズ)にはこの日一番の声援がかけられた。その声援の大きさから、よりスターが集まるチーム・シャックが優位に試合を運ぶと思われていた。

流れをつかんだチーム・チャック、アービングが流れをキープ

 試合が開始すると、まずはチーム・チャックがアービングからポール・ジョージ(インディアナ・ペイサーズ)へのアリウープで先制。その後はルビオのターンオーバー、シュートミスに付け込み、開始からチーム・チャックが8連続得点を奪い、主導権を一気に奪う。

 チーム・シャックは反撃に出て、前半残り3分でようやく4点差に追いつく。しかし、ここでステップアップしたのがアービング。前半3分を切ってから3連続でスリーポイントを沈めるなど、残り3分で14得点。点差を2桁に戻し、試合を折り返した。

 後半もチーム・シャックが何度か流れをつかむが、チーム・チャックがチーム・シャックの前に立ちはばかる。アービングは後半開始早々に2連続スリーを決めると、前半も大きく貢献していたジョージ、後半に12得点したウォールらの活躍でチーム・シャックを寄せ付けない。試合は146対133で一度もリードを渡さなかったチーム・チャックが勝利し、34得点、9アシストを記録したアービングがMVPに輝いた。

華々しいプレーを多発したライジングスターたち

 試合の主役はスリーを8本すべて決めたアービングとなったが、その他の選手も躍動。試合開始早々にまずいプレーを見せてしまったルビオはディフェンスの股を抜くドリブルや華麗なパスで観客を沸かせ、グリフィンもボートにボールを当てる1人アリウープを含む、豪快なダンクを連発。ウォールもダンクコンテストさながらのダンクを披露していた。

 有望な若手選手が集結し、華々しいプレーを披露したライジングスターズ・チャレンジ。グリフィンに続きオールスター本戦に出場するライジングスターの出現は、すぐそこのことと思える試合だった。

<了>
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