山本優弥インタビュー「Krush=山本優弥にしたい」

Krush実行委員会

2012年初戦で“自演乙をKOした男”シュー・イェンと対戦する山本優弥 【Krush実行委員会】

 2.17「Krush.16」後楽園ホール大会のトリプルメーンイベント第1試合にて“自演乙をKOした男”シュー・イェンと対戦する山本優弥(Booch Beat)にインタビュー! 昨年9月のK−1MAX以来のリングに上がる山本が2012年にかける想いを語った。

■山本優弥vs.シュー・イェンという作品を見て喜んでもらいたい

――今回の対戦相手がシュー・イェンは長島☆自演乙☆雄一郎選手をKOしている選手ですが、どんな印象を持っていますか?

「長島選手と戦った試合とYouTubeで幾つか試合を見ました。最初の印象は背が高くて、長島選手をパンチで倒したようにラッシュ型の選手かなと思っていたら、ムエタイスタイルで蹴りを使う試合もあって、改めて強い選手だなと思いました」

――中国人ファイターにはどんなイメージを持っていますか?

「中国=散打というイメージがあって、距離感や使う技が独特だろうなと思います。その中でイェンはムエタイベースで、パンチが固くて重い。そして散打の技を使う選手だと分析しています。でも僕は勝つことしか考えていないので、上手く勝てたらいいなと思います」

――今回は外国人選手との対戦ということで、山本選手がどう戦うかを見に来るお客さんが多いと思います

「自分の勝ち負けは周りの期待とは違うところにあると思うんですけど、お客さんには山本優弥vs.シュー・イェンという作品を見てもらって喜んで帰ってもらう。プロとしてそういう試合をするべきだと思っています。“本当の山本優弥”だったら自分のことだけを考えて戦いますけど“プロの山本優弥”はプロとしての試合をします」

――自分ではどういう試合が山本優弥らしい試合だと思っていますか?

「それは周りに合わせる必要はないかなと思います。僕がこれだと思うものが山本優弥らしさかなと。僕がやる試合が僕の試合です」

――トリプルメーンイベントの第1試合に組まれることになりましたが、それについてはいかがでしょうか?

「トリプルメーンイベントにしてもらったことがうれしいですね。世界タイトルマッチ2試合と並んで、第1試合という形にはなりますけど、トリプルメーンに試合を組まれたことには意味がある。Krushを背負うという位置にいさせてもらったんだなと思います」

――例えば佐藤嘉洋選手は今回の試合順について「普通に考えれば王者がいるタイトルマッチの方が後ろに組まれるもの」という発言をしていますが、山本選手はどう感じていますか?

「宮田さんがKrushは競技じゃなくて興行だというのはそこですよね。でも選手はプロだし、選手もファンも最後の試合が一番凄いという認識があると思うので、そこはみんなが取りたいところですよね。僕の試合はスーパーファイトでタイトルマッチに比べると劣るかもしれませんが、僕の試合は盛り上がると思うので楽しみにしてください……多分(笑)」

2012年は自分もKrushも変わる年にしたい

【t.SAKUMA】

――去年のK−1 MAXでは決勝戦で負けてしまいましたが、今回の復帰戦に向けて気合いは入っていますか?

「今年は自分の価値とKrushの価値を高めるために、いろんなタイトルを獲って形にしたいと思っています。これまでKrushのタイトルマッチを見てきて、チャンピオンの厳しさは分かっていますが、そこに僕も絡んでいくつもりです」

――Krushの出場選手たちは「自分がKrushを背負う」という言い方をする選手が多いですが、山本選手はいかがでしょうか?

「そういえば僕もそんなことを言っていましたね(笑)。でも僕は堅苦しく考えているのではなくて、『この素晴らしい団体は、自分がいるから成り立っているんだ!』と思うのは、どの選手も同じだと思うんですよ。そこで僕がKrush=山本優弥と言うためには、チャンピオンにならなければ説得力がない。そういう意味でも、今はベルトを獲って形にしなければいけないと思っています。Krushを見に来てくれた人はみんな『Krushはいい団体だ』と言ってくれますよね。僕がずっとお世話になっている宮田(充プロデューサー)さんのKrushがそうやって盛り上がってくれるのはうれしいし、僕もその先頭を切って頑張りたいなと思います」

――宮田プロデューサーは「Krushは競技ではなく興行」と言っていて、Krushではそのコンセプトに合ったアグレッシブな試合が多いですよね。山本選手は選手として、Krushのそういった部分についてどう考えていますか?

「選手は勝つことが一番で、自分がチャンピオンになることが一番でいいと思います。でもお客さんの立場からすれば、どちらが勝っても負けてもいいから、良い試合を見せてくれと思いますよね。そこで良い試合とは何か? 僕は選手自身がそれを考えて狙ってやるものではないと思うんです。そうじゃなくて選手が自分の個性を出して、周りに自分という人間を知ってもらうことが、良い試合につながる。ただ打ち合うだけじゃなくて『選手個々の魅力がある試合』『それぞれの色のある試合』をすれば面白くなると思います」

――今回のイェン戦が2012年の初戦です。今年はどんな1年にしたいですか?

「自分も変わって、自分の見方が変わって、Krushも変わる年にしたいと思います。一年が終わる頃にはKrush=山本優弥になるようにしたいです」

■Krush.16
2月17日(金)東京・後楽園ホール 開場17:00 開始17:30

<トリプルメインイベント第3試合(第9試合)ISKA世界ライト・ウエルター級王座決定戦/3分5R・延長1R>
久保優太(Fighting Kairos)
シャルル・フランソワ(フランス)

<トリプルメインイベント第2試合(第8試合)ISKA世界ライト・ミドル級タイトルマッチ/3分5R>
[王者]ファディ・メルザ(オーストリア)
[挑戦者]佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー)

<トリプルメインイベント第1試合(第7試合)スーパーファイト/Krush −70kg Fight/3分3R・延長1R>
山本優弥(Booch Beat)
シュー・イェン(北京盛華武術クラブ/CFP)

<セミファイナル(第6試合)61kg契約/3分3R・延長1R>
才賀紀左衛門(MAD MAX GYM)
後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM)

<第5試合Krush −60kg Fight/3分3R>
中嶋剛志(青春塾)
悠矢(大和ジム)

<第4試合Krush −60kg Fight/3分3R>
大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
鈴木雄三(極真会館)

<第3試合Krush −70kg Fight/3分3R>
山崎陽一(シルバーウルフジム)
田村陽典(DC LAB. GYM)

<第2試合56kg契約/3分3R>
伊澤波人(チームドラゴン)
作田良典(Get Over)

<第1試合Krush −60kg Fight/3分3R>
大滝裕太(ネクサスジム)
乱暴(チーム乱暴)

<オープニングファイト第4試合Krush −60kg Fight/3分3R>
北井智大(チームドラゴン)
島野浩太朗(菅原道場)

<オープニングファイト第3試合Krush −55kg Fight/3分3R>
結城将人(チャモアペットムエタイアカデミー)
Yo−Hei(KSS健生館)

<オープニングファイト第2試合Krush −60kg Fight/3分3R>
将大(MAD MAX GYM)
園田顕悟(小比類巻道場)

<オープニングファイト第1試合Krush −60kg Fight/3分3R>
鈴木雅博(チームドラゴン)
粟納貴之(S.F.K)
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