TAJIRIらが決戦の舞台TDCホールで一致団結!=2.19SMASH

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決戦の舞台TDCホール前で意気込みを語る選手たち 【(C)スマッシュ】

 約3週間後に控えたSMASH年間最大のビッグイベント2.19『SMASH.25』(東京ドームシティホール)に向け、1月25日(水)、TAJIRI、大原はじめ、朱里、真琴、児玉ユースケ、リン・バイロン、土肥孝司の7選手が会場を視察。その前に会場内で行なわれた記者会見で各選手が抱負を語った。

 東京ドームシティホール(※当時の名称はJCBホール)での開催は、旗揚げ一年目の2010年11月に行なわれた『SMASH.10』以来、2回目となる。すでに対戦カードは全8試合が決定済み。メインイベントでは、TAJIRIが“恐怖の大王”デーブ・フィンレーが保持するSMASH王座に挑戦する。

■冒険をしないと人間は止まってしまう

 2回目の開催となるTDCホール大会について、TAJIRIは「前回ここでやったのは一年ちょっと前で、旗揚げしてまだ一年も経ってない。いま思えばあんな弱小メンバーでよくやれたなと思うんですけど、あれから一年ちょっと経ったいまでも正直、弱小メンバーという点では何も変わってないと思うんですよ。ハッキリ言って冒険です。このまえ若手主体の興行で新宿FACEをソールドアウトにできました。しかし、このTDCホールは、ボクらにとって変わらず大きな冒険です。だけど冒険をしないと、水は流れが止まったら腐ってしまうように、人間は止まってしまいますからやらなければいけません。そして、そういう姿をボクらは見せていかなければいけない職業ですし、使命だと思ってます」と気合十分。

 そして、メインでタイトルに挑戦するフィンレー戦について、TAJIRIは「前回、ボクはここでスターバックと闘ったんですけど、あのときは自然体、無心でいくという結論に達したんですけど、今回はデーブ・フィンレーという世界最強と言っても過言ではない男にチャレンジすることになりまして、やっぱり無心になってここに帰ってきました」とその胸中を明かすと、「実は最近ちょっとプロレスを長くやってきた後遺症というか、ダメージが積み重なってきて、あまり右目が見えてないんですよ。だから、なるべく物を見なくてもいいときには、目をつむって五感を研ぎ澄まそうと。いまそういう自分になろうとしている最中なんですよ。去年、スターバックと闘ったときは無心で闘いましたけど、今度はさらに“心の目”でフィンレーを見て、無心で闘おうと思ってます。そして、朱里ちゃんの言葉じゃないですけど、本来あるべきところに、トミー・ドリーマーがプレゼントしてくれたベルトを巻くべきところに取り戻さなければいけない」と、隣に座っていた朱里と共に王座奪還を誓った。

 そのTAJIRIは明日からアメリカに渡り、28日にロサンゼルスで行なわれるレッスルリユニオンに参戦。ECW時代にタッグ王座を獲得したときのタッグパートナーであるマイキー・ウィップレックとタッグを組み、セドリック・アレクサンダー、カリブ・コンリー組と対戦する。そして、この大会にはフィンレーも参戦。ここでなんらかの接触がある可能性は大だ。

KENSOは『ALLTOGETHERよりSMASH

SMASH王座に挑戦するTAJIRIはベルト奪取を誓う 【(C)スマッシュ】

 また、この日の会見を所用のため欠席したAKIRAのコメントとして、TAJIRIは「AKIRAさんは“80年代の、あのときの新日本プロレスを蘇らせる。それをTDCホールという新しい大会場でできることにワクワクしてる”と言ってました」と語ると、昨年11月に北都プロレスに参戦した際、大矢剛功とのあるエピソードについて明かした。「大矢さんはAKIRAさんと組んで藤波さん、サムライさんとやるんですけど、実は北都プロレスで一緒になったときに大矢さんと酒を呑んだんですよ。そのときに大矢さんがすごく酔われて、“TAJIRIくん、俺もな、もう花咲かせてえんだよ”ってしきりにおっしゃられていて、そのときたまたまAKIRAさんから電話があったんですよ。そこで大矢さんに“AKIRAさんから電話なんですけど、ちょっと話しますか?”と言って、そこから始まったのが“あのときの新日本プロレス”という企画なんです。そういった隠されたドラマがあります」。

 さらに、TDCホール大会に参戦するKENSOと前日に行なわれたサムライTVの対談番組で共演したというTAJIRIは、「KENSOさんは、同じ日に行なわれる『ALL TOGETHER』ではなく、こっちを選んでくれたと言っていました。“業界を敵に回すつもりで直感で決めた、こっちに出ようと思ったんですよ”とビチーッと言ってました」と、KENSOとかわした会話の内容を披露。他団体の主力選手も多数参戦するビッグマッチにKENSOも気合が入っているようだ。

 この日の会場視察&記者会見でさらに一致団結して全力で突き進むことを誓った選手たち。SMASH年間最大のビッグマッチ2.19TDCホール大会まで待ったなし!

SMASH選手のコメント

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土肥孝司 キャリアがこんなに短いのに素晴らしい会場で試合ができることを感謝しています。ウルティモ・ドラゴン選手と組ませていただくことは光栄ですし、先輩の児玉選手とも組ませていただきます。一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。

児玉ユースケ 2010年11月の『SMASH.10』から1年以上経っているんですけど、あれから自分もいろんな経験を積ませていただきましたし、下の新人たちもデビューして前回のTDCホール大会から自分がどれだけ変わったのかというのをお客さんに観てもらいたいと思います。

リン・バイロン 私は高橋奈苗のことをよく知らないけれど、誰が相手でも私にはなんら不安はない。前回のTDCホール大会ではレザーフェイス、キム・ナンプンにも勝った。誰でもオッケー!

真琴 高橋奈苗さんは自分にとって特別な先輩で、たぶん向こうからしたら自分のことを何も思ってないと思うんですけど、自分にとっては特別な想いがあります。アイスリボンのときは認めてもらえなかったので、今回の試合で認めさせてやります。

大原はじめ ちょうど旗揚げしてから約2年ということで切りのいい大会で、こういうTDCという大きなところにまた帰ってこれたのはひじょうにうれしいです。SMASHの歴史のなかで、自分にとってFCFというのは大きくて、FCFがあったからいまの自分があると言っても過言ではない。そのFCFとして、対ZERO1という構図になったんですが、FCFとして他団体の選手たちと闘うというのがいままでのシチュエーションとしていままでなかったので、いままでと違った緊張感と興奮があります。自分はZERO1に上がったこともあるし、日高選手とはタイトルマッチもしたことがあるので知らない選手たちじゃないんで。でも、やっぱり大谷選手、田中選手、日高選手というZERO1のトップの選手たちが出てきて闘うというのは、FCFにとってはチャンスだと思うし、まだまだ日本でも知られていないと思うので、日本のトップに行けるような活躍を見せられれば。自分にとってはひとつのステップ。あとは2年間やってきたFCFのひとつの結果として、ビッグマッチで出したい。

朱里 華名選手とのタイトルマッチが決定しました。TDCホール、SMASHでこの場に戻ってこられたのはうれしいし、緊張とワクワクが高まってます。華名選手とベルトをかけたタイトルマッチ、SMASHディーバのベルトは自分が巻くべきものだと思ってます。なので、このビッグマッチで華名選手から絶対に獲って、ベルトを巻いた姿をみんなに見て欲しいと思ってます。そして、朱里vs.華名で世界発信できたらと思います。
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