ネルシーニョ監督「レアンドロの代役は水野晃樹」=柏レイソル監督&選手 3位決定戦アルサッド戦前日会見
近藤「バルサ戦のアルサッドは参考にならない」
ネルシーニョ監督 どちらが勝つと予想するのは難しい。2つの素晴らしいチームが直接対決をする。あれだけクオリティーの高いチームなら、何が起こるか分からない。わたしはブラジル人なのでサントスを、ムリシー(ラマーリョ監督)を応援している。
――準決勝のアルサッド対バルセロナを見て、アルサッドにどういう印象を持ったか?
北嶋 相手はバルサということで、アルサッドは極端な守備を敷いていました。この試合を参考にするのは難しいと思います。アルサッドの2トップには力があり、一発を持っています。前線の選手としては、サントス戦でチャンスに決められなかったことを反省して、しっかりとゴールを決めたいと思って、準決勝を見ていました。
近藤 バルサとの試合のアルサッドは極端に守備的でした。うちとしては参考にならない試合です。あのような形にはならないと思います。2トップをしっかり警戒して、しっかり止めていきたいと思います。
――明日はアジア王者と試合を行う。この相手を倒すことはどのような意味合いを持つか?
ネルシーニョ監督 準々決勝からアルサッドを見ているが、準々決勝と準決勝ではやり方が違った。大事なのはわれわれの意識。自分たちのチームがどういうやり方をするのか。柏はこの大会で経験を積み、成長した。サントスやバルセロナという相手に勝つことが難しいのは分かっていたが、われわれはチームとして成長し、成熟したチームになって、自分たちの組織的なサッカーはサントスをピンチに陥れた場面も作った。この経験と成長を天皇杯につなげたいと思っている。
北嶋「監督のサッカーは間違っていない」
ネルシーニョ監督 アルサッドの監督(フォサッティ)も経験が豊富だ。彼はアルサッドを率いて良い仕事をしている。アジアチャンピオンにもなったから。準々決勝と準決勝の戦い方は違ったが、守備がしっかりして、スピーディーなFWが2人いる。中盤はバランスを取って、外からの攻撃も特徴。この大会ではしっかり守ってからカウンター攻撃を仕掛けているが、バルセロナ戦は5人が守り、4人が中盤で1人がFWというシステムだった。後半4−4−2に変えて、2つのフォーメーションを使っていた。どういう相手かは分かったが、相手ではなく自分たちがどういうプレーをするかが大事。Jリーグで成長した選手は、この大会でも成長している。明日は良い結果を残したい。
――具体的にどう成長したのか?
ネルシーニョ監督 ニュージーランドスタイルのチーム、メキシコスタイルのチーム、ブラジルスタイルのチーム、そしてカタールのスタイルを持つチームとやる。選手にとっては貴重な経験になっている。われわれはいろいろな勉強をして、良い結果を出している。今、わたしは勝者のチームを指導している。非常に光栄だ。
北嶋 各国の特徴を持ったチームと試合ができるのは大きな経験で、たくさんの勝利を得たのも大きな経験です。良いパフォーマンスをして自信を持つこと自体が素晴らしい。サントスと試合をして感じたものも多い。それを生かしたらレイソルはもっと強くなれる。監督のサッカーは間違っていないと思いました。
近藤 世界各国のレベルと戦って、自分のレベルも上がったと思います。さらに上を目指さないとという気持ちです。この大会は世界中に放送されて、その中で柏がどういうチームか、自分たちのサッカーをして結果を残してアピールできたと思います。
<了>
取材:鈴木潤