ロッテ吉井監督 夢にまで出てくる野球の事。朝から夜まで野球漬けの毎日。3年目の来季こそ、リーグ優勝へ
千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】
「試合が終わって、少しずつここまでの積み重ねの実感が湧いてきました。すべてはワシではなく選手、スタッフ、チームに関係する皆様の頑張りの積み重ねによって達成することができたと思っています。本当にありがとうございます。これからもワシが頑張っている皆様の邪魔をすることがないようにしてファンの皆様のためにマリーンズの白星を積み重ねていきたいと思います」。
2024年、6月15日のドラゴンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)の勝利で、監督通算100勝を達成した吉井理人監督はそのようなコメントを、メディアを通じて伝えた。
監督になって2年目のシーズンは厳しい戦いを強いられた。4月に7連敗。いきなりの窮地に追い込まれたが5月から6月にかけて11連勝を記録し巻き返した。毎日、朝から夜までチームの事を考える日々だった。勝ち負けの責任を一身に追う監督業は激務だ。6月7日のカープ戦(マツダスタジアム)では大瀬良大地投手相手にノーヒットノーランを許した。昨年は山本由伸投手(当時バファローズ。現 ロサンゼルス・ドジャース)。2年連続の屈辱だった。
ノーヒットノーランを許した翌朝 悔しそうに球場入りをした。練習を見るため、ベンチに腰を掛けると「昨日、夢を見た」と自ら話を切り出した。前日の試合の夢だった。「普段はめったに夢の記憶はないのに、鮮明に覚えている」と苦笑いを浮かべた。
夢はノーヒットノーラン達成直前、岡大海外野手がライト前にヒットを放ち、記録達成を阻止。その後、逆転をしたというものだった。安堵したのも束の間。夢から覚めた。
「監督になって、よく野球の夢を見る。選手の時はほとんどなかったけど、監督になってからは増えた」と言う。プロ野球の監督という仕事は寝ている時も野球の事を考えている。過酷なポジションである。
一軍練習前は二軍戦を映像で確認するなど戦力を見極め、監督室に設置されている試合の日程の書かれたホワイトボードをにらみながら、今後の戦い方に頭を巡らせる日々を送った。遠征先でも外出することはほとんどない。ひたすら部屋にこもり、チームをよくするためにはどうすればいいか考え悩んだ。選手と積極的にコミュニケーションをとり、様々な意見を見聞きし、取り入れ、策を考えた。
「選手の時には分からなかったことばかり。色々とやること、考えることがある。自分が現役時代やコーチ時代にお世話になった監督の皆様に『ワガママでごめんなさい』と謝りたいくらい」と頭をかく。
2024年は終わってみれば71勝66敗6分け。2位と5ゲーム差の3位でシーズンを終えクライマックスシリーズファーストステージで敗退した。反省多き一年となった。3年目の来季に向けた準備は始まっている。オフもZOZOマリンスタジアムの監督室を訪れ、ホワイトボードを色々な事を書きながら新しい構想を練り上げている。2025年も悲願のリーグ優勝と言う目標のために朝から夜まで、そして寝ている時も野球の事を考えている一年になる。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
2024年、6月15日のドラゴンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)の勝利で、監督通算100勝を達成した吉井理人監督はそのようなコメントを、メディアを通じて伝えた。
監督になって2年目のシーズンは厳しい戦いを強いられた。4月に7連敗。いきなりの窮地に追い込まれたが5月から6月にかけて11連勝を記録し巻き返した。毎日、朝から夜までチームの事を考える日々だった。勝ち負けの責任を一身に追う監督業は激務だ。6月7日のカープ戦(マツダスタジアム)では大瀬良大地投手相手にノーヒットノーランを許した。昨年は山本由伸投手(当時バファローズ。現 ロサンゼルス・ドジャース)。2年連続の屈辱だった。
ノーヒットノーランを許した翌朝 悔しそうに球場入りをした。練習を見るため、ベンチに腰を掛けると「昨日、夢を見た」と自ら話を切り出した。前日の試合の夢だった。「普段はめったに夢の記憶はないのに、鮮明に覚えている」と苦笑いを浮かべた。
夢はノーヒットノーラン達成直前、岡大海外野手がライト前にヒットを放ち、記録達成を阻止。その後、逆転をしたというものだった。安堵したのも束の間。夢から覚めた。
「監督になって、よく野球の夢を見る。選手の時はほとんどなかったけど、監督になってからは増えた」と言う。プロ野球の監督という仕事は寝ている時も野球の事を考えている。過酷なポジションである。
一軍練習前は二軍戦を映像で確認するなど戦力を見極め、監督室に設置されている試合の日程の書かれたホワイトボードをにらみながら、今後の戦い方に頭を巡らせる日々を送った。遠征先でも外出することはほとんどない。ひたすら部屋にこもり、チームをよくするためにはどうすればいいか考え悩んだ。選手と積極的にコミュニケーションをとり、様々な意見を見聞きし、取り入れ、策を考えた。
「選手の時には分からなかったことばかり。色々とやること、考えることがある。自分が現役時代やコーチ時代にお世話になった監督の皆様に『ワガママでごめんなさい』と謝りたいくらい」と頭をかく。
2024年は終わってみれば71勝66敗6分け。2位と5ゲーム差の3位でシーズンを終えクライマックスシリーズファーストステージで敗退した。反省多き一年となった。3年目の来季に向けた準備は始まっている。オフもZOZOマリンスタジアムの監督室を訪れ、ホワイトボードを色々な事を書きながら新しい構想を練り上げている。2025年も悲願のリーグ優勝と言う目標のために朝から夜まで、そして寝ている時も野球の事を考えている一年になる。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
千葉ロッテマリーンズ吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】
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