溝江明香が女子MVPを受賞 「本当に光栄」=ビーチバレー年間表彰式

JBVツアーアワード2011が開催。受賞選手が一堂に会した 【写真:横山健太】

 ビーチバレーの『JBVツアーアワード2011』(年間表彰式)が12日、東京都内のホテルにて開催された。今季、JBVツアーを戦った男女29人の選手と協賛各社、関係者が一同に集まり、各表彰選手が発表された。

 グランドチャンピオン(総合優勝)には、田中姿子(エコ計画)・溝江明香(産業能率大学)組、井上真弥・長谷川徳海(フリー)組が輝いた。田中・溝江組は、昨季に続いて2連覇を達成した。

 プレスアンケートにて選出されるMVPは、JBVツアー初の外国人登録選手として米国からやってきたケーシー・パターソン(WINDS)と昨季は新人賞を受賞、今季も3勝を挙げた溝江が選出された。

 JBVツアー実行委員会により選出される新人賞には、今季からビーチバレーに転向した宮川紗麻亜(2Y&A)、敢闘賞には今季二人の外国人選手とペアを組み、それぞれ優勝を果たした西村晃一(WINDS)が選出された。
 なお、特別賞には、後半戦で2度の決勝進出を果たし、大会を盛り上げた浅尾美和(エスワン)が選出された。

【女子】
総合優勝:田中姿子(エコ計画)・溝江明香(産業能率大学)組
総合2位:浦田聖子(千の花)・西堀健実(丸善食品工業)組
総合3位:金田洋世・村上めぐみ(三井企画・上越マリンブリーズ)組
MVP:溝江明香(産業能率大学)
新人賞:宮川紗麻亜(2Y&A)
特別賞:浅尾美和(エスワン)

【男子】
総合優勝:井上真弥・長谷川徳海(フリー)組
総合2位:白鳥勝浩(湘南ベルマーレ):青木晋平(フリー)組
総合3位:西村晃一・モカ・モシィス(WINDS)組
MVP:ケーシー・パターソン(WINDS)
敢闘賞:西村晃一(WINDS)

 以下、授賞選手のコメント

女子MVP:溝江明香

女子MVPに輝いた溝江明香は「本当に光栄です」とコメント 【写真:横山健太】

「MVPという栄えある賞をもらえると思っていなかったので、今、頭が真っ白です(笑)。このような素晴らしい賞を受賞できたのも、パートナーの(田中)姿子さんの力が大きいと思います。

 昨季は新人賞を頂いたので、今季は自分がチームを引っ張っていこうと臨んだシーズンでした。そんな中、MVPに選んでいただいて本当に光栄です。来季は、ロンドン五輪出場に向かって、自分の弱さをしっかり認めて、伸ばせるところを伸ばしていきたいです。もっと強くなれるように頑張っていきたいと思います」

男子MVP:ケーシー・パターソン

(パターソン選手が欠席のため、代理でパートナーの西村選手に授与、コメント)
「ケーシーのパートナーとして、ケーシーがMVPを頂けたことは、うれしい。今回の賞は、パートナーの西村あっての授賞になったと思います(笑)。
 ケーシーも日本のビーチバレーの状況を分かったうえで3大会に出場し、いいパフォーマンスを見せてくれました。またいつの日か一緒に、どこかのビーチで、プレーしたいと思います」

敢闘賞:西村晃一

敢闘賞を受賞した西村晃一 【写真:横山健太】

「後半戦に出場したモカ・モシィス選手は、今回のワールドツアーカナダ大会で4位になった選手。世界に通用する選手と試合に出られて、僕自身も刺激を受けました。JBVツアーも、日本人と外国人選手が出場できるようになり、新しい歴史を作ることができて、本当にうれしく思います。

 僕自身、ビーチバレーを始めてもうすぐ10年。こうして、ビーチバレーができることを誇りに思うし、今後まだまだ現役でがんばっていきますので、応援よろしくお願いします」

特別賞:浅尾美和

特別賞を受賞した浅尾美和 【写真:横山健太】

「昨季は、何も賞をもらえなかったので、悔しい思いをしました。今季は、まさか、賞を受賞できると思っていなかったので、こんな素晴らしい賞を受賞できてうれしい。

 今季は、松山紘子(SAND BLOCK)選手とペアを組んで4大会出場しましたが、後半戦はコーチとしても指導してもらっていた楠原千秋(ユナイテッドホールディング)さんにペアをお願いして、後半戦の2大会に出場した。決勝に行けて本当にうれしかったです。支えてくれた皆様に感謝したいと思います」

新人賞:宮川紗麻亜

今季からビーチバレーに転向した宮川紗麻亜が新人賞を受賞 【写真:横山健太】

「今季、JBVツアー初参戦となりましたが、全くできない状態の中、パートナーを始め支えて頂いた皆さんがいたからこそ、試合に出続けることができました。トップレベルを肌で感じることができたのも、大きな収穫です。

 その一方で、まだまだ手数が少ないため、後半戦は周りに研究され始め、自分の持ち味である強打を出すことができなかったのが、課題になりました。来季は新人という肩書きに甘えることがないように、成長した宮川紗麻亜をお見せできるようにがんばります」

女子グランドチャンピオン:田中姿子・溝江明香組

女子グランドチャンピオンの田中姿子(右)・溝江明香組 【写真:横山健太】

「(田中)今季のツアーは東日本大震災の影響で、開催が心配されましたが、ここにお集まりいただいた皆様、いつもビーチバレーを支えてくださっている皆様のおかげで、開催することができたと思っています。

 試合会場という舞台に上がれることに感謝しながら、戦ってきました。この気持ちを忘れないように、来季は今季以上のパフォーマンスを発揮できるように、がんばっていきたいと思います」

男子グランドチャンピオン:井上真弥・長谷川徳海組

グランドチャンピオンに輝いた井上真弥(左)・長谷川徳海組 【写真:横山健太】

「(井上)僕自身、8年間ビーチバレーを続けてきて、初めてグランドチャンピオンになることができました。優勝できたのも、パートナー、コーチ、そして大会を開催していただいたスポンサー、関係者スタッフの皆様のおかげです。今年一年、本当にありがとうございました。

(長谷川)グランドチャンピオンになれて、本当によかったです。僕たち二人は、選手として身長が小さいほうですが、来年も「身長が小さくても勝てる」というビーチバレーを披露していきたい。試合を見ている皆さんに楽しんで頂けたら、と思っています」

<了>
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著者プロフィール

ビーチバレースタイル/2009年4月創刊。国内トップ選手の情報、大会レポート、技術指導、トレーニング論など、ビーチバレーを「見る」「やる」両方の視点から、役立つ情報が満載。雑誌のほかに、ビーチバレースタイルオンラインとして、WEBサイトでも大会速報、大会レポートなど、ビーチバレーに関する報道を行っている。

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