ツアーを締めくくる公式戦に今季活躍した選手が集結!=大塚有理子の「今週の日本女子ツアーここをチェック」
18番でドラマが生まれる、宮崎県で最も古いコース
2009年大会の優勝は横峯さくら。逆転で賞金女王にも輝いた 【写真は共同】
2011年を締めくくる国内女子ツアー最終戦で4大メジャーの1つ! 今季の優勝者と賞金ランキング25位以内の選手しか出場できない、今季の日本女子プロゴルファーの日本一決定戦となります。
この大会は1979年から始まり2001年度から現在の「RICOH」がスポンサーとなりました。宮崎CCが舞台となったのは2003年からで、早くも今年で9年目となります。この宮崎CCは昭和35年に開場、宮崎県で最初のゴルフ場なんです! 地元では“宮崎の小金井CC”とも言われるほどの名門コース。防潮林に囲まれた、フラットでとてもきれいなコースです。松林の中、各ホール見分けがつきにくいので、クスノキ・サボテン・キョウチクトウなどなど、それぞれ南国の花木を植えて目印にしています。18番はフェニックスの木ですよ!!
インコースは海岸線に沿っているので海からの潮風の影響を受けやすく、昨年は強風の厳しいコンディションの中、朴仁妃選手がトータル1アンダーで唯一アンダーパーでの優勝を飾りました。
私の苦手なホールは14番ミドルホール。フェアウエー真ん中に松林の丘があり、それを避けなければならないのでティーショットの狙いどころが非常に狭くなります。当然、松林の方へボールが行くとセカンドはグリーンが狙えなかったり、すごく嫌なライからのショットになったりします。グリーン左には深いバンカーがあり、入れたらパーセーブは厳しくなりますね。2009年はトップと5打差でスタートした横峯さくら選手がこのホールでチップインバーディー! 横峯選手は逆転で賞金女王になったのですが、良い流れを引き寄せたホールでもありましたね。
名物ホールは何と言っても18番ミドルホール。軽い左ドッグレッグで距離が長く、セカンドからは打ち上げでグリーン面が見えないので距離感が難しい。グリーンは真ん中に高低差のある2段グリーンなので、ピン位置をしっかりイメージして打つことが大事です。そんな18番ホールではさまざまなドラマが待っています。2008年にはトップのジョン・ミジョン選手が痛恨のダブルボギー。不動裕理選手も3パットし、この瞬間、古閑美保選手が逆転で賞金女王に輝きました。
今季復活優勝を果たした地元の大山志保に注目!
今年、3年ぶりの優勝を果たした大山志保。最終戦でどんなプレーを見せてくれるのか!? 【写真は共同】
日本女子ツアーのコラムもいよいよ今週が最終戦です。私は今週サードQTへ出場、上位入賞すれば来週ファイナルQTへ進出します。このQTでベストを尽くし、来季の出場権を獲得して来年からはもっともっとホットな情報をお送りしたいと思います! 楽しみに待っていてください。
<了>
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