シード権争いが決着する事実上の“最終戦”=大塚有理子の「今週の日本女子ツアーここをチェック」

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来季のシード権が決まる、歴史ある大会

2010年大会優勝のキム・ナリ(韓国)。日本ツアー参戦初年度に初優勝を飾った 【写真は共同】

 今週の日本女子ツアーは、香川県のエリエールGCで開催される「大王製紙エリエールレディスオープン」です。

 1982年にスタートした今大会は今年で30回目の節目を迎える、日本女子ツアーを代表するトーナメントです。今年は香川県で開催されますが、愛媛県のエリエールGC松山と交互で開催されるんですよ! 開催当初から“社員がつくる手作りの大会”を目指し、キャディーや大会スタッフを社員の皆さんが務めて下さいます。練習ラウンドから選手1人に社員キャディーがついてくれます。
 昨年は韓国のキム・ナリ選手が初優勝を飾り、翌週の最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」へ滑り込みで出場権を獲得しました。そして毎年、このトーナメントで気になるのが来季のシード権争い! 「リコーカップ」は今季の優勝者と賞金ランキング25位までの選手しか出場権がないため、シード権は今大会で決まります。この熱い戦いから目が離せませんね。

 コースの印象はアップダウンがあってトリッキー。1ホール1ホール変化に富んでいて、回っていて楽しいコースです。
 難しいホールは4番ミドルホール。左へ直角に曲がったドッグレッグホールです。ちょっとほかでは見たことのないほどのドッグレッグで、ティーショットは左がすぐOBで飛び過ぎると正面のバンカーに入ってしまうため、とても狭く感じてプレッシャーがかかります。そして、直角に曲がったところまで打たないと左サイドの林が邪魔でグリーンを狙うことができず、刻み過ぎるのもダメ! その日、その時の風をしっかり読んでティーショットの距離を打っていかなければならないホールです。
 注目のホールは18番ロングホール。フェアウェイが広くて気持ち良く振っていけるこのホールは、飛ばし屋の選手は2オンも可能でバーディーの取りやすいホール。優勝争いしている選手は確実にバーディーを取りたいです。2009年にトータル20アンダーのトーナメントレコードで優勝した有村智恵選手も、最終日3打目をピンそば50センチにピタリとつけ、難なくバーディーを奪いました。

今季限りで引退の古閑美保、ラスト試合になるか!?

今季限りでの引退を表明している古閑美保。今大会で優勝すれば来週も勇姿が見られるが・・・・・・ 【LPGA日本公式サイト】

 さて今週の注目選手は古閑美保選手です。今季限りで引退表明をしていて今のところ今大会が最後となります。古閑選手にとっては2003年にツアー2勝目を挙げている思い出深い大会。私から見た古閑選手の印象は、とにかく明るく正直者。ご飯を一緒に食べに行くと、独特の大きな声でいろいろなことをしゃべるので周りに聞こえてないか・・・・・・とハラハラするほど(笑) そんなかわいい古閑選手が“最後まで自分らしくプレーする”と宣言していた通り、カッコいいプレーを見せてくれるのは間違いないでしょう!! とびっきりのミホ・スマイルを目に焼き付けましょうね!
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