名物「18番ミドルホール」がV争いのカギ=大塚有理子の「今週の日本女子ツアーここをチェック」
最終日に波乱を巻き起こす名物ホール
佐伯三貴は2007年の「伊藤園レディス」で、最終日に18番でつかまり優勝を逃した 【写真は共同】
1985年から今年で27回目を迎えるこの大会は、私が初優勝した思い出深いトーナメントです。そして「伊藤園グリーンクラブ」という、地元・長南町を中心としたボランティアさん達が“地元に根付いたトーナメントを実現する”をモットーに運営していて、参加者の輪も毎年大きく広がり、選手の私たちにはとても心強い存在です。
コースは全長6607ヤードと長い設定ですが、フェアウエーは広めでフラット。毎年最高のコンディションでフェアウエーにはディボット跡ひとつなく、まるでじゅうたんの上を歩いているよう。最大の特徴は、池を取り囲む上がり3ホールの難しさ!! 毎年ここでいろいろなドラマが起こり、プレーオフが多いのもこのコースの特徴ですね。
私の苦手なホールは17番197ヤードのショートホール。
軽く打ち下ろしているこのショートホールはグリーン左サイドに池、右サイドは全部バンカーで、ティーグラウンドから見ると本当に逃げ場のないドキドキするホールです。しかも、この時期の風は右から池のある左方向に吹くことが多く、少しでもこの風に乗ってしまうと池に入ってしまう……。ボールが落ちて止まるまで目が離せないホールなんです。私は3日間で1回はここで池ポチャしちゃうほどでした。
名物ホールは18番ミドルホール。
410ヤード長いミドルホールで、ティーショットでは左に池、右に逃げるとセカンドで木が邪魔になってしまう。グリーンの左サイドも池があり、最終日のピンポジションは毎年左ギリギリ。バーディーを取りにピンを狙うと池に入る確率が非常に高く、右サイドにオンしても、池に向かって下り順目で難しいラインのパットが残ってしまう。2004年には大会3連覇の掛かった不動裕理選手が、2007年には佐伯三貴選手が、共に最終日トップタイでこのホールを迎え、セカンドショットを池に入れて優勝を逃しましたね。ラストスパートを掛ける選手達が、この最終ホールでどんなプレーを見せるのか、要チェックです!!
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