世界一の怪力と大巨人の戦いでリング崩壊=WWE「ヴェンジェンス」リポート

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激闘を繰り広げたマーク・ヘンリー(左)とビッグショー(右) 【(C)2011World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 WWEのPPV大会「ヴェンジェンス」は、現地時間10月23日にテキサス州サンアントニオで行われた。

■世界一の怪力と大巨人が世界王座を争う!

 世界ヘビー級王者マーク・ヘンリーは、前回PPVでも前王者ランディ・オートンを退けてSmack Downブランドでは無敵の存在となった。しかし、7月のPPV大会で彼が負傷欠場へ追い込んだビッグショーが復帰、ヘンリーとの勝負を挑み、王座奪取と報復に臨んだ。

 試合は、開始直後から人並み外れたパワーのぶつかり合いとなった。ビッグショーは先制を仕掛けてきたヘンリーに対して猛打で応戦、ヘンリーはたまらずフロアへ下りて距離を置くことを強いられ、その後もビッグショーのパワーに押されてしまい、序盤で自らベルトを手にし、試合を放棄する動きに出た。ビッグショーはヘンリーを連れ戻したが、ヘンリーの猛反撃にさらされてしまう。

 ヘンリーはビッグショーから直立姿勢を奪い、7月に潰した左足首への集中攻撃を開始、ビッグショーは苦しみながらも怒りを奮い立たせて打撃で抵抗、パワースラム、チョークスラムと炸裂させたがヘンリーを抑え切れない。ビッグショーはKOパンチを狙ったが、ヘンリーのフィニッシュで沈められてしまった。しかし、ビッグショーもヘンリーのカバーを跳ね返してみせた。

 得意の大技を出し尽くしたビッグショーは、なんとコーナー最上段からの攻撃を狙い始めた。ところが、ヘンリーも立ち上がってコーナーへ上がり、なんとビッグショーを投げ放った。2人がキャンバスに落下した直後、リングは彼らの重さを支えきれずに崩れてしまった。救急チームとゼネラルマネージャーらが駆けつけ、ビッグショーは担架に乗りきれずにバギーカーで、ヘンリーは手を貸そうとするレフェリーらをはねのけて自力で退場していった。

シナ対デル・リオ、最後に立ち上がったのは?

ジョン・シナ(左)とアルベルト・デル・リオ(右) 【(C)2011World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 RAW最高峰のWWE王座は、RAWでシナが試合条件決定マッチに勝利して表明したラストマン・スタンディング形式に決定した。前の試合でリングが崩壊してしまったものの、RAW暫定GMジョン・ラリナイタスは王座戦の開催を決定、シナにとっては前回PPVでの雪辱を果たすべく復讐戦となった。

 試合開始直後、デル・リオは専属リングアナウンサーのリカルド・ロドリゲスを盾にするようにシナへ突き飛ばして先制、シナがリカルドをフィニッシュ体勢へ持ち込んだところで猛攻勢に出た。両者は序盤から得意の技を繰り出しながら積極的に攻め合った。ラストマン・スタンディング形式は、相手から10カウントダウンを奪った側が勝者となる以上、何よりも相手を徹底的に叩きのめすしかないのだ。

 中盤以降ではフロア上での乱戦がステージ周辺、さらにはバックステージまでに及んだ。2人は、リングに上がる金属製の大型ステップ、ステージ上セット、バックステージの運搬用大型ケースなどを武器にして凄絶な攻防を展開、2人は何度も10カウント寸前で立ち上がりながらRAWのトップを張るスーパースターとしてのプライドをぶつけ合った。

 シナはついにデル・リオをステップ上で抱え上げ、フィニッシュ技のAAでスペイン語実況席に投棄、リングへ戻って勝利を確信したが、ザ・ミズ&R−トゥルースが乱入、シナを叩きのめしてしまった。両者へのカウントが入る中、デル・リオはWWE王座のベルトを手にリングへ戻り、シナの額めがけて渾身の一撃を炸裂し、勢い余ってフロアへ転落したが、10カウント寸前で立ち上がって王座を死守してみせた。

 ほかの試合結果は以下のとおり。

■WWE PPV大会「ヴェンジェンス」

<8試合目 ラストマン・スタンディング形式WWE王座選手権>
○アルベルト・デル・リオ
●ジョン・シナ
※デル・リオが王座防衛に成功

<7試合目 世界ヘビー級王座選手権>
マーク・ヘンリー
ビッグショー
※リング崩壊によりノーコンテスト、王座の移動はナシ

<6試合目>
○ランディ・オートン
●コーディ・ローズ

<5試合目>
○ザ・ミズ&R−トゥルース
●CMパンク&トリプルH

<4試合目>
○シェーマス
●クリスチャン

<3試合目 ディーバズ王座選手権>
○ベス・フェニックス
●イヴ・トーレス
※イヴが新王者に

<2試合目 U.S.王座選手権>
○ドルフ・ジグラー
●ザック・ライダー
※ジグラーガ王座防衛ニ成功

<1試合目 WWEタッグ王座選手権>
○エア・ブーム(エヴァン・ボーン&コフィ・キングストン)
●ドルフ・ジグラー&ジャック・スワガー
※エア・ブームが王座防衛に成功

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