名ドラマを生んだツアーが主催新たに開催=大塚有理子の「今週の日本女子ツアーここをチェック」

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「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」が開催

昨年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」は森田理香子が逆転優勝を飾った 【写真は共同】

 今週の日本女子ツアーは千葉県の森永高滝CCで行われる「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」です。

 樋口久子プロの偉業をたたえ、1997年に「樋口久子 紀文レディス」からスタートした今大会は、プロの名前が冠の国内唯一のトーナメントです。ジュニアの育成、次世代のプロ育成、そしてゴルフの素晴らしさを多くの人に伝えたいという大会コンセプトのもと、今年から主催が森永製菓に変わり新たに開催されます。

 昨年まではIDC大塚家具主催でのトーナメント。2010年は2日目が悪天候で中止になるも、最終日に森田理香子選手が大会記録となる10アンダーをマークして逆転優勝! 2009年は全美貞選手が涙のバースデー逆転優勝を飾るなど、いろいろなドラマが生まれましたね!

難ホールの12番はセカンドショットがポイント

 この森永高滝CCでは、1997年に日本シニアオープンが行われましたが、女子ツアー開催は初めてで“選手が持てる技術を存分に発揮し、素晴らしいプレーを見せてくれる舞台にすること”をモットーに、難しくそして見応えのあるコースセッティングになっているそうです。

 森永高滝CCは、パー4の距離がありタフなホールが多い印象。パー3は景観が美しくて、見た目で楽しませてくれるホールが多いですね! 2段グリーンとサラサラな白砂のバンカーも特徴の1つ。

 難ホールは12番ロングホールでしょう。このホールは何と言ってもセカンドショットがポイント!! 左サイドにはバンカーとラフ、右サイドはOB。自分の飛距離に応じて、どのラインにどの距離で打っていくかを迫られる、コースマネジメントが重要なホール。グリーンは奥行きがあって2段グリーン。ロングホールだけど簡単にはバーディーを取らせてくれないでしょう。

 そして名物ホールは13番ショートホール。手前、奥、右サイドがグルっと池に囲まれた15ヤードほど打ち下ろしているショートホール。グリーン周りは遮るものがなく、風が吹き抜けるので、ティーグラウンドで感じる風が違い距離感が難しいですね。選手はクラブジャッジに神経を使うホールです。

 さらに、9番ミドルホールと18番ロングホールはグリーンがつながっているのです。そうです、ダブルグリーンです! ギャラリーの皆さんには最高の観戦スポットになること間違いなしです。
 最後に観戦に行かれるギャラリーにもう1つのポイントを教えちゃいます。それは練習場。ここの練習場はとても広くて、海外のコースの練習場のようで素晴らしいのです。じっくりと選手の練習方法を見て、技術を盗むのもお勧めですよ。

意気込み高い有村智恵のプレーに期待

森永製菓と契約を結び、今大会への意気込み高い有村智恵のプレーに期待だ 【LPGA日本公式サイト】

 さて、今週の注目選手は有村智恵選手です。森永製菓とスポンサード契約とフィジカルサポート契約を結んでいるホステスプロとして、第1回となる今大会にかける意気込みはとても高くて、モチベーションも高いようです。彼女は、普段は明るくてハキハキとした、とても礼儀正しい子。人懐こくてみんなに好かれている印象ですね。私の中のベストスインガーで、彼女のスイングを見ているとイメージが良くなるんですよね〜! 言わずと知れたショットメーカーなので、タフなミドルが多いこのコースでは有利。気合の入ったプレーに期待大ですね。

<了>
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