TAJIRI、華名、矢郷が思わぬ形で一致団結!=スマッシュ

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思わぬ形で一致団結したTAJIRI、華名、矢郷 【(C)スマッシュ】

 10.28『SMASH.22』(後楽園ホール)に出場するTAJIRI、華名、矢郷良明が、10月20日(水)、都内・西調布格闘技アリーナにて合同練習を敢行。一致団結で汗を流したTAJIRIらは、来るべき決戦に備えて意欲を燃やした。

 欧州マット界を支配下に治め、いよいよ日本、SMASHに牙を向いた“恐怖の大王”。その正体を探るべく、ベルギー、トルコへと渡ったTAJIRIはついに正体を突き止めたものの、帰国の際に“恐怖の大王”の手下から襲撃を受けて右目を負傷。スターバックとの初代SMASH王座決定戦を目前に控え、早くも心身の疲労がピークを迎えてしまっていた。

スターバックス戦へ原点回帰

 そんなTAJIRIに救い舟を出したのが初代SMASHディーバ王座・華名、そして“富山の怪人”矢郷良明だ。「昨日、矢郷さん、華名ちゃんから電話があって、所属じゃないけどいつもSMASHに関わっているので何かアシストできることはないかということで二人とも来てくれてですね。こういうときだからこそ特別なことをしないで、基本に立ち返って。今日はこの珍しい3人で原点回帰みたいなことができまして、非常にスッキリしました。この一週間、ヨーロッパでいろんなことがあったけど。ありがたき仲間です」と、原点回帰の合同練習で心身共にリフレッシュを図れたTAJIRI。

 その言葉通り、合同練習では基礎トレーニングに始まり、組み合わせを変えながら寝技スパーリング、打撃スパーリングをそれぞれ3分5Rずつ敢行。TAJIRIは、華名と関節を取るか取られるかのグラウンドの攻防、そしてフルコンタクト空手の実力者である矢郷とは激しい打撃戦を繰り広げ、実戦さながらの緊張感が充満した。

 スターバック戦に向けて悲壮な覚悟を見せているTAJIRIは、「“恐怖の大王”が11月にどうも出てくるらしいんで、小細工で勝ったって意味がない。昨日、スターバックともそういう話をしました。ボクと彼はいつも敵対していた歴史ですけど、闘った者同士で通じ合う何かがあるな、こいつも仲間だなというのがありますね。共通の敵が現われた以上、小細工、化かし合いで勝って大王と闘っても意味がないと認識してますので」とコメント。さらに、「潰すなんて馬鹿馬鹿しい言葉は普段使わないようにしてるんですけど、本当に潰し合いをして勝ったほうじゃないと到底立ち向かえないような相手が次に待っていますので。奴が立てなくなるまでか、ボクが立てなくなるまでか、そういう闘いになると思います」と睨んだ。

矢郷、藤波戦へ「アイデンティティを発揮したい」

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 そして、TAJIRIと初めて練習を行なった矢郷は、「TAJIRIさんと練習する機会なんで滅多にないものですからね。やっぱりTAJIRIさんの打撃はキレが違いますね」と笑顔を見せると、『SMASH.22』の藤波辰爾&ウルティモ・ドラゴン戦(パートナーは真霜拳號)に向けては、「自分の中にあるプロレスラーとしての理想像とかアイデンティティを試合で発揮したい」と気合十分。「自分はプロレスラーとしてどうなんだ、ということを審判していただきたいと真摯に思ってます。その先にいろんなことがあるんですけど、とりあえず今は藤波さん、ウルティモさんとの試合に集中して。挑戦じゃなくて対決するつもりでいきたい」と決意を示した。

華名は女王の貫禄「注目されるチャンス」

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 また、初代女王として先日のアメリカ遠征では実力をアピールし、海外のファン、関係者から高い評価を得た華名は、今回の合同練習について「TAJIRIのおっさんとはいろいろありましたけど、私が助けられた部分も大きいので微力ではありますけど、今回練習に参加させていただきました」とコメント。そして、“無名の逸材”雫あきを迎え撃つ一戦については、「正直言いまして、雫選手のことをよくわかってません。というのも、必要以上に情報を入れないでおこうかなと思ってます。リサーチせずに試合をしたほうがおもろいちゃうんか。未知の選手ということでお客さんも楽しみにしてるところがあると思うんですけど、私も未知の部分を楽しみたい」と女王の貫禄を見せた。

 さらに、「私が対戦相手ということで注目されるチャンスを得たという部分では良かったんじゃないかなと思うんですけど、チャンスっていうのはある程度やってたら巡ってくるもの。そのチャンスに気づかずに終わってしまう人、これは最悪ですね」と語った華名は、「チャンスを掴んでも、ものにできずに逃がしてしまうパターンもありますけど、チャンスは掴みきらないといけない。それがホンマに強い人間だと思います」と雫にエールを送る余裕も。海外で“世界の華名”を見せつけた自信の表れか、「誰が出てくるのか楽しみ」と、同日に行なわれる朱里vs.真琴vs.中川ともかvs.Rayの次期挑戦者決定戦にも余裕の構えを見せた華名。雫との一戦では妥協なき闘いが見られそうな予感を感じさせた。

 忍び寄る“恐怖の大王”の足音、そして生まれた戦友たちとの絆。10.26大阪、10.28後楽園、怒涛の2連戦の幕がいよいよ切って落とされようとしている!!

■『SMASH.22』
10月28日(金)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:30

<初代SMASH王座決定戦>
TAJIRI
スターバック(FCF)

藤波辰爾(ドラディション)、ウルティモ・ドラゴン
矢郷良明、真霜拳號(KAIENTAI−DOJO)

華名
雫あき(お寺プロレス)

<SMASHディーバ王座次期挑戦者決定戦 4WAYイリミネーションマッチ>
朱里vs.真琴vs.Ray(アイスリボン)vs.中川ともか(エスオベーション)

<妄想実況ハンディキャップマッチ>
木藤拓也
松田慶三平野勝美
※紫雷美央がこの試合の生実況を行なう

天龍源一郎(天龍プロジェクト)、児玉ユースケ
マイケル・コバック、ロブ・ロー

大原はじめ(FCF)
YO−HEY(Fu−Dojo)

<ワールドトライアウト>
AKIRA
シュガー・ダンカートン

■『SMASH Live in OSAKA』
10月26日大阪ムーブ・オン・アリーナ 開場18:00 開始19:00

TAJIRI、AKIRA
マイケル・コバック、ロブ・ロー

木藤拓也
スターバック(FCF)

大原はじめ(FCF)
松山勘十郎(大阪プロレス)

ゼウス
シュガー・ダンカートン

YO−HEY(Fu−Dojo)、児玉ユースケ
小峠篤司(大阪プロレス)、原田大輔(大阪プロレス)

朱里、真琴
華名、紫雷美央
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