王者ンギンビがトーナメントを大胆予想=ショウタイム
現王者ンギンビがショウタイム70kgトーナメントを大胆予想 【Ben Pontier】
■決勝でアンディと戦って僕が優勝
――トーナメントのンギンビ予想を是非
ンギンビ アルトゥールがドラゴに勝ちアンディがハルトを倒します。シャヒッドとロビンはちょっと予想がつきませんが、どちらが勝っても僕は構いません。できればシャヒッドがいいかな。彼も僕とリベンジしたいようですから。僕はムラトには判定勝利します。ムラトはとても頭のいい選手なのでKOは難しいですね。セミでシャヒッドをヒザで2RKO。アンディと僕が決勝で戦って3R右ヒザでダウンを奪って僕が判定で優勝。
アルトゥール・キシェンコは今オランダで生活している。マイクスジムでトレーニングを始めたキシェンコは変貌した。今年3月にはドラゴを全く寄せ付けない試合を披露した。スピードと技量で差を見せつけた。この対戦にドラゴはこう言った。
「今回は誰が決勝に上がるか全く分からないな。過去最高のメンバーが集まったと思う。もちろんアンディが頭一つみんなをリードしている。キャリアと経験値が他のメンバーと違うから。コンディションはとてもいい。気持ちも落ち着いている。いつも通りハードに攻め込んでアルトゥールにリベンジする」
ハードな試合はドラゴスタイル。ただし今までと同じイケイケバージョンだけなら成長著しいキシェンコにリベンジは無理だろいうというのが衆目の一致するところ。ルッツ会長も「今回はキシェンコに優勝チャンスがあるかも」と予想している。ドラゴにリベンジへ向けての秘策はあるのだろうか?
ムラト・ディレッキーのことをスマートだと評価するンギンビ。だからこそ手堅く判定勝利を狙うと。そのムラト・ディレッキーはこう言った。
「トップコンディションに持ってきた。ンギンビには絶対にリベンジを果たす。昨年のギリシャ以来やっと念願叶った一戦だからね。それとアンディと戦うハルトには最大のチャンスだけど、アンディが手堅く勝つだろうと思う。アルトゥールにもアンディは勝つだろうと思う。決勝は僕とアンディの初顔合わせでベルギーvs.オランダだな(嬉笑)」
各人各様の思惑でリングに上がる。
優勝したらペトロシアンかサイヨックと戦いたい
ンギンビ リヨン大会でのフラストレーションの原因がそれです。小馬鹿にするような気持ちで凹ませようとするような質問を投げかけてくる人がいました。適当に受け流しましたがやっぱり気分は悪かったです。僕は自分の戦いをするだけです。多くの人は僕がなぜキックを始めたのかを知りません。チャンスの光を前にして僕は盲目ではありません。キックをスタートしたのは自分の運命に従う決意をしたからです。
――ハルト・グリゴリアンに負けていますがリベンジ希望は?
ンギンビ 今のジムに移籍して新チームで臨んだ初試合でした。チーム連携が今一でした。むしろ3週間後にシャヒッドとの一戦が決まっていたので、シャヒッド戦のための調整という位置づけがハルト戦でした。ですから何だか負けた気がしてないのです(笑)。でも勉強になったことが一つあります。いかなる時も相手を舐めちゃいけないってことです。特に無名選手の場合はいつも格上を食おうと虎視眈々と狙っていますから要注意ですね。
――もしトーナメントで優勝できなかった場合、保持する世界タイトルを賭けて優勝者と対戦したいと思いますか?
ンギンビ もちろん。今は僕が世界王者ですが来年は別の人が王者かもしれない。王者という立場に執着はありません。僕は王者になったことで選手としての自覚が生まれました。ですから王座を奪われないことには劣等感も感じないでしょうね。神はその人に値するものを与えます。僕に王座を与えたのにも理由があるのです。
――ではもし優勝したなら次に誰と戦いたいですか?
ンギンビ ペトロシアンかサイヨック。両者と戦ってどちらにも勝ちたい。
過酷な途を歩んできたンギンビは信仰心が深い。神という言葉がいつも口をついてでる。勝利によって正しさが証明される、という考えがある一方で、正しいからこそ神の加護を得て勝利をものにする、という考えもある。どちらも一理あるがンギンビには後者の思想色合いが濃い。リベンジ中心の3試合の勝者がノーダメージで這い上がることはないだろうと思える。リベンジと無縁のサワーvs.グリゴリアン戦もかなりハードな試合になる筈。
7選手が意識するサワーが手堅く優勝するのか。ルッツ会長が予想するキシェンコに幸運が訪れるのか。王者としてンギンビが存在証明を見せるのか。主催国ベルギー選手が名を馳せるのか。ともあれ誰が優勝したとしてもファンが納得できる結果を見せてもらいたい。
(テキスト:遠藤文康)
■IT’S SHOWTIME番組情報■
〜最強打撃格闘技〜 IT’S SHOWTIME JAPAN 2011・9・24 ブリュッセル大会(ベルギー)
【生中継】 09月24日 (土) 27:55 - 31:00 J sports ESPN
【再放送】 09月25日 (日) 19:00 - 22:00 J sports ESPN
【再放送】 10月10日 (月) 18:00 - 21:00 J SPORTS 3
スペシャルゲスト解説:魔裟斗、 解説:布施鋼治(スポーツライター) 実況:市川勝也
◆◇◆J SPORTSは10月1日よりBS放送開始!◆◇◆
国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局、株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティングは、会社設立15年を迎える2011年10月1日に2チャン ネルが、2012年3月1日(予定)にはさらに2チャンネルがBS放送に進出し、BS最大4チャンネルのスポーツテレビ局が誕生いたします。
チャンネル名は「J SPORTS 1(現J sports 1)」、「J SPORTS 2(現J sports 2)」、「J SPORTS 3(現J sports ESPN)」、「J SPORTS 4(現J sports Plus)」とし、BS最大の4チャンネル編成が明確となる名称に変更します。
これからのJ SPORTSにご期待下さい。
●IT’S SHOWTIME 2011シーズン大会予定
11月12日(土) テネリフェ大会(スペイン)
※ジョルジオ・ペトロシアンの復帰戦や、ダニオ・イルンガの95kg級タイトルマッチなど
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