三浦知良「僕らでクラブＷ杯を盛り上げたい」＝ＦＩＦＡアンバサダー就任会見
本当にレベルの高い試合を見られると思う
登壇者：
小倉純二（日本サッカー協会会長）
三浦知良（横浜ＦＣ）
小倉 本日はお忙しい中、ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）クラブワールドカップ（Ｗ杯）アンバサダー就任のご披露と、大会チケット世界同時発売のご報告を兼ねた会見にご足労いただき、ありがとうございます。ご存じのとおり昨夜、なでしこジャパンがなんとかロンドン五輪の出場権を取れましたので、今日は明るく会見に出てくることができました。「オーストラリア、ありがとう」と言いたい気分です（笑）。なでしこジャパンの熱狂が続いているわけですが、今日はクラブＷ杯の話題に専念したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今年は再びクラブＷ杯が日本に戻ってきます。東日本大震災がありましたので、当初は欧州や南米のチームが日本に来てくれるのか、果たして日本で開催することができるのか、ということを大変心配しておりました。しかし、ブラッター会長をはじめとするＦＩＦＡの方々が支えてくれまして、なんとか日本で開催できるようになりました。
１９８１年から２００４年まで２５回、（クラブＷ杯の前身である）トヨタカップを開催しました。トヨタカップは欧州と南米のチャンピオンが戦い、クラブの世界一を決める大会でした。当然、アジアや日本のチームは出られるわけないので、大会を運営しながら、いつの日か仲間入りしたいと思っていたわけです。２５回にわたるトヨタカップの開催ですとか、２００２年の日韓Ｗ杯の開催が成功に終わったことが評価されたので、２００５年にクラブＷ杯の記念すべき第１回大会が日本で開催され、その後３年間続けてホストすることができたのです。この２年間はＵＡＥ（アラブ首長国連邦）で開催されていたので、日本での開催は今年が３年ぶりということになります。今年は未曾有の災害が日本であったわけですから、そういう中で世界の最高峰である大会を開催することができるのは大変意義があると思います。これまで以上の盛り上げを見せ、復興に取り組んでいる日本の元気な姿を世界に知らせたいと思っています。ＦＩＦＡも震災復興のために、大会収益の一部を義援金に寄付するほか、いろんな形で被災地支援をできないか、検討しています。詳細が決まりましたらまたあらためて皆さんにご連絡いたします。
もう１つお知らせしたいのが、なでしこジャパンが女子Ｗ杯で優勝したあかつきに選手１人ひとりにバラの花をプレゼントし、大感謝をされている三浦知良選手の大会アンバサダー就任です。三浦選手は第１回大会にシドニーＦＣのメンバーとして出場したわけですが、その翌年はＦＩＦＡが初めて決めた「グッドウィル・アンバサダー」として大会を宣伝する役割を務めてもらいました。今回もＦＩＦＡが三浦選手にお願いしたいと言ってくれたんで、大会の魅力ですとかをお伝えする役割を果たしてもらえるんじゃないかと思います。今回は三浦選手がかつて所属したサントスが初めてこの大会に出てくるわけですから、彼にとっても感慨があるんじゃないかと思います。同時に欧州からは日本でものすごく人気があるバルセロナが２年ぶり３度目のチャンピオンとなって出場しますし、話題のある大会になると思います。アジアとアフリカの代表は１１月に決まります。日本のチャンピオンが決まるのは１２月の最初になるかと思います。面白い大会が開催できればと思います。
三浦 今、小倉会長からもありましたが、南米代表で来るサントスは自分にとっては思い入れのあるクラブです。プロとしての原点ですとか、プロで戦う精神というのを僕に教えてくれたクラブなんで。南米で戦っているときから、大会に出てきてくれないかなと思っていたので、それが実現してうれしいです。日本はどこのクラブが出てくるかは分かりませんけど、Ｊリーグのチームがサントスやバルセロナと対戦することを楽しみにしています。この大会が日本で行われることは素晴らしいことです。クラブの世界一を決めるというのは、国ごとにリーグのスケジュールも違いますし、なかなか大変なことです。本当にレベルの高い試合が見られると思うし、個人的にも楽しみにしています。日本でこの大会が盛り上がらないと、世界でも盛り上がらないと思うので、日本にいる僕らで盛り上げていきたいと思います。
小倉純二（日本サッカー協会会長）
三浦知良（横浜ＦＣ）
小倉 本日はお忙しい中、ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）クラブワールドカップ（Ｗ杯）アンバサダー就任のご披露と、大会チケット世界同時発売のご報告を兼ねた会見にご足労いただき、ありがとうございます。ご存じのとおり昨夜、なでしこジャパンがなんとかロンドン五輪の出場権を取れましたので、今日は明るく会見に出てくることができました。「オーストラリア、ありがとう」と言いたい気分です（笑）。なでしこジャパンの熱狂が続いているわけですが、今日はクラブＷ杯の話題に専念したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今年は再びクラブＷ杯が日本に戻ってきます。東日本大震災がありましたので、当初は欧州や南米のチームが日本に来てくれるのか、果たして日本で開催することができるのか、ということを大変心配しておりました。しかし、ブラッター会長をはじめとするＦＩＦＡの方々が支えてくれまして、なんとか日本で開催できるようになりました。
１９８１年から２００４年まで２５回、（クラブＷ杯の前身である）トヨタカップを開催しました。トヨタカップは欧州と南米のチャンピオンが戦い、クラブの世界一を決める大会でした。当然、アジアや日本のチームは出られるわけないので、大会を運営しながら、いつの日か仲間入りしたいと思っていたわけです。２５回にわたるトヨタカップの開催ですとか、２００２年の日韓Ｗ杯の開催が成功に終わったことが評価されたので、２００５年にクラブＷ杯の記念すべき第１回大会が日本で開催され、その後３年間続けてホストすることができたのです。この２年間はＵＡＥ（アラブ首長国連邦）で開催されていたので、日本での開催は今年が３年ぶりということになります。今年は未曾有の災害が日本であったわけですから、そういう中で世界の最高峰である大会を開催することができるのは大変意義があると思います。これまで以上の盛り上げを見せ、復興に取り組んでいる日本の元気な姿を世界に知らせたいと思っています。ＦＩＦＡも震災復興のために、大会収益の一部を義援金に寄付するほか、いろんな形で被災地支援をできないか、検討しています。詳細が決まりましたらまたあらためて皆さんにご連絡いたします。
もう１つお知らせしたいのが、なでしこジャパンが女子Ｗ杯で優勝したあかつきに選手１人ひとりにバラの花をプレゼントし、大感謝をされている三浦知良選手の大会アンバサダー就任です。三浦選手は第１回大会にシドニーＦＣのメンバーとして出場したわけですが、その翌年はＦＩＦＡが初めて決めた「グッドウィル・アンバサダー」として大会を宣伝する役割を務めてもらいました。今回もＦＩＦＡが三浦選手にお願いしたいと言ってくれたんで、大会の魅力ですとかをお伝えする役割を果たしてもらえるんじゃないかと思います。今回は三浦選手がかつて所属したサントスが初めてこの大会に出てくるわけですから、彼にとっても感慨があるんじゃないかと思います。同時に欧州からは日本でものすごく人気があるバルセロナが２年ぶり３度目のチャンピオンとなって出場しますし、話題のある大会になると思います。アジアとアフリカの代表は１１月に決まります。日本のチャンピオンが決まるのは１２月の最初になるかと思います。面白い大会が開催できればと思います。
三浦 今、小倉会長からもありましたが、南米代表で来るサントスは自分にとっては思い入れのあるクラブです。プロとしての原点ですとか、プロで戦う精神というのを僕に教えてくれたクラブなんで。南米で戦っているときから、大会に出てきてくれないかなと思っていたので、それが実現してうれしいです。日本はどこのクラブが出てくるかは分かりませんけど、Ｊリーグのチームがサントスやバルセロナと対戦することを楽しみにしています。この大会が日本で行われることは素晴らしいことです。クラブの世界一を決めるというのは、国ごとにリーグのスケジュールも違いますし、なかなか大変なことです。本当にレベルの高い試合が見られると思うし、個人的にも楽しみにしています。日本でこの大会が盛り上がらないと、世界でも盛り上がらないと思うので、日本にいる僕らで盛り上げていきたいと思います。
サントスに期限付き移籍することはない
――三浦選手にお聞きしたい。現在のところまだ出場する全チームは決まっていないが、注目するチームとその理由を教えてほしい
三浦 さっきも言いましたけど、僕はサントスに注目しています。その理由は……言わなくても分かりますよね。言ったほうがいいですか（笑）。
――三浦選手は先ほどサントスがプロとしての原点と言っていたが、サントスに期限付き移籍して、選手として出場する可能性はあるのか？
三浦 これはワイドショーですか（笑）。それはないですね。考えていません（苦笑）。サントスで出場できればいいですけど、ないです。
――三浦選手、サントスの最大のライバルとなるクラブはどこになると思うか？
三浦 もちろん、バルセロナが一番力があると思います。最大のライバルと言っていいと思うんですけど、組み合わせを見るとサントスとは決勝まで当たらないんですね。準決勝で対戦するチームがどこになるのかというのは大事だと思います。どのチームも力があるんで、勝ち抜くのは大変だと思うし、前回大会でも南米のチームがアフリカのチームに負けてますからね。個人的にサントスは決勝で見たいんですが、Ｊリーグのチームがそのブロックに入ってますね。う〜ん（笑）。サントスにはいいサッカーを見せてもらいたいですし、サントスらしい試合ををやってもらいたいですね。
小倉 追加なんですけど、オークランド・シティは早くに出場権を獲得してますから、日本に来て、練習試合をやりたいと言っています。Ｊリーグのクラブとの練習試合を調整してもらえないかと、２週間前に手紙が来ました。相当熱が入っている感じです。
三浦 さっきも言いましたけど、僕はサントスに注目しています。その理由は……言わなくても分かりますよね。言ったほうがいいですか（笑）。
――三浦選手は先ほどサントスがプロとしての原点と言っていたが、サントスに期限付き移籍して、選手として出場する可能性はあるのか？
三浦 これはワイドショーですか（笑）。それはないですね。考えていません（苦笑）。サントスで出場できればいいですけど、ないです。
――三浦選手、サントスの最大のライバルとなるクラブはどこになると思うか？
三浦 もちろん、バルセロナが一番力があると思います。最大のライバルと言っていいと思うんですけど、組み合わせを見るとサントスとは決勝まで当たらないんですね。準決勝で対戦するチームがどこになるのかというのは大事だと思います。どのチームも力があるんで、勝ち抜くのは大変だと思うし、前回大会でも南米のチームがアフリカのチームに負けてますからね。個人的にサントスは決勝で見たいんですが、Ｊリーグのチームがそのブロックに入ってますね。う〜ん（笑）。サントスにはいいサッカーを見せてもらいたいですし、サントスらしい試合ををやってもらいたいですね。
小倉 追加なんですけど、オークランド・シティは早くに出場権を獲得してますから、日本に来て、練習試合をやりたいと言っています。Ｊリーグのクラブとの練習試合を調整してもらえないかと、２週間前に手紙が来ました。相当熱が入っている感じです。