三浦知良「僕らでクラブW杯を盛り上げたい」=FIFAアンバサダー就任会見

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歴史があるチームの試合を見れるのは素晴らしい

三浦は「歴史のあるチーム同士の対戦」をクラブW杯の魅力に挙げた 【スポーツナビ】

――三浦選手は05年にシドニーFCの一員としてクラブW杯に出場しているが、大会の魅力はどういったところにあるのか?(スポーツナビ)

三浦 南米なんかでは、クラブの存在価値がすごく大きいんです。クラブのナンバーワンを決めるのは、同じ場所に集まって同じ時期にやらないといけないので、スケジュール的にはなかなか難しい。欧州、南米、アフリカなど各大陸の王者が来て、その頂点を決める。いろいろなクラブの文化や歴史がぶつかるんです。サントスやバルセロナのような歴史があって、世界のサッカーを引っ張ってきたチーム同士が対戦するというのは、想像するだけでもわくわくしますよね。いろいろな歴史や背景があるチームの試合を見ることができるのは本当に素晴らしいことだと思います。

――W杯予選が始まり日本でサッカーが盛り上がっているが、昨日なでしこジャパンが3大会連続4度目の五輪出場を決めたということで、三浦選手と小倉会長に一言ずついただきたい。三浦選手は前回はバラをプレゼントしたということだが、今回は何かあげる予定なのか?

小倉 サッカー協会としてはなでしこジャパンが五輪に出場することができて、うれしく思っています。協会は2005年宣言をしまして、15年までにトップ10の協会になると宣言をしちゃってますから、そういった意味では協会の運営ばかりではなく、代表チームの実力もトップ10に入らないといけないんです。14年のブラジルW杯も当然出場しないといけませんし、男子のU−22代表にもロンドン五輪に出場してもらわないといけない。女子は世界一になったということで大変素晴らしいと思うんですけど、世界を見るとまだまだ日本での普及度が低いんです。米国はサッカーの登録人数の47パーセントが女性と言われていて、約220万人いるんだそうです。われわれは約3万5000人しか登録されていませんので、どんどん増やしていく必要があります。去年からなでしこがアジア大会、W杯と続けて優勝しているのはものすごく大きい。これでまた五輪で活躍してくれたらうれしいですね。

三浦 今回はW杯で優勝したあとだったので、プレッシャーも大きかったと思うし、今までと違う感覚で大会を戦っていたと思うんですけど、スケジュールもタイトな中で、3勝1分けの負けなしで出場が決まったんで、本当によかったと思います。サッカー全体が盛り上がっている中で、全部のカテゴリーが世界で活躍できるようになることがこれから大事だと思うんで、なでしこが五輪に出場したことは素晴らしいと思います。バラは今回は贈りません。小倉会長が贈るらしいので(笑)。

――今回、どのクラブもバルセロナを倒そうとして来ると思うが、バルセロナとはどう戦うべきか、攻略法などを教えてもらいたい

三浦 分からないです(笑)。以前、バルセロナとインテルナシオナルが戦ったときもそうなんですけど、ブラジルのチームはしたたかなんですよね。今からどうやってバルセロナに勝つかを考えていると思う。僕の意見というよりも、本当にサントスがいろんなところで情報を集めて、戦略を立ててくると思うんで、それに期待したいです。僕がもしバルセロナを倒す戦略を持っているのなら、横浜FCはもっと勝てると思うんで。僕にそういうことは聞かないでください(笑)。

<了>

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