猪木会長も期待する運命の対決、バンナvs.藤田が決定!=“暴君”アーツも来日 IGF継続参戦の意思も示す
8.27猪木ゲノムで初防衛戦を戦うバンナ(右)と挑戦者の藤田和之(左)【 【スポーツナビ】
24日に行われた記者会見では、ジョシュのトーナメント決勝欠場により、IGF初代王者となったバンナに総額2億円のベルトがアントニオ猪木会長より授与された。その後、すぐに藤田との初防衛戦の調印式となった。
藤田とバンナの対戦は2001年大みそかの「INOKI BOM−BA−YE 2001」で組まれたが、藤田が練習中に右アキレス腱を断裂するけがを負ったためキャンセルに。その後2人が交わることはなく、10年越しの頂上決戦となる。
藤田は猪木会長の気持ちに応えて出場を決断
久しぶりの試合となる藤田(左)は、バンナの相手がつとまるのは「俺しかいない」とコメント 【スポーツナビ】
緊急参戦を決めた藤田は、「自分の中で出るか出ないかを悩んでいた。自分自身の中で、この先プロレスなどのリングに上がりたくないと言うのがあって……。コンディションではなく、いろいろな問題が続いていた」と人間不信に陥るような精神的な葛藤をもたらす出来事で悩んでいたと吐露。しかし、「自分を必要としてくれた会長の心」と「IGFに限らず、プロレス界でジェロムと戦えるやつが他に誰がいるのかと考えたら、俺しかいない」という理由から、IGFのリングに上がることを決断した。
「10年前は僕がすっぽかしたので、当日、僕がすっぽかされないように、最高の試合をしようと思っている」と意気込みを語った。
一方のバンナは、「ジョシュ・バーネットを倒してチャンピオンになりたかったが、こうなった以上、初代王者として私がベルトを防衛していこうと思っている」と、早くもチャンピオンとしての風格を示す。対戦相手の藤田については、「10年前にやるはずだった試合ですが、今、藤田選手の顔を見たら、10年もたっていないような気がする。若い時のままなので、試合が楽しみ。(藤田は)素晴らしいファイター、すごいスピリットがある」と、初防衛戦の相手をリスペクトし、最高の試合にすることを誓った。
アーツ「K−1に何が起こっているのか分からない」
IGF初参戦となるアーツ(左)も来日。バンナとの公開練習で、IGF継続参戦の意思も示す 【スポーツナビ】
藤田との調印式を済ませたことで、バンナはすでに戦闘モード。ミット打ち、サンドバックへの打ち込み、コシティを使ったトレーニングとコンディションの良さをアピールした。試合の対策については、「(藤田は)レスリング能力とグラップリング能力がある。とても強い選手だと思う」と、警戒心を示しているが、「グラウンドに連れて行かれるかもしれないが、自分の戦いをする」と立ち技でKOまで持ち込むつもりだ。
一方のアーツは、この日の朝に来日。「日本は暑い」と、蒸し暑い気候に本調子ではない様子だったが、リング上で見せた蹴りは1発1発に力がこもり、トレーナーをふっ飛ばす威力だった。
「コンディションは悪くないから、一日眠れば大丈夫」と時差ぼけなどの心配はないと語ると、鈴川真一との対戦については「とにかくこういう形の試合は初めて。猪木さんに全力で戦うところを見てもらい、ハートが強いところを見せつけたい」とK−1で“20世紀最強の暴君”として君臨した実力をIGFのリングでも披露するつもりだ。
また、K−1との関係については「K−1に何が起こっているのか分からない。ずっと待っていても何もないし。だから、改めて新しい方向に向かった」と、K−1をいったん離れ、IGFの参戦を決めたと語っている。「(IGFには)これからも招待してくれれば、今後も上がっていきたい」と、継続参戦の意思も示しており、将来的には『バンナvs.アーツ』という対戦がIGFで行われるかもしれない。
8月27日(土)東京・両国国技館 開始16:00
【既報対戦カード】
<IGFチャンピオンシップ>
ジェロム・レ・バンナ
藤田和之
※初代王者バンナの初防衛戦
<レジェンドスーパースターズマッチ 藤波辰爾デビュー40周年特別試合 第4弾 >
藤波辰爾
ミル・マスカラス
<シングルマッチ>
蝶野正洋
長島☆自演乙☆雄一郎
<シングルマッチ>
ピーター・アーツ
鈴川真一
<IGFキックボクシングルール >
木村 秀和
MASASHI
<柔術vs.キックボクシング >
タカ・クノウ
バル・ハーン
<シングルマッチ>
鈴木秀樹
ハリー・スミス
<シングルマッチ>
モンターニャ・シウバ
レイ・セフォー
【参戦予定選手】
小川直也
ボビー・ラシュリー
エリック・ハマー
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