健介が45歳バースデーで豪華タッグ、“ベスト・オブ・おっさん”の称号

長谷川亮

45歳のバースデーを迎えた健介(左)が秋山と豪華タッグで快勝! 【長谷川亮】

「健介オフィス・夏祭り〜ホームタウンSPECIAL 5DAYS タッグトーナメント〜」の最終戦が4日、埼玉県吉川市の健介オフィス道場で行われた。

 この日が45歳の誕生日となる健介は、プロレスリング・ノアの秋山準と豪華タッグを結成。前日まで4日間に渡り行われた「サマーボルケーノ異色のタッグトーナメント」優勝チームである、宮原健斗&アントーニオ本多組と「KENSUKE Birthday 記念特別試合」で対戦した。

 トーナメントでの活躍により観客を味方につけた宮原&アントン組は、宮原が健介譲りの激しい当たり、アントンも独特のリズムと間を使った試合運びで豪華タッグと真っ向勝負を展開。
 しかしそれに、健介が倍返しするかの逆水平、秋山が老練に切り返してエルボー、フェースロックと攻めていくと、やがて両軍の地力の差が露わとなってくる。

 最後は異色タッグを消耗させた上で分断に成功した健介&秋山組が、エクスプロイダーからノーザンライトボムの黄金連携を見せ、健介がアントンから3カウント。誕生日の記念試合を自らの勝利で飾り、地元・吉川のファンの声援に応えた。

若手にはまだまだ負けない、“オヤジの星”になる!

試合後には全員で健介をお祝い 【長谷川亮】

 試合後、オフィスのスタッフ、そして詰め掛けたファンから誕生日を祝われた健介は、破顔一笑で喜びを表す。さらに、「今までは若手を鍛えたい・強くしたいという気があったけど、もうそういう気持ちは必要ないんじゃないか。これからは次の教育方針というか、もう自分が突っ走って、ついて来れなかったら置いていく気でやりたい」と、5日間の連戦で感じた若手の成長を語っていた。

 秋山から“ベスト・オブ・おっさん”の称号を贈られたことを聞いた健介は、「まだまだ若手に負けないエネルギーと元気を出せるし、俺は“オヤジの星”になる(笑)。おっさんパワー全開で行くよ」と、まったく衰えを感じさせない肉体で再び笑顔を見せていた。
 また、秋山については「戦ってるとノってくるところがあるし、かといって組めば自然にできる。どこか馳浩に似ている部分がある」と語り、今後も継続してのタッグ結成を匂わせていた。

AT興行に言及「俺だったらIWGP王者や三冠王者を敵に回してやりたい」

秋山(上)は6日のGHC王座挑戦へ自信を深めた 【長谷川亮】

 一方、6日のノア・ディファ有明大会(「プロレスリング・ノア旗揚げ記念日」)で第17代GHCヘビー級王者・潮崎豪への挑戦を控え、王座返り咲きへ上々の“試運転”を終えた秋山は、この日が45歳の誕生日であった健介を「あれだけコンディションを整えてできるのはスゴい。目標でもあるし、“ベスト・オブ・おっさん”です」と独特の表現で祝福ならびに称賛。
 間近に迫った自身の大一番については、「ぜんぜん動かさないでいきなりタイトルマッチに行くより、1日前に体を動かせてよかった。今日の感じも悪くなかったし。最近は調子もいいし、少し前の時より余裕を持ってできている。(前王者・)杉浦(貴)とやったタイトルの時とは違う。自信があるし動けると思う」と、静かな様子の中にも力強いコメントを発してみせた。

 また秋山は新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアのメジャー3団体が参加するオールスター戦「ALL TOGETHER」(27日、東京・日本武道館)についても言及し、「俺だったらIWGP王者や三冠王者を敵に回してやりたい。それが俺は面白いと思う。たくさん入ってもらうには俺は対抗戦じゃないかと思うし、俺がチャンピオンになったらそうする。みんなで手を繋いでという気はないし、そういうのはあまり好きじゃない。戦いを見せたい。お祭りを見て勇気づけるんじゃなく、戦いを見て勇気づけるのでは」と自論を展開しつつ、マッチメークに意見を呈していた。
■健介オフィスホームタウンマッチ「Take The Future」
8月4日(木)吉川市・健介オフィス道場 観衆:327人(超満員札止め)

<第3試合 KENSUKE Birthday 記念特別試合>
○佐々木健介、秋山 準(プロレスリング・ノア)
(18分29秒、ノーザンライトボム→体固め)
宮原健斗、●アントーニオ本多(DDT)

<第2試合 夏休みスペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
○高木三四郎(DDT)、平柳玄藩(プロレスリング・ノア)
(11分51秒、逆エビ固め ※決め技限定マッチ)
中嶋勝彦、●西川潤

<第1試合 夏休みスペシャルタッグマッチ 30分1本勝負>
○なまずマン、TAKAみちのく(KAIENTAI−DOJO)
(12分33秒、ジャックナイフ式エビ固め)
●CHANGO、ザック・セイバーJr(フリー)

<第0試合 エキシビジョンマッチ 5分>
−梶原 慧
(エキシビジョンのため勝敗なし)
−北宮光洋
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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