“黒のカリスマ”がサッカー日本代表選手をプロレスに勧誘!?=蝶野正洋×横浜Fマリノス・栗原勇蔵スペシャル対談
蝶野が栗原に“アピール方法”をアドバイス
もし声をかけられていたら、プロレスラーになっていたかもと話すほどプロレス好きの栗原 【スポーツナビ】
栗原:試合もそうだけど、試合後のコメントとかが面白い。みんな役者というか。サッカー選手にはできないことですよね。
蝶野:それがプロの世界だから。おれも最初は試合以外は必要ないと思っていたから、“闘魂三銃士”の中では一番下手くそだった。ただ、お客さんにアピールしないといけないという部分がわかり始めて、イメージが変わっていったかな。
栗原:僕もマスコミにちゃんとコメントしなきゃいけないと思っていて、チームのことを考えてやってるんだけど、コメント面白くなくって……。
蝶野:サッカーは全体を考えすぎちゃうからじゃないかな? ただ、そこはある程度出ていって、あんまり気にする必要ないよ。目立っちゃえばいいんじゃない?
栗原:昔はそういう感じで思われていたけど、だんだん丸くなってきた(笑)。目立ちたいけどシャイだから、いけなかったりもします。
蝶野:オレも一緒だったよ。でもパフォーマンスでもいいから見ている人が楽しめることをするのがいいんじゃない?
おれが勉強したのは海外なんだけど、何試合かしかやらない中で、どうやってお客を次に呼べるか。中堅どころになると客にアピールすることが大事なんだよね。
例えば、メーンイベントは盛り上がるけど、その前の試合で、客を喜ばせるいい試合をしないと。おれらはメーンにも負けないという気持ちになって、もっと面白いこと、インパクトがあることやってやろうと競争していたよね。ファンが来て楽しんでくれる、それが1日の中で一番インパクトを残すことを毎日、毎試合考えていた。そのあたりがプロってことなのかな。
サッカーだったら、タックルで止めたときに、そこでアピールしてみれば? 相手を挑発するのでなく、自分に気合を入れる意味で。そうすれば相手もびっくりするよ。
栗原:でも切り替えたあとにすぐにやられちゃったり(笑)。 ただ、自分も気合いが入るし、周りも気合はいる。ファンも喜ぶかもしれませんね。
いつかは“四角いリング”デビュー!?
「蹴りぐらいなら対抗できるかな」と“プロレスデビュー”の希望をいまだに持つ栗原。果たして、“黒い勧誘”の成果は……!? 【スポーツナビ】
蝶野:せっかくプロレス好きと言ってくれているのだから、これからも試合の中で、アピールして、パフォーマンスで客を楽しませてほしい。新しいサッカー選手像を作ってほしいね。
もし乱闘になりそうだったら、おれもスタンドで待機してますので(笑)
――栗原選手は今日、初めて蝶野選手と対談をして、どんな印象を受けましたか?
栗原:プロレスラーの方と話すのは初めてで。僕はずっと新日本派でして。
――これを機にプロレスのリングに上がるというのはどうですか?(笑)
栗原:そうですね。機会があればやってみたいです。四角いリングに上りたいです。
蝶野:代表戦とか出ているトップ中のトップの選手がリングに上がることを考えているのか。少し考えないとな(笑)。
栗原:力になれないけど、蹴りぐらいなら対抗できるかな。不意打ちで。
蝶野:ヘッドバッドも使えるかも。
栗原:自分が痛くなっちゃうかも(笑)
<了>