蝶野正洋EPが語るIGF「GENOME16」=日本人対決に注目!

スポーツナビ

ベテラン選手の力が発揮できる環境を作る

ベテラン選手にも戦いやすい環境を整えるため、月1回ペースの興行は崩さないと語る 【スポーツナビ】

――将来的には日本人トーナメント開催もあるということですね。一方、現在行われている「IGFチャンピオンシップトーナメント」についてはどうでしょうか? 今回はK−1ファイターのレイ・セフォー選手も参加することが決まりました

蝶野:(前回大会からの連続参戦となるジェロム・レ・)バンナやセフォーは、すでにプロのリングで戦ってきた選手。IGFとしては、そういう選手たちが力を発揮できるリングを作っていきたい。
 たとえば、K−1だったら1日に2試合、3試合のトーナメントがあって、ベテランの選手は力を出しにくい。そういうところでIGFのリングはベテランの選手が力を発揮しやすい形を取っていく。そういう認識が広がってくれればいい。

――現在、月に1回ぐらいのペースで興行を開催していますが、それ以上増やすことはない?

蝶野:崩さないでいいと思っている。(新日本の)IWGPや(ノアの)GHCもそうだけど、防衛戦がたくさん組まれることで、本当にその選手の商品価値がいかせるのか? そういうところもあるので、IGFでは改善していきたいと思っている。

――トーナメントに関しては8.27「INOKI GENOME 〜Super Stars Festival 2011〜」(東京・両国国技館)で決勝が行われ、初代王者が決まることになります。防衛戦に関しては、毎回の興行で行われるわけではない?

蝶野:そうしなくてよいと思っている。ただ9月3日に名古屋大会(愛知県体育館)があるので、ここは1週間でチャンピオンシップが組まれることもあるかもしれない。夏場の大会できついかもしれないけど。

――再びトーナメントを行って、チャンピオンを決めることにはならないのですか?

蝶野:そのあたりは決めてない。今後、考えていくことになりますね。

自身の出場のために、「誰かをけがさせる」!?

8.27両国大会には、ピーター・アーツの参戦も予定に上がっていく。対戦カードについては、「紙芝居のように一枚一枚めくっていく」 【t.SAKUMA】

――さて、8.27両国大会についてもうかがいたいと思います。すでに、K−1のピーター・アーツ選手、藤波辰爾選手などの名前もあがっていますが、さらなるビッグネームの出場はありますか?

蝶野:両国大会については、10日の結果でカードが一つ決まる(トーナメント決勝戦のカード)。それから順に発表していくけど、今は言えない。紙芝居だから。一枚一枚めくっていくよ。
 9.3愛知大会までの選手の名前は大体上がっていて、そこはサイモン(猪木)がやってくれてるから。サイモンも新日本の時は社長という役割があってなかったんだろうね(笑)。彼はいろいろ人を通じて、人を集めるブッカ―的な役割が一番あってる。ブッキングする能力は業界で1番だね。世界中にパイプがあるので。

――いろいろなところから集めて、新しい選手を見つけていくのですね

蝶野:IGFは外国のルートが強いからね。だけど国内の選手に関しては少し遅れている。だから次の興行が会社として一つのステップだと思っている。

――そういうところで10日の鈴川選手vs鈴木選手がポイントになる

蝶野:そうですね。業界での試合経験数がそれほどない選手2人が、短期間でちゃんとしたプロとしてオフィシャルの試合を提供できるかが大切になる。

――蝶野選手自身の試合はどうですか?

蝶野:もう自分が入る余裕がないぐらい、豪華なラインアップができてきているから。もし出るなら、誰か一人、けがでもさせてやるかな(笑)。今は今年始まったトーナメントをIGFの大黒柱にする。そこを作ることが一番重要な部分だったので、そこさえ固まればいいですから。
 そして8.27両国でその柱がどれぐらいになるか。そしてほかの柱を立てていき、そこから環境を整えるのは早いと思いますよ。もし今回の試合で日本人対決が柱になるか、ならないかを見極めたら8.27から秘策を打つかもしれないし。

――では、IGFの最終目標は?

蝶野:最初に猪木さんが言っているように、海外に出ても通用する興行を作ること。プロレスやボクシングのメッカである米国でも負けない興行をするということ。

――いつかは米国のWWEやUFCの規模まで作っていくということですね?

蝶野:新しい競技ではなく、新しい商品としてお客に提供する。たとえばWWEのエンタテインメントプロレス、UFCのアルティメットファイト、そういうものに負けない興業を作ることが目標になる。

――分かりました。本日はありがとうございました

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