アイドルレスラー・栗原あゆみ、シングル戦勝利に笑顔=SHIMMER

(C)RINGSTARS

栗原は得意の裏投げで相手をほうむり、貫禄の勝利!

得意技の裏投げで勝利した栗原は、試合後笑顔を見せた 【(C)RINGSTARS】

【SHIMMER40】
<30分1本勝負>
○栗原あゆみ
(12分10秒 裏投げ→片エビ固め)
●二コル・マヒューズ


 米国で一番人気のある日本人女子レスラーの栗原あゆみ。試合前にはSHIMMER王者マジソン・イーグルと再会。マジソンとは昨年9月のSHIMMERにてタイトル挑戦。惜しくも奪取はならなかったが、マジソンも「クリハラは今までの防衛戦の中でもとてもタフでハードな一戦だったわ。彼女とはもう一度、闘う時が来る。もちろんこのベルトを賭けてね」とエールを送った。
  今日の相手は二コル・マヒューズ。長年、SHIMMERのタッグチャンピオンとして君臨してきた実力者だ。栗原は日の丸をガウン代わりにまとって登場。一番人気というだけあって、入場だけでも大声援を浴びた。

 まずはアームホイップ合戦から低空ドロップキックで、栗原が先制、マヒューズもドロップキックからエルボーでやり返す。栗原もあいさつ代わりのドロップキックでお返し。栗原はコーナーのマヒューズに張り手を連打し、さらにソバットを敢行。そして、串刺し二―を連発した。栗原はさらにエプロン上での腕ひしぎ。そしてリングへ戻るとグラウンドのゆりかもめを決める。しかし、マヒューズもラリアットで反撃。場内は大あゆみコール一色。
 マヒューズがミサイルキックを狙うがこれを自爆させると、本家のミサイルキック。さらにひざを突き立ててのニーを連打する。最後は栗原がロープの反動から裏投げを決めて3カウント。危なげない貫禄の勝利でSHIMMER最終戦を飾った。

「世界は本当にいい選手がいっぱいいて、当たるだけでも本当に勉強になる。あまり大きくないかなと思ったけど、リング上で相対したら、すごく大きかったです。でも勝ててよかったです」と栗原は喜びのコメント。SHIMMER最終戦を笑顔で締めくくった。

松本、デイジーのタイガースープレックス返せず王座陥落

「スリーエス」が持つベルトを奪い、第4代王者となった中川ともか(左)とデイジー・ヘイズ 【(C)RINGSTARS】

<SHIMMERタッグチャンピオンシップ 60分1本勝負>
○デイジー・ヘイズ、中川ともか
(15分21秒、猛虎原爆固め)
●松本浩代、大畠美咲
※第3代王者、松本&大畠組が防衛に失敗、デイジー&中川組が第4代王者となる


 日本から応援に駆け付けたファンの垂れ幕が会場を飾る中、チャンピオンの松本&大畠が恒例のマスク姿で登場。まさか、SHIMMER最後の試合で中川と当たることになるとは、本人たちにとって一番のインパクトとなった。
 入場と同時に腰にベルトを巻くポーズを繰り返すデイジー&中川。会場は「スリーエス」コール一色。この3大会で、スリーエスは不動の人気を手に入れた。一方のデイジー&中川にはブーイングの嵐。「デストロイ、マツモトー!」という米国ファンたちのコールを受けて松本がリングイン。

 まずはデイジーを投げから絞め技へ。そしてブレーンバスターを決めるとたまらずデイジーは中川にスイッチ。中川との絡みとなると、松本も慎重な構え。まずは松本がタックルをヒットさせると大畠にタッチし、ダブルの連携からポーズを決める。会場は完全にスリーエスへの声援一色だ。大畠がドロップキックを何度もヒットさせ、合計で8連発決めると今度は「オオハタ」コールが後押し。松本がベイダーアタックで中川を圧倒すると、コーナーに押し込んでの逆水平を連打。そしてスパインバスターを決め、大畠にスイッチ。大畠もワキ固めに取り、スリーエスのペースが続く。ここで中川はたまらずデイジーにタッチ。デイジーは大畠の腕を取り、腕攻めの集中攻撃。大畠はボディアタックで反撃するも、中川がカット。
 ここで中川にスイッチ。中川はコーナーエルボーからドロップキック。大畠も中川の背後に回り腕ひしぎへ。ここで攻勢をかけようとするがデイジーが大畠の足を引っ張ると流れが一変。代わったデイジーがブレーンバスターから二―を後頭部へ落としていく。そして中川とデイジーで大畠をロープに絡めて顔面攻撃。しかし突進した中川に大畠は回転エビ、そしてスクールボーイ。さらに松本へタッチすると、タックルの連打。そしてボディアタックでデイジー&中川吹っ飛ばす。デイジーが松本の背後に飛び込んで動きを止めようとするが、正面から大畠も飛び乗り、倒れている中川に膝を落とし、3人ぶんの負荷をかける。

 続けざまに松本がタックルから大畠が低空のボディアタック、そしてボディプレスへ。さらに腕ひしぎを決める。しかし中川も二ールキックで反撃するとデイジーにタッチ。大畠はデイジーに飛びつきの回転エビからジャーマンで投げたがカウント2。ここで松本が出てきてバックドロップに決めようとするも、デイジーがレフェリーをつかんで投げるのを阻止。ならばと東海道落としを敢行、ここで合体式のジャンボスープレックスを狙ったスリーエスだがデイジーがひざを立ててカット、このすきに中川が松本にレッグラリアットを決めると、デイジーがタイガースープレックス。松本は返すことができず、ついにデイジー&中川が新チャンピオンへと躍り出た。

 場内は大ブーイング。その声を涼しい顔で聞き流しベルトを腰に巻くデイジー&中川。日米くせ者タッグが第4第王者となった。「われわれはナンバーワン。日本でも米国でもどこでも乗り込んで防衛戦をやる。スリーエス? いつでも挑戦を受けてやるわ」とデイジーはノリノリ。松本は「まさか負けるとは……正攻法で行きすぎました。ずるいことへ対抗策を考えてなかったから。でもお客さんは絶対的にうちらの応援をしてくれたしこのままベルトを日本に持ち帰りたかったけど。でも今回ベルトを取ったことで、スリーエスの名前を世界にとどろかすことができたと思う」と心情を述べた。日本に持ち帰る目標は達成できなかったが、スリーエスの名前は一気に世界へ浸透したのは事実。全米のファンは次回の渡米を心待ちにしている。

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