ヴィクトワールピサ文句なしV! ドバイへ視界良好=中山記念
「感謝でいっぱい」池江泰郎調教師、ディープ育てた名伯楽が引退
ディープインパクト、メジロマックイーンなど数多くの名馬を育てた池江泰郎調教師が引退 【スポーツナビ】
最終日には中山、阪神、小倉にそれぞれ1頭ずつを送り込み、ラストレースとなったGII中山記念はリルダヴァルが6着に敗れたものの、小倉メーンの虹の松原ステークスをヤマニンウイスカーで勝利。見事に有終の美を飾った。
全レース終了後、ウィナーズサークルで大勢のファンに声援を送られた池江郎調教師は「この世界に入って55年、多くの人の支えがあってここまで来ることができました。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。最後の勝利となった小倉のヤマニンウイスカーには「僕は九州出身だから、最後にプレゼントをもらったのかな」と笑顔を見せた。
騎手、調教師を通じて半世紀以上に及び生きてきた勝負の世界も、これで1つのピリオド。これまでの競馬人生を振り返り「やりつくしたかな、という気持ちです。今日はまだ勝負の日でしたから緊張感もありますけど、2、3日したら引退の実感がわいてくると思います」と、その表情は冷静。今後に関しては、しばらくゆっくりしたいと語りながらも、「自然と馬のにおいがするところに戻ってくると思います。僕はまだまだ元気ですから(笑)」と、第2の競馬人生へと思いを馳せていた。
また、メジロマックイーンに始まり、ステイゴールド、トゥザヴィクトリー、ゴールドアリュール、そしてディープインパクトと、池江郎厩舎とのコンビで数々のビッグレースを制した武豊は、寂しさをにじませながら「池江先生には感謝と尊敬の念しかないですね」と語った。
池江泰郎調教師は1979年10月1日に開業し、JRA通算6768戦845勝。JRA重賞は通算70勝、GIは通算17勝をあげた。