藍、無念の第3ラウンド敗退=米女子ゴルフ最終戦 第3日リポート
LPGAツアー選手権第3日、宮里藍は最終ラウンドに進めず 【Getty Images】
バックナインスタートの宮里藍は、前半を2バーディー1ボギーで折り返し、後半最初の10番でバーディーを奪う。しかし、5番でボギーをたたくなどスコアを伸ばすことができず、第3ラウンド敗退となった。
日本勢で唯一予選を突破したのは宮里美香で、通算5オーバー、24位タイ。上田桃子は通算9オーバー、47位タイで決勝ラウンドには進めなかった。
一方、2日目まで首位のエミー・ヤン(韓国)はこの日を1オーバー73で回り首位の座を守った。通算6アンダーのヤンは世界ランク39位のマリア・ヨース(スウェーデン)に1打差、同ランク3位のクリスティ・カー(米国)と同ランク72位の李宣和(イ・ソナ/韓国)に3打差をつけトーナメントをリード。ヤンにとってトーナメントリーダーとして最終日を迎えるのは初めてのこと。もし勝てば2010年3人目のツアー初優勝者となる。ちなみに、欧州女子ツアーでヤンは3勝を挙げている。
また、今大会は各賞レースの行方も見どころだ。賞金女王はランク2位につけていた申智愛(シン・ジエ/韓国)が3日目を終え予選落ちを喫したため、ランク1位に立っていた崔羅蓮(チェ・ナヨン/韓国)が栄冠に輝くことが決定。今季、崔は2勝を挙げたほか、トップ10入り14回を数えている。ルーキーイヤーの08年に世界ランク11位、昨年は6位に躍進。3年目には遂に賞金女王のタイトルをも獲得した。
その崔とベアトロフィー(平均スコアナンバーワン)を争うのがカー。3ラウンドを終え崔が平均69.87ストロークで69.90のカーを0.03上回っているが、最終日のスコア次第で逆転も可能だ。
プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルは申と宮里藍が決勝ラウンド進出を逃したため、29位タイの曾雅尼(ヤニ・ツェン/台湾)、カー(3位タイ)、崔(9位タイ)の3人の争いに絞られた。
最終日を待たずに崔羅蓮の賞金女王決定
――賞金女王に輝いた感想は?
崔羅蓮:まだ明日1日残っていますから。
――でも賞金女王は決定です。
崔:何と言って良いか分かりません。ただ言えるのはとても素晴らしいシーズンを過ごすことができて、ハッピーだということです。
――賞金女王はうれしいけれど、まだ1日あって、そこで納得の行くゴルフがしたいというのが正直な気持ちですか?
崔:はい。ゴルフは何があるか分かりませんから、とにかく前を向いて戦い続けるしかないんです。ベアトロフィーのタイトルも目標なので、明日は全力を尽くして目標を達成したいと思っています。
――プロとしてこんなに早く成功できると思っていましたか?
崔:ええ、そう思っていました。今年はとても頑張りましたから、良い結果が出せて良かったです。
――今日のラウンドを振り返っていただけますか?
崔:今日は1番バーディー発進だったのですが、ここ何日かスイングのフィーリングはすごく良いんです。でもグリーンの読みが難しくて、手こずっています。今日もスリーパットを3回してしまいました。もう少しパッティングの練習をして、明日はグリーン上でも良いプレーがしたいです。
――昨日までと比べてコースコンディションに変化は?
崔:いくつかとても難しいピンポジションがありました。13番はダブルボギー。明日はそこをパーでクリアするのが目標です。ピンポジションは初日と今日がすごく難しかったです。
――トーナメントが佳境に迫り、心理的にはいかがですか?
崔:ナーバスになったりということはありません。自分がやるべきことはボールを打つこと。賞金女王やベアトロフィーのことは考えません。とにかく自分のゴルフをするだけです。
<了>
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