K−1王者・大和が初参戦、卜部功戦へ気合十分 「Krush.10」直前インタビュー

Krush実行委員会

大和(左)は圧巻の全試合KO勝利で、K−1 63kg級初代王者に輝いた 【t.SAKUMA】

 立ち技格闘技「Krush.10」(20日、東京・後楽園ホール)のダブルメーンイベントで卜部功也と対戦する大和哲也が、大会を目前に控えた現在の心境を語った。
 K−1 63kg級日本トーナメントで山本真弘、久保優太らを破って初代チャンピオンに輝いた大和が「前から出たいと思っていた」というKrushに初参戦する。
 大和は「緊張感のある会場で本当に楽しみ」と、後楽園ホールで初のメーンイベントに期待を込めながら、対戦相手の卜部功に対して「K−1ルールのキャリアでは卜部くんの方が上ですが、一発でひっくり返せることもある。テクニシャンでやりずらさがあると思いますが、緊張感たっぷりの試合をしたい」と王座獲得後の初試合に向けて意気込みを語った。

大和「どっちが強いか決めればいい」

K−1 63kg級1回戦で延長の末に真弘(右)を判定で下した大和 【t.SAKUMA】

――大和選手がKrush初参戦ということで、ファンの間でもかなり話題になっていますね

「Krushは前から出たいと思っていたんですよ。前回も会場で見させていただきましたし。ナオキック選手の試合がすごく見たかったんですよ。そしたら(佐藤)嘉洋さんの試合も決まりましたし。このタイミングでお話をいただいたのは驚きましたけど、うれしかったです」

――今回の対戦相手は卜部功也選手。チャンピオンとしての初戦という部分でも大事な試合になりますね

「そこは意識しますね、やっぱり。今回でK−1ルールは5回目なんですけど、やっとK−1ルールにより適応した大和哲也が作れたかなと思ってますし」

――考えてみたらK−1ルールはまだ5戦目なんですね

「そうなんですよ(笑)。だからK−1ルールのキャリアでは卜部くんの方が上なんですよね。ただ、格闘技って戦績が多い方が勝つとは限らないですから。一発でひっくり返せることもありますからね。単純にどっちが強いか決めればいいわけですし、それをお客さんにも見てもらいたいですね」

――そういう意識もあるわけですね

「K−1ルールは、接近戦でヒジがないので最初は窮屈でしたね。逆に今は、パンチ主体のスタイルがキックルールでも活きるんじゃないかって思ってます。最初、K−1に出た時は時間がなかったんですけど、今回は2カ月あったので、しっかりK−1用の練習ができました」

――功也選手の印象はいかがですか

「プロデビューしてから、甲子園以外では負けてないんで、勢いは絶対ありますよね。それとテクニシャンですね。狂拳(竹内裕二)選手を完封してるってことは、かなりやりずらさがあるんじゃないかと思います」

――見ている側としては“強さ”対“うまさ”というイメージがあります

「それはあると思います。ただ、僕もテクニックはあるつもりなんで(笑)。客観的に見て、おもしろい試合になると思いますよ。1ラウンドから眼を離さないでほしいです。いや、入場から緊張感たっぷりの試合になると思います」

――入場にも注目だと

「今まで、入場曲(宇宙戦艦ヤマト)がささきいさおさんのバージョンじゃなかったんですよ」

――確かにそうですね

「CDを探してる時に、『ヤマト』のアルバムがなかったんですよ。それでアニメのオムニバスに入ってた曲を意識しないで使ってたんですけど、オリジナルじゃなかったみたいで(笑)。今回からささきいさおさんのバージョンになるので、軽く心機一転ですね」

――このタイミングでっていうのがいいですね

「曲も本当のバージョンにして、自分も本当のチャンピオンになっていこうかなって思ってます」

――今回は大石駿介選手、野杁正明選手との“名古屋勢”というくくりでチームドラゴンとの対抗戦という趣もあります

「そうですね。会見でも言いましたけど、3人で(勝利者賞の)iPadを持って帰ろうって話はしてます。前回は嘉洋さんがもらったんで、いろいろ使い方を聞こうかなと。今日もエアロバイクこぎながら、iPhoneでiPadのホームページ見てテンション上げてました(笑)」

――後楽園での試合も久々になりますね

「そうですね。今気づきました。今年初めてですね。あと後楽園のメインも初なんで」

――それも意外ですね

「後楽園は緊張感のある会場ですよね。初の後楽園メインがKrushさんになったのも何かの縁かなって思いますね。“帰ってきたな”って感じもありますし、しかもメインなんで本当に楽しみです」

[情報提供:Krush実行委員会]

■「Krush.10」
9月20日(月・祝)東京・後楽園ホール 開場17:00 開始18:00(オープニングファイト開始17:15)

<ダブルメーンイベント2 63kg契約 K−1ルール 3分3R(延長1R)>
大和哲也(大和ジム/K−1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament優勝)
卜部功也(チームドラゴン/K−1甲子園2008準優勝)

<ダブルメーンイベント1 63kg契約 K−1ルール 3分3R(延長1R)>
野杁正明(OISHI GYM/K−1甲子園2009王者)
卜部弘嵩(チームドラゴン/2007全日本新空手K−2軽中量級王者)

<セミファイナル 63kg契約 K−1ルール 3分3R(延長1R)>
佐々木郁矢(INSANITY)
尾崎圭司(チームドラゴン)

<第8試合 63kg契約 K−1ルール 3分3R(延長1R)>
大石駿介(OISHI GYM/J−NETWORKスーパー・ライト級王者)
AKIRA(チームドラゴン/M−1スーパー・フェザー級王者)

<第7試合 70kg Fight K−1ルール 3分3R(延長1R)>
石黒竜也(フリー/元NJKFウェルター級王者)
堤 大輔(チームドラゴン)

<第6試合 70kg Fight K−1ルール 3分3R(延長1R)>
健太(E.S.G/NJKFスーパー・ウェルター級王者)
渡辺雅和(チームドラゴン)

<第5試合 70kg Fight K−1ルール 3分3R(延長1R)>
廣野祐(NPO JEFA)
川端健司(チームドラゴン)

<第4試合 55kg Fight K−1ルール 3分3R(延長1R)>
瀧谷渉太(桜塾)
水原浩章(光ジム/J−NETWORKスーパー・バンタム級王者)

<第3試合 フェザー級 K−1ルール 2分3R>
真(峯心会)
佐々木仁子(チームドラゴン)

<第2試合 63kg契約 K−1ルール 3分3R>
武彦(月心会)
TSUYOSHI(チームドラゴン)

<第1試合 60kg Fight K−1ルール 3分3R>
藤鬥嘩裟(藤ジム)
小澤量哉(士心館)

<オープニングファイト3 63kg契約 K−1ルール 3分3R>
前田 修(GETOVER)
山崎秀晃(チームドラゴン)

<オープニングファイト2 55kg FIGHT K−1ルール 3分3R>
TARO(月心会)
匠(チームドラゴン)

<オープニングファイト1 63kg契約 K−1ルール 3分3R>
遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場)
中村圭佑(チームドラゴン/2010全日本新空手K−2軽中量級王者)
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