HARASHIMAが佐々木を破り初防衛に成功=DDT

タカハシ

鶴見氏がGMに就任

林ドクターのパウダー攻撃が誤爆、大鷲(下写真中央)は万事休した 【前島康人】

 また第二試合では「大鷲透プレゼンツ GMを決めるための何か」として時間差バトルロイヤルが行なわれた。これは出場選手がそれぞれ推薦するGM候補を連れてきて、勝ち残った場合にその候補者がGMになるというもの。DDTのアニメ化をマニフェストとした安部行洋やグラビアアイドルの安藤あいかを拘束して連れてきた佐藤光留、負傷者続出のDDTマットを危惧して、負傷箇所への攻撃の禁止を訴える中澤マイケル(本人を推薦)などの猛者たちがそれぞれGM候補を引き連れて登場した。一時は週刊プロレスの佐藤正行編集長を候補として、その後ろ盾から試合を有利に運ぼうとした松永智充が勝ち残るかとも思われたが、プロレス界のオピニオン・リーダーとしての良心から松永の言動を否定した佐藤編集長の発言をひきがねに敗退する。最後は林ドクターを候補とした大鷲透と鶴見亜門を候補としたマッスル坂井の一騎討ちとなったが、林ドクターのパウダー攻撃が誤爆してしまい、坂井がオーバー・ザ・トップロープで勝利。坂井引退まで「マッスル」の盟友である鶴見氏がGMとしてそのらつ腕を振るう事となった。

総選挙中間発表トップはディーノ

 7月25日に開催されたDDTの両国国技館大会のエンディングで突然発表された「DDT48総選挙」の中間発表が、8月29日のDDT後楽園ホール大会「夏休みの思い出2010」の試合前に行われた。

「DDT48総選挙」は先日行われた「AKB48総選挙」からDDTの高木三四郎社長がインスパイアされて、8月15日の名古屋大会からスタートした、チケット半券とグッズ3000円以上購入の方のみに投票権が与えられるというシビアかつ画期的な企画。10月7日の新木場1stRINGで入場無料の結果発表大会において順位が発表され、ここで1位になると10月24日の後楽園ホール大会でKO−D無差別級王座への挑戦権(1位が王者の場合は挑戦者の指名権)と賞金100万円が与えられる。しかし賞金や挑戦権よりもお客さんから1位に選んでもらうのはプロレスラーとしてはそれらに勝る喜びとなるだろう。

 DDTではこの総選挙を年に1回の恒例イベントとしたい意向であり、この総選挙をそれまでの1年間へのファンからの率直な評価としてとらえる事で選手自身の意識も促(うなが)していきたいようだ。DDTらしい珍妙な選挙活動や違反スレスレの行動もあるかも知れないが、あらゆる意味で楽しませてもらえる選挙期間となりそうだ。今回の発表から10月7日の発表までどれだけの変動があるのか注目だ。

「DDT48総選挙中間発表」

1位(56票):男色ディーノ
2位(54票):HARASHIMA、入江茂弘
4位(41票):高木三四郎
5位(39票):ディック東郷、飯伏幸太、ヨシヒコ
8位(27票):佐藤光留
9位(24票):大鷲透
10位(21位):アントーニオ本多、内田祥一
12位(20票):MIKAMI、塩田英樹
14位(18票):高尾蒼馬
15位(17票):ケニー・オメガ
16位(15票):チェリー
17位(14票):ヤス・ウラノ、中澤マイケル
19位(11票):安部行洋、藤岡典一、彰人
22位(9票):KUDO、タノムサク鳥羽

DDTプロレスリング「夏休みの思い出2010」

8月29日(日)後楽園ホール大会 観衆:1287人(満員)

<メーンイベント:KO−D無差別級選手権試合 時間無制限1本勝負>
[王者]○HARASHIMA
(20分42秒 蒼魔刀からの体固め)
[挑戦者]●佐々木大輔
※HARASHIMAが初防衛に成功

<セミファイナル:KO−Dタッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組]●高木三四郎、澤宗紀
[挑戦者組]MIKAMI、タノムサク鳥羽
[挑戦者組]○越中詩郎&男色ディーノ
(13分55秒:ゴッチ式男色ドライバーからの漢固め)
※越中、ディーノ組が新王者に

<第四試合:スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負>
○ケニー・オメガ
(15分10秒:クロイツ・ラスからのエビ固め)
●田口隆祐(新日本プロレス) 

<第三試合:タッグマッチ 30分1本勝負>
○ディック東郷、アントーニオ本多
(15分35秒:クリップラー・クロスフェイス)
KUDO、●ヤス・ウラノ

<第ニ試合:大鷲透プレゼンツ GMを決めるための何か>

【出場選手】

●大鷲透
○マッスル坂井
佐藤光留
松永智充
星誕期
安部行洋
中澤マイケル
(17分37秒:オーバー・ザ・トップロープにより坂井の勝ち残り)
※鶴見亜門氏がDDTGMに就任

<第一試合:6人タッグマッチ>
高尾蒼馬、●平田一喜、美月凛音
(8分5秒:ニールキックからの片エビ固め)
○石井慧介、入江茂弘、彰人

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント