5代目タイガーマスクが鮮烈デビュー「自分らしいスタイルで」

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5代目タイガーマスク(左)がデビュー! 初代もその潜在能力を絶賛だ 【スポーツナビ】

 マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟の真樹ジム主催興行BREAK−4「KICK GUTS 2010梶原一騎24回忌追悼記念・第13回梶原一騎杯」が18日、東京・後楽園ホールで開催された。
 第6試合後にはプロレスリングスペシャルマッチが行われ、5代目タイガーマスクが初代タイガーマスクとタッグを組んでデビュー。ドラディションの長井満也&嵐組と対戦した、見事に勝利を収めた。
 メーンイベントでは、WMAF世界スーパーライト級王座決定戦が行われ、WBCムエタイルール日本スーパーライト級王者の山本佑機がMA−KMA韓国ライト級王者キム・サンイルと対戦。3Rに3つのダウンを奪い、悲願の王座戴冠を果たした。

初代タイガーも期待「プロレス界を背負ってほしい」

足関節をしかけるなど切れ味鋭いグラウンドテクニックも披露 【スポーツナビ】

 先発した初代が嵐と長井の集中攻撃を受け、いきなり劣勢を強いられた序盤の攻防。嫌な流れを断ち切ったのは5代目だった。初代に代わって登場した5代目は軽快な動きで敵を翻弄する。
 5分過ぎには長井に上に乗られ、首を締め上げられる危機。しかし、そこもうまく抜け出し、逆に流れるように足関節、腕十字をしかけるなど切れ味鋭いグラウンドテクニックも披露した。さらには嵐の巨体を投げ飛ばし、パワーもあることを示して見せると、迎えた8分過ぎ、長井をジャーマンスープレックスホールドでしとめ、デビュー戦を見事勝利で飾った。

 試合後、初代は「これでプロレス界に大きな波がやってくる」と興奮した面持ち。「今、プロレスは勢いがないけれど、5代目がきっとまた新たな波を起こしてくれる。これからのプロレス界を背負ってほしい」と期待を寄せた。
 プロレス界を背負うという大役を託された5代目は恐縮しつつも、「5代目タイガーマスクは4代目までをまねるのではなく、あくまで自分らしいスタイルで新しいタイガーマスクを確立してプロレス界に貢献したいと思います」と決意を語った。

「万感の思い」山本佑が会心の王座奪取

山本佑(左)が兄の無念を晴らし悲願の王座戴冠 【スポーツナビ】

 メーンイベントで行われたWMAF世界スーパーライト級王座決定戦。3年前、山本佑の双子の兄・壮泰が同タイトルに挑んだが、1R38秒でKO負けを喫し、王座獲得はならなかった。
 それが頭にあったのか山本佑は序盤から慎重な立ち上がり。ローキック主体の攻撃でペースはつかむものの、決定打は出ない。一方のサンイルも相手の出方をうかがうように、自ら積極的に仕掛けることはなかった。
 試合が動いたのは2R終盤。これまで執ように繰り返したローで山本佑がダウン奪う。これで流れを引き寄せた山本佑は3Rでも左右のジャブからローという流れるような攻撃で立て続けに3度のダウンを奪取。見事王座戴冠を果たした。
 試合後、兄の無念を晴らした山本佑は「万感の思いです」と喜びをかみしめた。今後の展望についても語り、「今年からK−1の63キロ級ができたので、来年は出場したい」とさらなる高みを見据えた。

山本ノボルが大逆転勝利、我龍は判定で敗れる

2度のダウンを奪われながら山本ノボルは大逆転勝利を収めた 【スポーツナビ】

 セミファイナルでは元MA日本バンタム級王者の山本ノボルが、NJKFバンタム級2位の幸二郎と激突した。2Rに2度のダウンを奪われた山本ノだが、3Rに放ったヒジ打ちが幸二郎にクリーンヒット。まゆ下から出血した幸二郎にドクターストップがかかり、山本ノが大逆転TKO勝利を収めた。

 また第9試合にはM−1ミドル級王者で元WMAF世界ミドル級王者の我龍真吾が登場。日本・イラン国際戦でサイード・チャハルドリと対戦したが、3R残り1分に痛恨のダウンを喫し、判定で敗れた。

真樹ジム主催興行 BREAK−4「KICK

7月18日(日)東京・後楽園ホール 開場16:45 開始17:00

<メーンイベント WMAF世界Sライト級王座決定戦 3分5R>
○山本佑機(橋本道場/WBCムエタイルールSライト級日本統一王者)
(3R 2分28秒 3ノックダウン)
●キン・サンイル(韓国ライト級王者)

<セミファイナル WBCムエタイルール挑戦者決定トーナメント準決勝 3分5R>
○山本ノボル(契明ジム/MA日本バンタム級2位)
(3R 0分31秒 TKO ※ドクターストップ)
●幸二郎(OGUNI/NJKFバンタム級2位)

<第9試合 日・イラン国際戦 3分3R>
●我龍真吾(ファイティングマスター/元WMAF世界ミドル級王者)
(3R判定 3−0)
○サイード・チャハルドリ(イラン大誠塾/08、09年イランキック アジアトーナメント80kg級王者)

<第8試合 WBCムエタイルール Sウェルター級王座決定戦 準決勝 3分5R>
○武田一也(JMC横浜/MA日本ミドル級1位)
(5R判定 3−0)
●銀次郎(ファイティングマスター)

<第7試合 MA日本フェザー級 挑戦者決定トーナメント 準決勝 3分3R>
●テープジュン・サイチャーン(真樹ジムアイチ/MA日本フェザー級4位)
(3R判定 3−0)
○BOB(MAG/MA日本フェザー級5位)

<プロレスリングスペシャルマッチ タッグマッチ>
初代タイガーマスク(RJPW)、○5代目タイガーマスク
(8分27秒 ジャーマンスープレックスホールド)
●長井満也(ドラディション)、嵐(ドラディション)

<第6試合 契約51.5kg 交流戦 3分3R>
○勇児(HOSOKAWAジム/MA日本フライ級4位)
(3R判定 3−0)
●関 正隆(昌平校/M−1スーパーフライ級王者)

<第5試合 MA日本Sライト級 ランキング戦 3分3R>
●冨田健祐(真樹ジムアイチ/MA日本Sライト級7位)
(3R判定 2−0)
○豪鬼(WS群馬/MA日本Sライト級2位)

<第4試合 MA日本ウェルター級 ランキング戦 3分3R>
△モハンドラゴン(士魂村上塾/MA日本ウェルター級8位)
(3R判定 1−1)
△中澤 純(WS群馬/MA日本ウェルター級10位)

<第3試合 フェザー級 交流戦 3分3R>
○邦博(真樹ジムオキナワ/MA日本フェザー級8位)
(1R 2分58秒 TKO ※ドクターストップ)
●洋センチャイジム(センチャイムエタイジム)

<第2試合 ウェルター級 ジム対抗戦 3分3R>
●倉橋 司(真樹ジムアイチ)
(1R 1分37秒 TKO ※レフェリーストップ)
○中村直文(ダイケンジム)

<第1試合 ヘビー級 交流戦 3分3R>
●林 武重(士道館本部)
(1R 0分36秒 TKO ※レフェリーストップ)
○菊池圭治(はまっこムエタイジム)

<オープニングファイト5 新人王トーナメント ウェルター級準決勝 2分3R>
○山際和希(谷山ジム)
(3R判定 3−0)
●小林 準(JMC)

<オープニングファイト4 新人王トーナメント ウェルター級準決勝 2分3R>
○川口龍哉(武勇会)
(3R判定 3−0)
●千野陽裕(柏)

<オープニングファイト3 新人王トーナメント ライト級準決勝 2分3R>
●桃太郎(習志野ジム)
(3R判定 3−0)
○レンジャー櫻井(ひばりが丘)

<オープニングファイト2 新人王トーナメント ライト級準決勝 2分3R>
●春日 翔(村上塾)
(3R 1分38秒 KO)
○狂平(武勇会)

<オープニングファイト1 新人王トーナメント フェザー級準決勝 2分3R>
●MIDORI(習志野ジム)
(3R判定 2−0)
○寺田亮太(マイウェイ)
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