“吉田を最も知る男”白井祐矢、はなむけの勝利を=吉田秀彦引退興行
吉田の個人マネージャーも務めているDEEPウェルター級王者・白井祐矢がはなむけの勝利を送る 【スポーツナビ】
吉田とは同じ愛知県出身。現在は個人マネージャーも務めており、「吉田秀彦を最も知る男」とも言われている白井。最初で最後となる吉田と同じ舞台に立つ戦いに、「メチャクチャうれしい。必ずKOか一本で」と、最高のはなむけとなる勝利を送ることを約束した。
また、PRIDEのウェルター級トップ選手の一人として活躍、UFC、DREAMなどにも出場したデニス・カーンの参戦も新たに発表された。
一方、吉田のラストマッチの相手について大会を主催する株式会社ジェイロックの國保尊弘代表は、候補は日本人・外国人含め約5名、バンクーバー五輪明けの来週にも本格的に人選を絞っていきたい意向を明かした。
初めてサインをもらった有名人、それが吉田だった
吉田と縁浅からぬ白井……実は初めてサインをもらった有名人が吉田だった 【スポーツナビ】
「超うれしいですね(笑)。いつもいっしょにいる人なので、同じ大会に出たいって思っていました。こういう機会をいただけて、本当にうれしいですね」
およそ5年前、高阪剛や長南亮らを介して吉田道場へ出稽古に通うようになり、そこで吉田と知り合った。同じ柔道家、そして同じ愛知県出身という共通点からかわいがられるようになり、個人マネージャーも務めるようになった。
「まあ、ほぼ“付き人”のような感じですかね。毎日といっていいくらい、いっしょにいます」
言葉では直接言われないけど試合に臨む際の心構えなどをそばで見て学んだ、と白井。普段の吉田は「みなさんが思ってるまんまの人。すごく面倒見がいい人です」と明かす。
また、これは本人にも内緒にしていたことだが、実は白井が初めてもらった有名人のサインこそが、吉田だったという。
「小学校5、6年のころだったと思うんですが、まだ柔道とか全然興味がなかった時で、初めて柔道を観に行ったときに吉田さんに『サインください』って、もらったんです。その時くらいですかね、柔道に興味を持ち始めたのは」
強豪ミルス打倒にも闘志、最高の勝利を届けたい
昨年4月のDREAMでは敗れた白井だが、今度は満点の勝利を吉田に届けたい 【夏目健司】
しかも、対戦相手のミルスは過去、現DREAMウェルター級王者のマリウス・ザロムスキーと2度対戦して2度とも勝利を挙げている強豪。そのザロムスキーが優勝したDREAMウェルター級GPに白井も出場していたが、無念の1回戦敗退を喫している。それだけに、吉田の引退とは別に胸に期するものがある。
「自分はDREAMで秒殺負け。そのトーナメントで優勝したザロムスキーにミルスは2度勝っているわけですからね。正直、メチャメチャ燃えています。一本かKOでキッチリ勝って、DEEPのベルトの価値も上げたい」
“吉田を最も知る男”として送るはなむけの、そして恩返しの勝利。最高の形で届けたい。
バンクーバー五輪明けにも本格的な人選を
吉田秀彦の対戦相手について、ジェイロックの國保代表は五輪明けにも人選をさらに進めたい意向を語った 【スポーツナビ】
「各方面からも手が上がっており、外国人では過去に対戦した相手からも手が上がっています」と、現状を説明した國保代表。吉田本人も悩んでいる様子で、「これが最後じゃなかったら、全員とやりたいぐらいだと思います」と気持ちを代弁した。
今後、この5名の中からさらに相手を絞った段階で、改めて吉田に提示したい考えを語った國保代表。「意味のある相手を選びたい」と重ねて強調した。
この日は第1弾カードとして白井vs.ミルス、デニス・カーンの参戦も新たに発表されたが、大会全体として「日本になじみのある選手、また吉田選手にゆかりのある選手を多くそろえて大会を開きたい」と展望をコメント。また、制作協力としてウドー音楽事務所とのタッグも決定したことから、格闘技以外の方面からのサプライズも計画していることを語った。
4月25日(日)日本武道館 開場14:00、開始16:00
【決定対戦カード】
<ウェルター級 77キロ契約>
白井祐矢(TEAM M.A.D)
チェ・ミルス(M1グローバル/チーム・トロージャン)
【出場予定選手】
瀧本 誠(吉田道場)
中村和裕(吉田道場)
小見川道大(吉田道場)
長倉立尚(吉田道場)
デニス・カーン(アメリカン・トップチーム)
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